このメルマガの説明はありません。

初のフルマラソン完走を楽しく達成する方法

ストレッチングの基礎知識

2019年06月21日



こんにちは!

運動指導研究家の大塚聡(サミー大塚)です。

突然ですが、

「ストレッチングっていろいろあるけれど、どれをやればいいの?」

「弾みをつけてもいいの?じっとしている方がいいの?」

など様々なストレッチングに関するご質問を多くいただきます。

そこで本日はストレッチングについて基礎から学んでいきましょう!


=============
■ストレッチングって何?
=============

「ストレッチングって何?」って聞かれたら・・・

「身体の柔軟性を高めるエクササイズ」ってことは何となくご存知でしょう。

ちょっと専門的な表現をすると

「ストレッチングとは、筋や健を伸展させ、関節可動域を改善させるエクササイズである」

ということになります。


今回は「ストレッチング」に関しての簡単基礎知識をお届けします。


▼ストレッチングの方法
ーーーーーーーーーーー

ストレッチングはその方法により効果が異なります。

場面によりどのストレッチングが有効かが違ってきます。

ここで言う場面とは、運動前、運動後、日常生活でちょっとリラックスしたい時、等です。

まずはストレッチングの方法を簡単に解説しておきます。


■「スタティックストレッチング」

伸ばしたい箇所を「伸びてるな~」ってところまで動かし20~30秒保持する方法です。

呼吸を止めずに、伸ばしを意識してる時、息を吐くようにします。

この方法は安全で、なおかつ容易に行えます。

いわゆるストレッチングとして多くの人達が実施している方法です。


■「バリスティックストレッチング」

反動や勢いをつけて行う方法です。

この方法では筋が急激に伸ばされ、伸張反射といって逆に筋を収縮させる反応が起きます。

又、筋を損傷してしまう恐れもあります。

昔よく見られたストレッチングの光景ですね。

この方法はほとんどの場面で効果が期待できないばかりでなく、危険であることから、現在ではバリスティックストレッチングの実施は勧められていません。

※リスクを認識した上で場面によっては有効活用することもあります。


■「ダイナミックストレッチング」

歩行やジョギングをしながら、伸ばしたい部位をリズミカルに動かす方法です。

例えば太ももの裏側(ハムストリングス)を伸ばしたい時は、歩行やジョギングをしながら脚を蹴り上げるような動作をします。

これも、素早い動作が伴いますが、バリスティックストレッチングのような身体の一部の重みを利用した反動ではなく、筋肉をしっかり使った動作なので、筋損傷の危険も少なく効果も上がると言われています。

サッカーの練習でよく用いられるブラジル体操もダイナミックストレッチングです。

運動前のウォーミングアップに適しています。


■「PNFストレッチング」

PNFとは「proprioceptive neuromuscular facilitation」の頭文字で

日本語にすると「固有受容神経筋促通法」といいます。

この方法はパートナーが必要でテクニックも要します。

ここではその技法は述べませんが(文章で簡単に説明が困難なので・・・)

ストレッチングの効果が短時間で現れることで知られています。

興味のある方は調べてみてください。


以上の方法を踏まえた上で

お次は、場面別ストレッチングの効果とそれを引き出す方法です。


▼ストレッチングの効果
ーーーーーーーーーーー

■運動前のストレッチングの効果

運動前のストレッチングはウォームアップとして重要です。

・筋のパフォーマンスを高める。

・筋の傷害のリスクを軽減する。

・筋のコンディションをチェックする。

といった効果が期待されます。

・筋のパフォーマンスを高めるには「ダイナミックストレッチング」が効果的です。

動きのパターンの中で柔軟性を改善させていけるので、スポーツ実施前等には適しています。

「スタティックストレッチング」は心身がリラックスしてしまい筋のパフォーマンスが低下してしまうので運動直前のストレッチングとしては適さないでしょう。


・筋の傷害のリスクを軽減するには「スタティックストレッチング」と「ダイナミックストレッチング」の併用が効果的でしょう。

・筋のコンディションをチェックするには「スタティックストレッチング」がよいでしょう。


運動前のウォームアップとして基本的な流れは

軽いランニング等で身体を温めた後
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
筋のコンディションを「スタティックストレッチング」でチェック
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
傷害予防に貢献できるよう気になる箇所を「スタティックストレッチング」と軽めの「ダイナミックストレッチング」
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
パフォーマンスを高めるためにしっかりと「ダイナミックストレッチング」

