呪文のように
受講生の中にも、動詞の活用がなかなか言えない方と、しっかり言える方がいます。
しっかり言える方に「どうやって覚えているのですか?」と尋ねると:
「毎日呪文のように唱えてます」とのこと(笑)。
やはり書いているだけでは、いざ会話する場面になると口から出てこないので、動詞を口に出して言うというのは
とても大事だと思います。
例えば travailler 「働く」という動詞。
je travaille / tu travailles / il travaille / nous travaillons / vous travaillez / ils travaillent /
と、語尾の違いに注意しながら書いて覚えるのも「書くときには」大事ですが、話す場合になると
スペルにとらわれて ils / elles の活用が言えない方が多いです。
フランス語の動詞は1,2人称単数の部分(je, tu, il, elle) の動詞の音はすべて同じですし、
それに加えて 3人称複数の ils / elles の音も同じことが多いです。
私はこの部分のことを「ブーツの形」と呼び、「ブーツの中は全部同じ音です」といつも言っています。
さらに言うと、日常会話では nous をほとんど使わず、代わりに on を使って話すので、
覚える音の数はさらに減り、
je, tu, il, elle, on, ils, elles の時の [トラヴァイユ]
vous の時の [トラヴァイエ]
の2つの音だけを覚えればいいということになります。
余談ですが、スペイン語の trabajar 「働く」の直接法現在形の活用を見てみると、
すべての主語で動詞の音が異なります。
[トラバホ] [トラバハス] [トラバハ] [トラバハモス] [トラバハイス] [トラバハン]
フランス語と違って6つも音を覚えなければならない!
しかしこのように全部の主語で音が違うので、フランス語と違って主語を言わなくて分かるのです。
スペイン語で [トラバホ エン ハポン] と言われたら、「ああ、君は日本で働いてるのね」と理解してもらえますが、
フランス語で [トラバイユ オ ジャポン] と言われたら、「誰のこと言ってるの?」となります。
さて、話がずれてしまいましたが、要するに文字でみるとたくさん覚えなければならない気がしますが、
音だとわずかに2つだけだったりします。そう聞くと、覚える気になりませんか?
みなさんも活用を呪文のように唱えて、覚えてみてください!
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