目の前のことに集中する｜【目標達成メンタル塾】バックナンバー

目の前のことに集中する

2024年04月15日

2024年4月15日

今日のテーマは、
「目の前のことに集中する」
です。

トップアスリートの方を観ていると、
「目の前のことに集中する」
凄みを感じます。

昨日、
全日本体操選手権の、
男子個人総合決勝が行われていました。

パリ五輪の代表選考会を兼ねた大会です。

トップを独走していたのは、
すでにパリ五輪の代表に内定している橋本大輝選手。
２位から７位あたりは僅差です。

あと２人の選手が個人総合の代表に、
もう２人が団体戦の代表に内定するということでした。
順位がひとつ違うと天と地ほどの差になる訳です。

体操競技の得点の付け方はとても複雑です。

難易度は高いほどDスコアの点数が高いけれど、
美しく雄大でなければEスコアの点数が伸びず、
かつミスをしないで演技をする必要もあります。

ミスをすると減点があるのです。
落下は１.０点の減点、
着地で足が動いたら０.１点の減点という具合です。

複数の審判員の平均を出すので、
コンマ以下３桁めまで点数がつきます。
０.００１点でも低ければ「負け」ということです。

ほんのちょっとしたミスが、
天と地を分ける、
シビアな戦いです。

オリンピック代表がかかった選考会ともなると、
どの選手も緊張しているためか、
思いがけないミスが起こります。

予選上位者の最終種目は「鉄棒」でした。
そこで落下した選手が複数いたのです。
落下は観ているだけでもショックが大きいです。

それでも、
補助スタッフに体を抱えてもらって再び鉄棒にぶら下がると、
淡々と次の演技をこなしていきます。

ミスを引きずらないのです。

精神的なショックはあるはずです。
「ミスをした後、演技が崩れてしまう選手もいる」
と、解説の方も言っていました。

ひとつのミスで集中が途切れ、
その後も次々とミスをしてしまうと、
大きく足を引っ張ることになりますね。

ミスがあっても心を乱されることなく、
瞬時に次の演技に集中することが、
「強さ」につながるわけです。

言い換えると、
そういう「集中力」や「心の強さ」がある選手だけが、
オリンピック代表を争っているということでしょう。

技術的な難易度も、
演技の美しさももちろん重要ですが、
メンタルの要素もかなり大きいと感じました。

ここで自分のことに置き換えてみましょう。

何かミスをした後や、
嫌なことがあった後に、
集中力が落ちていないでしょうか。

切捨て、切り替えがうまくできていますか。

常に目の前のことに集中し、
「まるで何事もなかったかのように」
いつも通り振舞える自分でいたいですね。

今日は、
「目の前のことに集中する」
というお話でした。

まじめ・前向き・一生懸命が、もっと輝くように。