今日だけ 日々の瞑想 6月4日 破壊ではなく、築き上げる
ベーシックテキスト P.25
うわさ話をまき散らすのは、私たちの陰湿な飢餓感をあおる行為だ。自分が気分よくなるために、だれかを自分よりもひどい人物に仕立て上げようと考えることさえある。だが、だれかを犠牲にして手に入れる自己肯定感など、はかないもので、手に入れるだけの価値すらない。
だとしたら、自分の自己否定感にどう取り組んだらよいのだろうか。答えはシンプルだ。人を思いやろうとする配慮に変えてみればよい。空っぽな自己肯定感にくよくよ悩むより、周りの人たちに目を向けて、彼らに役立つことを考えてみるのだ。
それでは、問題から目を逸らすことではないか、と反論する仲間もいるだろう。だが、そうではない。自己否定感に悩んでいては、何もできない。自己憐憫にどっぷりつかっているのが関の山だ。だが自己憐憫を、人に対する前向きで愛情にあふれた思いやりに変えてみるとき、私たちは自分でも尊敬できるような人間に変わっていける。
自己肯定感を築くことは、ほかの人たちをひどい人間に仕立て上げることではない。愛情と前向きの思いやりを通して、ほかの人たちを高めていくことだ。自分もそうできるよう、ここで自分に問いかけてみる。私は問題をさらにひどくしているか。あるいは、解決に目を向けているか。今日私は、破壊ではなく、築き上げることを選べるようになった。
今日だけ:いまは気分が落ち込んでいるかもしれないが、自分をふるい立たせるために人をこき下ろす必要はない。今日私は自分の自己否定感を、人を思いやろうする配慮に置き換えてみよう。めちゃくちゃにするよりも、築き上げることをしていきたい。
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