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ロービューティジャパンの野菜くだもの通信

「パリのマクドナルドから」(食べもの)   vol.006 ロービューティジャパンの野菜くだもの通信

2022年01月31日

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ロービューティジャパンの野菜くだもの通信

「パリのマクドナルドから」(食べもの)   vol.006(通算352 )

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みなさまこんにちは。

「ロービューティジャパンの野菜くだもの通信」に
お付き合いいただきまして、ありがとうございます。
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メルマガの内容が多岐に渡りそうなので、
配信の最初に、今回の内容がどんな方に役立ちそうか書くことにします。
今回の内容が役立ちそうなのは、
・旅行記を読むのが好きな方
・食べものの話に興味のある方
・パリに興味のある方
・著者のふだんの暮らし(奮闘?)を共有してくださる方
・ちょっとキュンとくる話(にするように頑張ります)が好きな方

です。

というわけで、今回はパリのマクドナルドのお話です。

わたしは、パリに行くと、かなりしょっちゅうマクドナルドに行っています。

というか、話の最初のところを書くと、
わたしが、「将来フランスに住みたい! 住もう!」
と思ったのは、2011年、東北大震災が来る直前のお正月のことです。
学生のとき以来20ウン年ぶりにパリを旅行して、
そこに流通する食べものの量と質、
とくに、新鮮でおいしくて価格が安い野菜とくだものに圧倒されました。
「ここで毎日野菜とくだものを食べたら、何十年かたったときに、
積み上げた人生の質がものすごく変わるだろう」
と自動的に思わされました。

現在が2022年なので、それから10年かけて、少しずつ形になってきました。

しかし、最初の頃は、いざ、その地に降り立っても、
思い通りに行動できません。
そもそもパリは宿泊費が高いし
(パリは不動産が高いところなので、賃貸、ホテル、コワーキングスペースなど
不動産に根ざしたビジネスはすべてとても高いです)、
地方をあちこち回ったりしていたのですが、
そこまで行くにも、パリの駅を通過しなければなりません。

当時は今ほどインターネットの電波が普及していません。
海外持ち出し用のポケットwi-fi のレンタルも、2012年頃だと
まだサービスがなかったんじゃないかな?
そうだそうだ、パリの新聞スタンドに行くと、パリ全20区の通りを
書いた紙の地図を売ってて、わたしもそれを買ってました。

そんなときに、当時、もっとも信頼できる
強いwifi を提供してくれたのが、マクドナルドだったのです。

店の前に行けば、wi-fiが拾えました。
だから、空港を出て、郊外電車(成田から京成線があるように、在来線があります)
に乗ってパリ市内に着くと、まずマクドナルドの前で電波を拾って、
日本でやり残した仕事がないかメールチェックをしてました。

ときがたって、街には電波が普及し、
わたしもパリにアパートを賃貸することに成功したのですが、
このアパートは、騒音がかなりすごいのです。
ていうか、入居してわかったのですが、
窓がちゃんと閉まりませんでした(!)
今でもちゃんと閉まらなくて(!!)、自分でDIYショップに行って、
すきまを埋めるテープを買ってきて張りまくってあるのですが、
それで騒音が防げるはずもありません。
仕事するのがきついので、
パリにいるあいだは、カフェやコワーキングスペースを
彷徨い歩く生活をしていました。

そんなときに、頼りになるのもまた、マクドナルドだったのです。

パリには、テレビや映画に出てくるような昔ながらのカフェが50mに1軒ぐらいあるし、
スターバックスもあるし、他の、電源がいっぱいついてるカフェのチェーン店も
ありますが、
個人経営のカフェは仕事をするという雰囲気じゃないし
(昼からワインを飲んでおしゃべりするところだし、喫煙者が多い。
電源は貸してくれるので粘ってる人もいます)
スタバやチェーン店のカフェは飲食の価格が高いし、
パソコンを持った同じような考えの人々で、いつも混んでいます。
コワーキングスペースは、いつか話題にしたいと思いますが、
ほんとにほんとに高いです!
その中で、wi-fi が強く、座席がたくさんあり、飲食の値段も安く、
長時間いてもほっておいてくれ、
さらに言えば、入り口に黒服のセキュリティが立ってるので、
盗難などの心配がをひとりでしなくてもすむ
マクドナルドは、とても強い味方だったのでした。
数時間、ポテトやナゲットの油のにおいを我慢することも
なんのその、です^^

食べものを食べる気にはならなかったけど、
フランスのマクド(フランス語では関西風に「マクド」と呼びます)の
温かい飲み物は、さすがおフランス。
エスプレッソ系の飲み物が豊富です。
スタバに対抗してか、カフェモカやホイップクリームを浮かべた飲み物もあります。
そのカフェをちびちびなめながら、キーボードを叩いてました。

