【ほぼ日刊 リーフ通信】Vol.344 中間領域の考え方 2025年7月14日（月）
大雨になりましたが、今朝は良い天気ですね。
といっても昼から大阪市内では降るみたいなの
でしばらく不安定な天気が続きそうです。
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貼れた気持ちのいい日には屋外に出て外気を感じた
いこともあります。ただ、ちょっと暑くなってきた
なとか、急に雨が降り出した時には室内に急いで入
らないといけない。でもそれを解決する
手法があります。
「中間領域」という言葉をご存じでしょうか。
外部でも内部でもない、その中間にあたる部分と
いう事です。軒の庇の下やインナーバルコニーなど
いろいろなやり方があります。
もともと、高温多湿の日本で古くから使われてきた
建築手法でもあります。夏と冬は厳しい気候とはいえ、
春、秋の気落ち良い外気を感じ取りたい。
そういう時にも活躍する場所です。
https://leaf-arc.com/wp-content/uploads/2025/07/20250714.jpg
以前、本をご紹介した建築家、堀部 安嗣さんの
言葉にも「90の領域と30の領域を組み合わせる」
とあります。
ここでいう「90」はしっかりと断熱気密が効いて
外部環境に係わらず快適に暮らせる空間。ただし、
外部とは遮断されてその様子をうかがい知ること
は難しくなります。
「30」は中間領域。軒下などの半戸外空間。
外の雰囲気、外気を楽しみ、何かあったら隣接する
「90」の空間にすぐ避難することができます。
日本で昔から建てられている建築はこんな工夫を
自然としてきたんですね。
私が以前よくダイビングで訪れていた南西諸島
の波照間島でも民家をのまま民宿に使われた
ところに泊まっていたのですが、縁側にでて風に
あたってると嘘のように涼しく、
快適だったのを思い出します。
https://leaf-arc.com/wp-content/uploads/2025/07/47011949_3462_1.jpg
ただ、昨今は建築コストや地価上昇のあおりを
受けて住宅規模がどんどんと小さくなってくる。
なかなか縁側などを取る余裕もなく、とれる
ならそこまで室内空間にしてしまいたくなる。
また、中間領域を造ったとしても見えるのは
隣家のあまりよろしくない外壁だけ。
ということでなかなか実現が難しい場合も。
そんなときの解決策として、
例えばこんな方法も。
https://leaf-arc.com/wp-content/uploads/2025/07/koba2010_0816-023.jpg
https://leaf-arc.com/wp-content/uploads/2025/07/20141116118.jpg
インナーテラスと呼んでいるのですが、２～3坪
ほどの余裕が敷地にあれば作ることが可能です。
しっかりと断熱気密が効いている住宅だから
こそ、使い勝手の良い中間領域。ぜひ家づく
りの選択肢の一つに加えられては
いかがでしょうか。
さて、本日月曜日は20時から恒例の新住協youtube
ライブ「家づくり相談室」私も出演します。
アーカイブでも見れますがリアル試聴の場合はコメント
欄から直接質問もできます。是非ご覧ください。
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それではまた！
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7月19日（土）間取り相談会
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記事一覧
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