という構成がお薦めです。


■運動後のストレッチングの効果

運動で利用された筋は収縮し、そのまま放っておくと硬くなり、柔軟性が低下します。

柔軟性の低下だけではなく筋のバランスが崩れ傷害を引き起こす恐れも出てきます。

よって運動後はストレッチングにより筋を元の長さに戻す必要があります。

又、運動後の筋は興奮し緊張状態にあります。

そんな緊張を緩和しリラックスさせなければいけません。

これらの効果を引き出すには「スタティックストレッチング」が有効です。

さらに、激しい運動により疲れた筋の疲労をとるには、リズミカルに動いて血流を促す「ダイナミックストレッチング」が効果的です。

運動後のクールダウンとしてのストレッチングは状態を見ながら程よく「スタティックストレッチング」と「ダイナミックストレッチング」を併用するとよいでしょう。


■その他のストレッチングの効果

運動前、運動後でなくても、日常生活において、デスクワークのあいまに伸びをしたり腰を回したりしますよね。

これも一種のストレッチングです。

なぜ、日常疲労を感じた時にストレッチングを行うのでしょう。

ストレッチングには筋をリラックスさせる効果はもちろん、こころをリラックスさせる効果もあるのです。

ストレッチングにはこころをリラックスさせる自律神経の活動を豊かにする働きがあります。

又、ストレッチングには筋を成長させる効果があります。

激しい運動ができない人もストレッチングにより筋肥大とまではいかなくても筋の萎縮を抑える効果が期待できます。


▼ストレッチングまとめ
ーーーーーーーーーーー

今回紹介した4つのストレッチングの中で、バリスティックストレッチングは筋の損傷の恐れもあることからお勧めしません。

PNFストレッチングについては、技術を要するパートナーが必要です。

見よう見まねで実施しても効果は望めません。

ただし、基本的な動きはさほど難しくないので興味がある方は調べてみてください。

よって一般的なストレッチングとしては「スタティックストレッチング」と「ダイナミックストレッチング」を活用することをお勧めします。

基本的には「スタティックストレッチング」はリラックスや調整のためであり

「ダイナミックストレッチング」は運動前の準備やトレーニングのためのストレッチングとして利用するとよいでしょう。

ストレッチングに関してはまだまだ研究の余地や違った見解もあります。

おおまかな効果の違いを把握していろいろ試してみてください。

目的に合わせたストレッチングが選択できるような眼を養いたいですね。

自慢じゃありませんが私は身体がかたいです!

でもストレッチイングやってますよ。

見た目に柔らかくならなくてもストレッチングをやることで上記のような効果は得られます。

ゆったりした呼吸をしながらのストレッチングはリラックス効果抜群です。

今日もやります!(^^)!


理論と実践から導き出した!!
初心者のためのマラソン指導プログラムはこちら
↓ ↓ ↓
http://www.namni.net/us/t/code/sp11.html



記事一覧

お礼とお知らせ

●お礼とお知らせ 長年ご愛読いただきました当メルマガ「サミー大塚の初めてのフルマラソン完走法」の配信は6月末をもって終了いたします。 長年ご愛読いただき本当にありがとうご

2024年06月29日

暑熱順化で熱中症予防

●重要なお知らせ ※長年ご愛読いただきました当メルマガ「サミー大塚の初めてのフルマラソン完走法」の配信は本日号をもって終了いたします。 今後もサミー大塚が「健康&体力づくり」

2024年06月28日

除脂肪体重(Lean Body Mass:LBM)とは

体組成で気にしたいのは体脂肪だけではありません。 除脂肪体重を気にしましょう! 除脂肪体重とは何でしょう? ●除脂肪体重(Lean Body Mass:LBM)とは

2024年06月21日

体脂肪計の上手な活用法

私は毎日、体重と体脂肪率計ってます。 食事内容や活動量等で変化してくるので面白いですよ。 食べすぎるとすぐに増えますよね!(^^)! ●体脂肪計の上手な活用法 体脂

2024年06月14日

ダンベルとバーベル

ダンベルとバーベルはどのように使い分けるのですか? 効果的なのはどちらですか? お答えします!(^^)! ========== ■ダンベルとバーベル =========

2024年06月07日

ストレッチング

先週は筋収縮についてお話ししました。 本日は伸ばす方のお話。 ストレッチングについてです!(^^)! ======== ■ストレッチング ======== 「ストレ

2024年05月31日

「筋収縮」の種類3つ

こんにちは! 運動指導研究家の大塚聡(サミー大塚)です。 身体を動かすには筋力が必要です。 筋肉が力を出すんですね。 本日はそのシステムについてです!(^^)!

2024年05月24日

「有酸素運動」と「無酸素運動」

こんにちは! 運動指導研究家の大塚聡(サミー大塚)です。 有酸素運動ってマラソンのように呼吸をハアハアしながらやる運動で 無酸素運動って筋トレみたいにグッと力を出すよう

2024年05月17日

スキャモンの成長曲線

こんにちは! 運動指導研究家の大塚聡(サミー大塚)です。 先日5月5日はこどもの日でした!(^^)! ということで本日は子供の成長について。 恒例のテーマ「スキャモン

2024年05月10日

スポーツをしよう!

こんにちは! 運動指導研究家の大塚聡(サミー大塚)です。 先週は「体育とスポーツ」お話をしました。 スポーツの語源は「気晴らし&遊び」でしたね。 本日は「スポーツ」に

2024年04月26日

「体育」と「スポーツ」

こんにちは! 運動指導研究家の大塚聡(サミー大塚)です。 新たなスタートに心が弾むシーズンです! 本日はこの時期恒例のテーマ。 私の大学1年の最初の授業の一コマから!

2024年04月19日

トレーニングの原理・原則

こんにちは! 運動指導研究家の大塚聡(サミー大塚)です。 新年度がスタートしましたね! ジョギングも心地よい気候になってきました!(^^)! 本日は初心に帰ってこの時

2024年04月12日

「お気楽ジョギング」のすすめ

こんにちは! 運動指導研究家の大塚聡(サミー大塚)です。 不安定な天候が続きますね。 雨が降ってなければ早朝ジョギングでリフレッシュしてます。 そう!お気楽ジョギング

2024年04月05日

筋肉痛のメカニズム

こんにちは! 運動指導研究家の大塚聡(サミー大塚)です。 筋肉痛ってどうして出るの? 久々の運動だから? 筋トレ続けていいのかな? ============= ■

2024年03月29日

上半身の筋トレもやろう!

こんにちは! 運動指導研究家の大塚聡(サミー大塚)です。 私はいつも脚筋力を維持向上することが重要だと言ってます。 フルマラソン完走トレーニングの優先順位からするとそう

2024年03月22日

291 件中 1〜15 件目を表示
<<   <  1 2 3 4 5  >   >>