そのうち、マクドナルドに行くのが楽しくなりました。
わたしは、パリに来てもそんなに知り合いもいないし、
社会に深く食い込んでいるわけじゃないから、誰かとふらっと
カフェに行ったりすることはありません。
でも、マクドナルドに行くと、とってもいろんな人達が見られます。
日本と同じで、若い人たちのグループが目立ちますが(とくに深夜)
家族もいるし、カップルもいるし、
それから、パリのふつうのカフェみたいに、
ひとりでエスプレッソを飲みながら紙の新聞を読んでるおじさん
なんかもいます。
数は多くないけど、わたしと同じようにノートパソコンや
学校の参考書を持ち込んでマーカーをひいている
学生なんかもいます。

そんなわけで、人々を眺めるうちに、しみじみ思ったのは、
「マクドナルドに食事をしに来る子どもほ、なんと嬉しそうなんだろう」
ということです。
これはほんとに例外がないです。
トレイに載せたハンバーガーを持って、
お父さん、お母さん、もしくはその両方に連れられて、
ワクワク目を輝かせながら座席にやって来ます。
いろいろな肌の色、民族の子どもが、みんな同じように
目を輝かせているのも、感慨深いです。

フランスのバーガーチェーンは「マクドナルド」と「バーガー・キング」の
2つですが、(バーガーでなければケンタッキーもあります)
バーガー・キングにも家族連れはいるけどあのワクワク感は感じないんだけど、
気のせいかな~。

とくに、わたしは、「一緒にハンバーガーを食べてるお父さんと子ども」を
見るのが好きです。
なんか、お父さんも「子どもとマクドナルド・ハンバーガーを食べる幸せ」
がにじみ出てる気がするんですよね。
若いお父さんたちは年代的に当然マクドナルド・ネイティブだから、
自分が小さい時から食べてる味を子どもと食べられるのは嬉しいのかな。

ずっと前に、新自由主義経済の闇に迫るドキュメンタリーで
なぜマクドナルドは子供向けにおもちゃをつけたセットを販売するのか、
に迫っていました。庭に遊具のあるマクドナルドもありますよね。
それは、所得が低く、ほかに子供を遊びに連れて行く余裕もない、
とくにひとり親にとっては、
マクドナルドが食べものにおもちゃをつけてくれ、遊び場所も
つけてくれるのはとても助かるから、そういうお客さんを逃さないように
している、という内容でした。
そうやって、通っているうちに、「マクドナルド=親と食べた味」
というのが刷り込まれ、ずっと通ってくれるようになる、と。

それは確かにそうだろうな、と思います。
それから、他のスナック菓子会社の人から、
「子供のうちから、いかに弊社の味を好きになってもらうか」に
その会社が多大なエネルギーをかけている、という話も伺ったことがあります。

スナック菓子とか、ファストフードばかり食べていたら
そういうものが「ないといられない体質」になっていたら、
栄養バランスが崩れるだろう、とは思います。
あと、清涼飲料水も。

しかし、あの子どもたちの幸せそうな顔は、
そうした懸念を超越している気がする…。
とくにフランスは、他の外食費がとても高いので
(日本で言う「ファミレス」に当たる価格帯のレストランが皆無。
1つだけ知ってます。いつか紹介しますね。個人経営のレストランは
客単価が昼20ユーロ=2700円、夜35ユーロ=5000円ぐらいです)
家族4人で行ってもお財布がいたまないマクドナルドは
子供はワクワク、親はほっとして外食できるんだろうな、ていうのはわかります。
親がリラックスしてたら、子どももリラックスできますよね。

なお、そのマクドナルドでさえ、安めのセットメニューが10ユーロ(130円換算で
1300円、為替手数料が入るからさらに3%ぐらい高い)ので、
日本のマクドナルドの倍近い値段です。
ダブルベーコンチーズバーガー、単品で1500円します
https://www.prixmenu.com/prix-menu-mcdonalds-france/
わたしがおいそれと食べる気にならないのは、栄養の問題とか、だけではないです。

というわけで、ときどき聞かれる
「パリで何をしているんですか?」という質問の答えの一つが、
「パリのマクドナルドでエスプレッソを
ちびちびなめながら、
幸せそうな家族がハンバーガーにかぶりつくのを
眺めている」です^^


なお、今はきっと世界中そうだと思いますが、
マクドナルドでの注文はパリでもタッチパネルで、写真のとおりに選んでいけば
食事にありつけます。
トップ画面で言語を選ぶことができ、日本語もあったはず。
フランス語で注文する場合、
フランス語でmenu (ムニュ)は、英語で言う「メニュー」ではなく
「セットメニュー」のこと、「バーガー単品」のことは
「バーガー」または「サンドウィッチ」と言います。
ベジメニューもありますし、
グリーンサラダは2ユーロ50セントでかなりたっぷり
レタスが入っています。ご参考まで。

パリには、個人経営のバーガー屋さんもたくさんあります。
いつかまたお伝えします。

【本日のまとめ】
マクドナルドで食べてる子どもは、幸せそうだ(それだけのために長文失礼しました)。

今日はここでおしまいです。
ご愛読いただきまして、まことにありがとうございました。
次回も楽しみにしていただけましたら、嬉しく思います。


ロービューティジャパンの野菜くだもの通信
vol.006

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