今日だけ 日々の瞑想 5月17日 「欠点」
ステップ6
ステップ5を終えた後、「自分の誤りの正確な本質」や、自分がこんな人間になった本質の部分を探ることにある程度の時間をかけている仲間が多い。例えば、もし自分があれほど傲慢でなかったら、どんな人生になっていたのだろうか、といったことだ。
その傲慢さのために自分で友人を遠ざけたのは事実だった。だから彼らから何かを学んだり、友情を楽しんだりすることはできなかった。だが傲慢さが役立ったこともある。傲慢だったため、絶望的なほど自己肯定感が欠落していたにもかかわらず、かろうじて自我を保つことができたからだ。だとしたら、もし傲慢さが取り除かれたら、どんな利益があるのだろう。今度は何が自分を支えてくれるのだろう。
傲慢さがなくなったいまは、いろいろな人に囲まれた自分本来の居場所に一歩近づけたような気がする。対等の人間としてみんなと一緒にいられるようになり、その人たちの知恵、その人たちが挑戦したことを評価できるようになった。私たちが選びさえすれば、ハイヤーパワーから示される配慮によって支えや導きが得られ、「自己肯定感の欠落」の問題は消えていく。
このようにして、自分の性格上の欠点を一つひとつ点検してみたところ、そのどれもが問題であることに気づいた――だからこそ、それを「欠点」と呼ぶわけだが。では、それらの性格上の欠点をすべて取り除くことを、神にゆだねる心の準備が完全にできただろうか。もちろんだ。
今日だけ:私は自分の性格上の欠点について徹底的にチェックし、それらの欠点を自分で理解している神に取り除いてもらう心の準備ができているかどうか、よく見極めてみよう。
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