今日だけ 日々の瞑想 4月4日 自分の回復を守る
ベーシックテキスト P.163
回復のなかで手ごわい問題にぶつかったとき、選択肢に迫られることがよくあるだろう。例を挙げれば、からだに極度の痛みがあるとき、薬を飲むかどうかの選択だ。それにはまず、その痛みがどの程度激しいものなのか、自分に心から正直になる必要がある。そして自分のアディクションと回復のことを医師に正直に話す必要がある。さらにスポンサーにも正直に話す。けれども、最後は自分で決めなければならない。決めたことの結果を引き受けて生きていくのは自分自身だからだ。
もう一つのよくぶつかる問題は、アルコールの出るパーティーや宴会に出るかどうかの選択だ。ここで大事なことは、そのときの自分のスピリチュアルな状態をよく考えてみることだ。私たちの回復を応援してくれるだれかが一緒なら、かなり安心できるだろう。だが、そんなチャレンジはしたくないと思うのであれば、その招待を断るべきだろう。だれかの顔を立てることよりも、自分の回復を守ることのほうがはるかに大事だからだ。
そういう決断はどれも厳しい選択を迫られるものばかりだ。だから、慎重によく考え、さらに、スポンサーに相談に乗ってもらい、ハイヤーパワーに完全にゆだねる必要がある。頼みにできるものを生かしたうえで、最終的にはそのときの自分にできる精いっぱいの選択をする。とはいえ、結局のところは、自分で決めたことは自分に返ってくる。今日、私たちは自分の回復の責任を自分で引き受けるのだ。
今日だけ:私の回復を左右するような苦境にぶつかって決断を迫られたとき、自分で選ぶ前に、私が頼みにできるあらゆるものに答えを求めてみよう。
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