思い込みの壁を崩す｜【目標達成メンタル塾】バックナンバー

思い込みの壁を崩す

2020年09月03日

2020年9月3日

今日のテーマは、
「思い込みの壁を崩す」
です。

人の脳は「思い込み」によって壁を作ります。

1960年代初頭、
「人類は100m走で10秒を切ることは不可能である」
と言われていました。

学者さんが大真面目でそんなことを言っていたのです。

でも、
ある日、ジム・ハインズという選手が10秒を切りました。

その瞬間、世の中の思い込みは崩れ去り、
新しい常識が作られました。

「人類は100m走で10秒を切れる」

1980年代には、世界の大会では9秒台が常識となり、
100m走の決勝には9秒台の記録を持つ選手がずらりと並ぶようになりました。

彫刻のように美しいカール・ルイスの走りが今も目に浮かびます。

ところが、
2000年代になっても尚、
「日本人には9秒台はムリだ。黒人選手とは筋肉の質が違う。」
と言われていました。

そして2017年。
桐生祥秀選手が日本人として初めて10秒の壁を破り、
9秒98という大記録を打ち立てました！

「日本人は100m走で10秒を切れる」

という新しい常識が生まれたのです。
そのわずか2年後にサニブラウン選手や小池選手も9秒台を出しました。

脳が作る「思い込み」の壁を崩すと、
「できない」と思っていたことがあっさり「できる」ようになります。

この順番を間違えないことが重要です。

大抵の人は、
「できない」と思っていたことが「できる」ようになったから、
壁が崩れたのだと認識します。

確かに外側から見ていると、そのように見えますね。
桐生選手が9秒台を出したから壁が崩れたと。
「世の中」的にはそうです。

注目していただきたいのは、桐生選手自身です。

桐生選手は、
「できない」と思っていたことが「できる」ようになったから、
壁が崩れたのでしょうか？

違いますね。
自分の中で壁を崩したからできたのです。

まず、
思い込みの壁を崩して決めたのです。
「自分が日本人で最初に10秒を切る」
と。

だからこそ、
誰も達成できていなかったことができたのです。

自分の中にある「思い込み」を見直してみましょう。

「自分はこれぐらい」
「自分には～はムリ」
「自分は～できない」

そんな風に思っていることはありませんか？

自分自身がそう思い込んでいると、
せっかくできそうになっても脳が抵抗します。

脳は思っている通りの現実を創るので、
目標を立てていながら心の底で「ムリかも」と思っていると達成できません。

まずは、
「思い込みの壁を崩す」

そこから始まります。