Vol.75 死の哲学
私の読んでる占星術メルマガで、アメリカ大統領就任式の日の空（星の並び）が占星術的にすごいことになっていると言ってます。凶星と呼ばれている天王星と火星がガツンと重なっていたりして、大きな問題が起きませんようにですって。
他国のことと、スルーもできない力石です。
さて、実は昨年9月に亡くなったそうなのですが、最近FACEBOOKの投稿で、その方の死を知りました。
アルフォンス・デーケンさん、ドイツで生まれた方で、上智大学名誉教授、カトリック司祭、哲学者。「死生学」を世に広めた方です。
わたしは上智ではないのですが、学生の時にデーケンさんがわたしの大学で、たしか「死の哲学」という特別講義を行いました。その講義が、とても印象的だったのです。具体的なことを何一つ覚えてもいないバカ者のわたしですが、死の尊厳、死への準備を若いうちからすることの重要性と、それによって心豊かな最期を迎えらると語るデーケン氏に衝撃を受けたのです。
今でも死を避けたがる人が多い気がしますが、最近は同じような内容の本なども多く出ていますね。彼はその先駆者だったのだと思います。
実家に帰った時に、父とその講義の話をしたことを覚えています。もともと考えがオープンな人でしたので、「死ぬ話なんて縁起でもない」とも言われずに、死ぬまでの準備が人生を豊かにするかもしれない可能性を語った記憶があります。
父とは葬式について、戒名がどうの、音楽がどうの、写真はこれを使えだの、余分なことですが嫌いな檀那寺の坊主にだけは経を読ませるな等々、しつこいくらいに飲みながら話をしました。そんな父の葬儀は予期せずいきなりやってきたのですが、父ならこうしたいはず、これなら喜ぶ、そんなことわかっていたので準備もスムーズでした。父自ら準備していた写真は、葬儀社の人はその出来の良さに驚き、参列者にも大層評判が良かったです。儀式の運営面だけではなく、ある意味少しずつ準備ができていたのだと思うと、父と死や葬儀についてたくさん話が出来ていたのは本当に良かったと思います。
そして、わたしは友人たちにも再三、「元気なうちに、親とはお葬式の話とかはしたほうがいい」と伝えてきました。ただ、なかなかそうはいかなかい現実も多いように見受けられます。
スピリチュアルなどやる以前からも、もちろん今は当然のこととして、魂の生まれ変わりということは当たり前だと思っています。今生での死は今の肉体の死、その後には、さらなる生まれ変わりがあると、わたしは普通に受け入れています。
干支一回り以上の年月をかけて、わたしはスポーツ観戦に一年を通して全力注いでいた時期があります。追っかけていた選手が引退した2014年に、「ああ、私の人生にやり残したことはない」と一度は真剣に思いました。
でも、人生の仕組みはゲームと同じで、一年一年をレベルとして１２面以上をクリアしたわたしには別のステージが待っていたわけで、結局ゲームはどんどん新しい仕掛けとともにアップデートされていきます。
何十年先のことかわからない自分の最期の時に、楽しい人生だったと思えるように、この星に生まれた意味を理解し、使命を全う出来るよう、その時に向けて地味に準備をしていくのは大切だと思います。ゲームをクリアするように楽しみながら。
みなさまの、ゲームはどのステージですか？
すごくすごく遅くなりましたが、デーケン先生安らかにおやすみ下さい。
なんか、今日は重めだった？
口角上げ忘れないようにするわ。
まこ
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