力石Vol.128 風の時代とWeThe15
9/9は重陽の節句。
江戸時代まで、年5回ある節句は祝日。
元々中国の思想に、
稲作文化が混ざって
日本独自の５節句となったらしい。
色々な意味合いがあるが
今は季節と季節の変わり目に
滋養のあるものをいただき、
邪気を払って次の季節に向かう
そんな感じ。
重陽の節句の食べ物は
栗、菊そして秋茄子。
実家で栗ご飯を作ったようなので
送られてくるのか？？？？
さて、パラリンピックが終わり、
7月に始まった私のオリパラも
完全終了。
前にも書いたかもしれないが
TOKYO2020を待ち望んで
２０１３年以来、ここに焦点当てて
アホみたいに過ごしたきた
私以外の一般人を私は知らない。
終わった後、どうなるのだろうと
自分なりに危惧していたが、
寂しさはあってもスッキリしている。
と、同時に、両大会の違いが
不思議なほど「風の時代」を
強く感じる大会になったことに
正直驚いている。
五輪といえば、言ってみれば
個人だ、団体だと言っても
最強を目指す国家の戦いなのだ。
その国力のバロメーターにもなる
各国からの大応援団は
コロナの影響に無しになり、
ネット配信の目覚ましい不急で
全ての競技が全世界に配信、
広く公平に世界からの
祈りが届けられた大会だった。
もちろん、五輪アスリートの
活躍そのものは素晴らしい。
それよりも、
パラリンピックが
開会式から示してきた
多様性、誰もが力を発揮できること
が、可視化され、
ほぼ五輪しか知らなかった
大勢の人々にもガツンと衝撃を与えた。
五輪とパラの開会式や
一連の運営の違いも報道された。
旧態依然とした政治と結びついた
大手広告代理店が最終的に絡んで
最悪の結果になった
五輪のそれとは対照的に
パラは
大会の意義をしっかり理解した
クリエイターたちによって
見た目にも楽しい
見事な演出だった（閉会式も）。
そして私自身、この数字には驚いたが
W E T H E１５！で示された、
１５％の人がなんらかの障害を持つ
という事実。
世界で１０億を超える
って？とは思いながら
理解が進めば、そもそも
１５％の人たちにとって
済みやすいインフラがあれば
障害がある無しに関わらず
物理的には暮らしやすくなるし
精神的にも混ざり合うことで
相互理解は深まるのだろうなと。
ところで
私は周りにこれだけの障害を持った
方たちがいるか・・と考えてみたが：
会社員時代、あの人も、この人も
間違いなく発達障害だと感じる人は
一人二人じゃなかった。
小学校の頃、一緒に通学した友達に
一人自分の世界にいるのが好きで、
少し頭の回転がゆっくりそうで
授業中も自由にトイレ行くことを
許されていた子がいた。
先生はいつも私と同じ班にしたので
よく一緒にいた。
彼女は2年生から特殊学校に転校。
一緒に過ごした時期を思い出しても
私も他の友達もそれほどの違和感を
持って接していなかったように思う。
また
私はゲイの友人は結構知っている。
遡れば初めて会ったのは30年ほど。
きっと公表していない友もいる。
杖をついている、
聴覚に問題がある
視覚に問題がある・・・・
思い起こすと一人二人じゃない。
こうやって考えていくと
１５％って十分あり得る数字だ。
それに、私だって
分類したら何かしらあるんでは？
少なくとも片手がまっすぐ伸びない
手首が曲がらないなんてところや
誰一人として私にコミットしない
独身女といえば、他の人から見たら
異常なのかも、だ。
少なくとも前の五輪前
（ザ昭和的時代）くらいまでは。
ということで、なんかしらの
傷というか違いがある人は
確かに案外多い。
もしオリパラがコロナ関係なく、
昨年何の弊害もなく開催されたなら
ここまで国民も
事の成り行きを見つめなかった？
そして、この一年の延期の間に
時代は劇的に土から風の時代に。
これまでの土の時代では
固定化された価値観が崩れ
今まで目に見える価値
組織の伝統などが
重視されていた、それが
風の時代では
自由で、多様性に満ちた
型にはまらない生き方が重視される。
そんな時代へと移り変わってから
オリパラが開催されたことで
大勢の人々に
風の時代が体感できたのでは？
と、取り止めのない話に
なってしまいました。
運良く生きるためには
時代の流れに逆らわず
任せることも大切です。
不要な価値観、手放してみますか？
口角上げていきますよ。
まこ
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