トレビアンフランス語アカデミー講師のロスティ泉が、フランス語学習に関する役立つ情報を配信していきます。

【TBフランス語通信】

qc と qn

2022年01月20日



フランス語の辞書に

qc または qch
qn または qqn

と書いてあるのを見たことがあるかもしれません。これはそれぞれ

quelque chose 「何か」
quelqu’un 「誰か」

の省略形です。


例えば、pardonner 「許す」という動詞のうしろに
直接目的語を置くのか、間接目的語を置くのかが分からないとします。

辞書で pardonner を調べてみると:

【~qc a qn 】(a の上には accent grave)
<人>に...することを許す

と書いてあります。

この意味は、pardonner [quelque chose 何か] a [quelqu’un 人] となりますよ、
ということなので、

Pierre pardonne a Max son retard. または
Pierre pardonne son retard a Max. (いずれも a Max の a の上には accent grave)
ピエールはマックスが遅れたことを許す。

というように文章を作ることができます。


qc / qch
qn / qqn

これらの記号に注意すれば、動詞の後ろに直接目的を置くのか間接目的を置くのかが
辞書でわかると思いますので、参考にしてみてください。


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