牡蠣を食べる時期って?
バカンス中にフランスの海辺のレストランに行くと、多くの人が
les plateaux de fruits de mer
(エビ、牡蠣、貝などの盛り合わせ)
を食べているのを目にします。
せっかく海に来たのだから、海の幸を食べたくなるのも
当然ですよね。
さて、フランスでは牡蠣は生で食べますが、よく言われるのが
Il ne faut pas manger d’huitres les mois sans r.
これはどういう意味かというと、
「r のつかない月は、牡蠣を食べてはいけない」という意味です。
実はこの決まり、ルイ15世が定めたとされています。
r がつかない月というのは:
mai
juin
juillet
aout (u の上には accent circonflexe)
の4か月です。
(その他の月にはすべて r が含まれているので、確かめてみてくださいね)
なぜかと言うと、この4か月間は気温が高いため、
運搬の際に腐ってしまった牡蠣を食べてあたるのを避けるためです。
さらに、この時期は牡蠣の生殖時期にあたるために牡蠣を採ってはいけない
という法令を定めたのでした。
今ではそれよりも、生殖時期の牡蠣は味が落ちるとのことで
食べない人も多いようです(レストランやビストロでは年中注文できますが)。
フランスに行って生牡蠣を食べる時には
Il ne faut pas manger d’huitres les mois sans r.
を思い出してみてくださいね。
記事一覧
去年のパリオリンピックから、もうすぐで一年。本当に一年はあっという間です。 特にここインドネシアのように年中暑くて季節がない国に住んでいると、 毎日同じ気温、同じ服装なので時が
2025年07月04日
La beauté commence au moment où vous décidez d’être vous-même.
今日もスタンドエフエムで音声を配信しました。 タイトルは: La beauté commence au moment où vous décidez d’être vous-
2025年07月03日
"canicule" 最近、ニュースでこの単語を見ない日は全くないと言っていいほど、 フランスでは「猛暑」が騒がれています。 36度とかは日本の夏にはしょっちゅうある気温で
2025年07月02日
今日は受講生の方に面白い話を聞いたので、シェアさせていただきます。 以前にその方がマルシェでお買い物をしていた時、 日本語を少し話せるフランス人に 「むこうで洗って」 と
2025年07月01日
先日ニースにいた際に、"une cave (地下室)" と言うところをうっかり “un cave" と言ってしまって、一瞬相手が 「?」となった場面がありました。 すぐに言い直
2025年06月30日
さて、先週ニースでモンペリエ近くに在住の方とオンラインレッスンをした際に、 「Soldes (セール)が始まりましたね!」と教えていただいたので、 アポの合間を縫ってさっそくシ
2025年06月27日
今日は約2年ぶりに、stand.fr に音声をアップしました。 https://stand.fm/episodes/685a89b248e073b218c5d9cc お相手だ
2025年06月25日
予約やアポを取りたい時ってありますよね。 その場合は、réservation というのでしょうか、 それとも rendez-vous を使うのでしょうか? 今日はその使い分け
2025年06月24日
日曜日の夜遅くにニースからジャカルタに戻ってきました。 4日間の短い滞在でしたが、弾丸旅行の目的も果たせたし、 その間に偶然の楽しい出会いが3つありました。 その一つを帰り
2025年06月23日
昨日からニースに来ています。 ジャカルターパリの直行便はないので(バリ島ーパリはあるくせに)、 アラブ首長国連邦のアブダビ経由で朝の7時半にニースに到着。 でも着いて早々、
2025年06月19日
フランスでは今週の月曜日からバカロレアの試験が始まっています。 その中でも日本で時々話題になるのが、哲学の試験。 「フランスの高校には哲学の授業があるの?!」と驚く方も多いで
2025年06月18日
Il travaille comme un professeur.
受講生さんの仏作文を添削していて、「フランス語って難しい...」 と思う表現があったのでご紹介します。 ① Il travaille comme un professeur
2025年06月17日
世界では戦争や抗議が絶えず、 ニュースを見ていると 「もうすぐ第三次世界大戦が起きるんじゃないか」と 不安になることもあります。 でもそんなときにこの歌を聴くと、 ふと涙がこ
2025年06月16日
今日は、日本語とフランス語で使う時制が違う表現を見ていきたいと思います。 Qu’est-ce que vous allez faire ce week-end ? 「今週末は
2025年06月13日