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○○さん、おはようございます。

相変わらずの緊張状態が続く毎日ですが、○○さんはいかがお過ごしですか？

平凡に暮らせることのありがたみと幸せを噛み締める毎日ですね。


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▼不安は更なる不安を引き寄せる▼
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最近は、「味覚・嗅覚の機能障害」がコロナの症状としてクローズアップされ、それに伴って「私もコロナなんじゃないでしょうか？！」と相談センターに不安を寄せる人が倍増しているそうです。

○○さんは風邪をひいた時に「臭いがわからない、味がわからない」という経験をしたことはありませんか？

おそらく、誰にでもあるはずです。

風邪の症状としては、なんら珍しくもないことです。
なので、一時的にそうなったとしても「風邪だから」と、深刻に受け止めることもなく通り過ぎてきたことでしょう。

でもそれが、命にかかわるかもしれない入り口だと聞かされたら黙って見過ごせなくなるものですよね。

全ては「受け止め方次第」なんだなぁ、と感じております。

プチ不調も３つくらい集めて検索すると100%何らかの重篤な病気に当てはまるもので、それを見てしまったら、いてもたってもいられなくなるのと一緒です。


小さな不安は、更なる不安を寄せ集めて大きな絶望を作りあげる。


不安症の人ほど、悪い情報を好んで取りに行く傾向があると言われています。


どうしたら「不安」を払拭できるのでしょうね。

多分、どんなに権威のある人が「大丈夫ですよ」と言ったとしても、自らが作りあげる不安はなかなか打ち消せないものだと思います。


テレビ番組で、横浜在住のとある若い母親が電話インタビューに答えていたのですが、

「味覚・嗅覚がなくなっていて、微熱もあったりするので、私、きっとコロナなんです！でも相談センターに電話しても該当しないので検査できませんって言われます。小さな子供がいて、38.5℃の熱を出しています。私がこのまま重症化したら子供はどうなるんですか！！」と半狂乱でした。


まずはお子さんを小児科へ連れて行きましょうよ。

自分の明日の心配より、今、優先すべき明らかな問題がありますよね？

不安は人を盲目にする。

だからこそ冷静に誰かが寄り添う必要があるのだと思うのですが、それ以前に、物事の受け止め方があまりに近視眼的過ぎます。

「味覚・嗅覚障害」はコロナじゃなくても起こりうる不調で、しかも誰にでも当てはまる症例。

雑誌の星占いを見て、毎回「当たってる~！」と思うのと一緒で、解釈や受け止め方のバリエーションが広い表現ほど「その通り！」となりやすい。


その病気になると【頭痛や腹痛が時々ある】と言われたら、全人類が該当してしまいます。

頭痛や腹痛も「どんな？」「どの程度の強度？」「時々ってどのくらい？」

それは、受け止める側が勝手に自分の基準にあてはめられるので、誰もが「該当あり！」になりうるのです。

まずは【そういうものだ】と思ってスタートすべきだし、平素の自分のコンディションと比べて、今はどのくらいの変動が起きているのか？ということを客観的に評価出来るか。

もともと味覚オンチだったり、花粉症で鼻がつまっていて匂わないだけかもしれません。


ボディワークを生業にしていると、自分のカラダの変化に敏感になります。
平素はどうなのか？それを知っていることも重要。

パーソナルセッションでは平熱を測ってもらうことがあるのですが、たいていの方は「風邪じゃない時に測ることはないので、自分の平熱を知りませんでした！」と仰います。

これ、体重や体脂肪率でもそうです。

「気にしてなかった」


ピンポイントでそのコンディションだけを取りあげて「おかしいのかも？！」と思う事自体ナンセンスです。

人それぞれにスタンダードは違う。
パーソナルセッションでたくさんの事例を知りました。

私にとっての常識は○○さんにとって非常識。
その逆もまた然りです。


そしてそのもっとも極端な領域は【人の生き死に】に対する見方だと思っております。

これまで生死をさまようような体験をしたことがある方と無い方とでは、生きること自体の受け止め方が異なると感じます。

私自身はそうした窮地を味わったことはないのですが、子供に生まれつきの重度の障害があったことは私にとって最大の挫折であり、「まさか自分がこんな目にあうとは」という経験に等しいのです。

コロナに罹患された方も口々に「なんで私が？！」と仰いますが、それと同じ経験を私も別の形で味わったと思っています。

そうすると、【人生ってそういう事があるものなんだよね】という、諦めというか、達観というか、

常に不測の事態は起こるのだ、ということを身をもって知ったがゆえのモノの見方が生まれてくるのでしょう。

恐怖を味わえばこそ、用心もするし、
シビアに、ありのままに現実を受け止める訓練にもなる。

希望も捨てないけど、楽観もない。

半狂乱になって、見なくてはいけない事を見落としてしまったのでは元も子もありません。

病気はコロナだけではない。


私達の隣に潜む危険はもっとたくさんあるのです。



そもそも、1918年から３年間に渡り世界中で五億人が罹患して五千万人から一億人が死亡したと言われるスペイン風邪、

あれは終息したのでありませんよ。

今も尚「インフルエンザA型」として、我々と共存しているのです。

多くの犠牲を経て、死生観が変わった結果、
「インフルエンザは命を落とすこともあるけど治る病気」だから予防しましょう、気を付けましょう、と身近な危険として捉えるようになったのでは？

コロナとて同じ。

人類の歴史は繰り返すといいますが、
医療の発展、科学の進化と共に恵まれた人類が増えた社会ほど、もしかすると弱いのかもしれません。


最終的には、自分の命は自分で守り自ら養うという、セルフマネジメントの意識がないとただただ不安ばかりが先走ることになりかねません。

そう感じる今日この頃です。


○○さん、不安に押し潰されそうな時は、徹底的にトレーニングしてみてください。
自分のカラダがどこまで出来るのか、どこまで耐えられるのか、それを自分に問いかける行為がボディワークです。

そしてその答えがわかり、自分のポジションを知れば、
何をどこまで許容できるかがわかり、
逃げのタイミングもわかるものです。

わからないから不安なのです。





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