今日だけ 日々の瞑想 4月5日 同じ仲間
Basic Text第二部個人の物語 P.175
アディクトは自分だけが特に救いがたい人間だと思っているようだ。自分のような薬物の使い方をした人間、自分がやったようなことまでして薬物を手に入れようとした人間は、ほかにはだれもいないと思っている。だから自分のことなどだれにも理解されないと思い、自分から回復への道を何年も閉ざしてきた。
だが、ナルコティクスアノニマスの会場に来たら、「自分がいちばんひどい」とか「自分がいちばん狂っている」とかいう感覚がなくなった。メンバーたちが分かち合う経験に耳を傾けると、彼らもまた、私たちと同じように歪んだ道を通ってきたことが分かった。にもかかわらず、彼らは回復しているのだ。だとしたら私たちだって回復できるのではないか。
こうして回復の道を歩み始めたものの、自分の考え方がいまだに正気とはいえないときがある。だがどんなに大変なことでも、それを分かち合ってみると、仲間も同じだったと言ってくれるし、そういう苦しい時期をどうやって切り抜けたかも話してくれる。自分の考えがどれほど危なっかしいものであっても、仲間は解決できたときの方法を伝えてくれるので、希望が見えてくる。回復の道を歩み続ければ、たとえどんなことがあっても乗り越えられるのだと、私たちも信じられるようになった。
ナルコティクスアノニマスからもらった贈り物は、私たちは一人ぼっちではないのだと学べたことだ。自分の経験や、力や、そしてまともとはいえない考え方であっても、仲間と分かち合えば、クリーンになれるし、クリーンを続けることができる。そうやっていけば、どんな苦境にぶつかっても、仲間が解決した方法に心を開けるのだ。
今日だけ:私は、仲間と共感できることに感謝している。今日私は、仲間の経験の分かち合いに耳を傾け、私も自分の経験を仲間と分かち合ってみよう。
記事一覧
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2024年11月28日
「回復を進めていると、神の助けを求めようと決心することが、強さや勇気を生み出す大きな原動力になってくれることがよくある」 ベーシックテキスト P.42 第3ステップで私たちは、日々の暮らしのなか
2024年11月27日
「一日のなかでは実にいろいろなことが起こる。建設的なできごともあれば、否定的なできごともある。どちらについてもしっかりと認識していかないと、成長のチャンスを失うことになるかもしれない」 IP No.
2024年11月26日
「黙想を通して気持ちを落ち着かせると、心の奥から安らぎが感じられるようになる。すると内なる神と触れ合いができるようになる」 ベーシックテキスト P.74 回復が進むと、何が私たちをナルコティクス
2024年11月25日
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2024年11月24日
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2024年11月23日
「社会のなかできちんと役割が果たせるようになると、いろいろなものを生み出せる自由を得、それによって優先順位がつけられるようになり、基本的なことが固まってくる」 ベーシックテキスト P.138 ク
2024年11月22日
「〔性格上の欠点が〕健康や幸福のためになるのなら、こんな絶望のふちにまで追い詰められることはないのだろう」 ベーシックテキスト P.56 第6ステップと第7ステップに取りかかるのは決して簡単なこ
2024年11月21日
「満足感に目を向けたためしはなく、空しさやくだらなさばかりにこだわっていた」 ベーシックテキスト P.143 アディクションの真っ最中、私たちは自分ではないだれかにかわりたいと何度思ったことだろ
2024年11月20日
「……アディクトたちは、最初から十分な共感を得ることができ、それによって、自分もクリーンになれるのだと十分確信できるようになったと私たちは思っている。しかも、すでに何年も回復の道を歩んでいる仲間たちが
2024年11月19日
「第10ステップは日常生活で起こる問題を解決し、何度も繰り返さないよう未然に防ぐためのものだ」 ベーシックテキスト P.67 自分の感じ方や考え方といった独自性は、それまで経験してきたことによっ
2024年11月18日
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2024年11月16日