理系人の話はなぜ伝わらないのか?
理系の話が「冷たい」と思われる理由。
その本質はここにあります。
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エンジニアライターの
「書いて人生を変える」メルマガ
Vol.0164 2020.11.6
発行者:蔵本貴文(くらもとたかふみ)
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こんにちは。
エンジニアライターの蔵本です。
今、数学の本を書いています。
改めて思うことが、
「数学って伝えにくい」ということです。
なぜ、伝わらないのか?
それは逆に、何が伝わるかを考えると
明らかになってきます。
人に何かを伝えるために有効な方法、
それは感情を動かすことです。
典型的な例が世界史を教える時に、
歴史上の人物の視点で話をすること。
無味乾燥な年号や戦争ではなく、
人のドラマとして出来事をとらえると
感情を揺さぶられ、記憶に残るのです。
しかし、数学は論理しかないので、
感情を動かす要素がないわけです。
だから伝わらないのですね。
一方、数学の話であっても、
この本のように人物に焦点が当たると
とても面白い本になります。
フェルマーの最終定理
https://amzn.to/2JKy4kt
この本は、中田敦彦さんのYouTubeでも
取り上げられていましたね。
ただし、単に人物に着目するだけでなく
読者の感情を揺さぶることが本質だ、
ということは気をつけましょう。
理系の話というものは、
○○だから××、××だから△△と
論理だけになってしまいがちです。
だから全く聞き手の感情を動かさず、
共感されることがないのです。
よく科学的なことを
説明している専門家に対して、
一般人が怒号を浴びせる
という風景を見かけます。
こういう時に客観的に聞いてみると
専門家の言うことはもっともなのですが、
感情や共感がないので一般人から見れば、
理解されていないようにしか思えません。
ですから、まずは「感情」や「共感」を
取り入れれば良いのですね。
実は私は、
「理系の割には」話が上手だね、
と良く言われます。
しかし、これは「上手」ではないのです。
私は話に感情や共感を入れている、
ただそれだけのことなんですね。
しかしながら、感情的な話し方は
理系コミュニティでは評判が悪いです。
でも、その理系人だって、
最終的に行動するときは感情ですから。
論理で人は動かないのです。
理系の人や普段「冷たく」見える人は、
会話や表情に感情を込めるように
すると良いと思います。
●●今日のポイント●●-----------------
人は論理には感情を動かされない。
冷たく思われがちな人は、感情を外に出そう。
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