ユニコーンはなぜリコーンか?
2024年04月23日
皆さんはフランス語で「ユニコーン」をどういうか
ご存じですか?
一角獣、一本の角をもつ獣だから、そのまま
unicorne (uni-corne)
かと思いきや、
licorne
なのです。
この語の étymologie (語源)には説が2つあります。
① ラテン語の unicornis の最初の u がなくなった後、n が l の音になった。
このように n が l に変化する現象は、orphelin(孤児)という単語が
古フランス語では orfenin だったように他の単語でも見られる現象です。
② もとは unicorne であったのが、"une icorne" だと間違われ、
icorne に定冠詞をつけた形 "l’icorne" のように使われているうちに、
une licorne になった。
このリエゾン間違えはフランスの子供もよくやり、un avion [アナヴィオン] と
音から覚える子供は un navion だと勘違いし、
"Un gros navion !" 「おっきい飛行機!」 と言います。
確かに unicorne と聞けば、une icorne と想像してしまいそうですね。
**********
さて、この話を我が家の恒例の家族ビデオ電話でおしゃべりしていたのですが、
息子が「あ~まさにオレ!」と言いました。
彼(もうすぐハタチ)はつい最近まで、
évier 「(台所の) 流し、シンク」
を lévier だと思いこんでいましたが、先日
"Notre lévier est bouché !" 「うちの流しが詰まった!」
と言った時にバレました(まず家族内で分かってよかった...)。
l’évier → lévier → un lévier
(これは間違いですよ、くれぐれもお気をつけて)
言語の成り立ちって面白いですね。
記事一覧
"bise" はフランス人が挨拶の時にする「頬にする軽いキス」のことで、 "faire la bise" は、「(左右のほっぺに)軽くキスをする」 という意味になります。 実
2025年04月28日
Je le connais depuis que j’ai 3 ans.
4月10日のメルマガで、「私は3歳からピアノを弾いている」というのは Je joue du piano depuis 3 an
2025年04月16日
Baie du Mont-Saint-Michel : la randonnée des sables
今日はモン サン-ミッシェルのちょっと変わった観光を見てみましょう。 モン サン-ミッシェルは満潮になると海
2025年04月11日