今日だけ 日々の瞑想 4月28日 よくなったのはだれだろう?
ベーシックテキスト P.86
回復したばかりのころ、どうしても我慢ならない人物が少なくとも一人はいたという仲間が多い。このプログラムをやっている仲間なのに、あそこまで感じが悪くて、たちの悪い人間が果たしているのだろうか、と思ったほどだ。だが、その人物に対する自分の思いを乗り越えるためには、自分にできることがあるはずなのは分かっていた。回復の原理のどれかを使えばよいのだ。だがどれを使えばよいのだろう。そこでスポンサーに相談した。するとスポンサーは、私たちがミーティングに足を運び続けるだけで、その人物もだんだんよくなっていくのが分かるよ、とちゃめっけたっぷりの笑顔で言ってくれた。おそらく私たちはその言葉を信じたのだと思う。ともかく納得したのだ。NAのステップはだれにでも効果があることを私たちは信じていた。私たちにも効果があるのなら、あの嫌なやつにも効果があるはずだ。
時間が経ち、ある時点で、自分はその相手のことを、以前のように感じが悪いとも、たちが悪いとも思っていないことに気づいた。実のところ、全然悪くない。むしろ好ましい人物じゃないか。そこでだれが実際によくなっているかに気づいたとき、よい意味での衝撃を受けた。私たちがミーティングに足を運び続け、私たちがステップを続けていたから、その相手に対する私たちの感じ方が変わったのだ。私たちの悩みの種だった相手が全然悪くないと思えるようになったのは、私たちが「寛大さ」を身につけたからだ。その相手が「好ましい」と思えるようになったのは、私たちに愛する能力がついたからだ。
だから実際によくなったのはだれかといえば、それは私たちだった。プログラムに取り組むうちに、自分自身についての新たな見方ができるようになり、それによって、周りの人たちについても今までとは違う新たな見方ができるようになったのだ。
今日だけ:私がよくなっているように、ほかの人たちもよくなっている。今日私は寛大になり、出会った人を愛するように努めてみよう。
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