「うつ病家族サポートセンター」が発行する公式メールマガジンです。読むと少し温かい気持ちになれる内容を、毎日お届けする予定です。 メルマガの名前は【ゴメあり通信】といいますが、これは「ゴメンねとありがとう通信」の省略形です。 自分自身に、「ゴメンね」と「ありがとう」を言えるようになることが、自分を受け入れるということ。これが、リラックスして幸せになるための第1歩だと思っています。

[ ゴメンね と ありがとう 通信 ]

うつ病相談現場、実況中継!

2018年12月08日

今日も1日、お疲れさまです。
「うつサポ!」の川田陽子です。

毎週・土曜日のテーマは、「リラックス」なんですが、今日はちょっと別の話を。

以下は、このメルマガの前身である「まぐまぐ」さんで発行している、「家族がうつ病になったら」というメルマガからの転載です。このメルマガは、私たち、「うつ病家族サポートセンター」でうつ病問題専門カウンセラーをしている川田泰輔氏が発行しているものですが、ちょっと、いい記事が書けたようなので、せっかくですからこちらでも活用しちゃえ!ということで、今回はこんな感じで。

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■■■【以下、前出のメルマガから転載】■■■

皆さん、おはようございます。

先日、このメルマガの廃刊をお伝えしました。

その後、何回か、
新しく創刊するメルマガへの移行を
お願いしているところです。

新しいメルマガは、こちらです。もしよろしければ!
https://www.utu-sapo.jp/


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このメルマガは、
以前、一番活発に発行していた時期には、
週に2回、月曜と木曜に定期的に発行していて、
かなり熱心に読んでくださる読者さんもいました。

このメルマガで呼びかけて、
普段は北海道の旭川市に住んでいる私たちが
東京でセミナーを開催します!と告知すると、
数名の方が参加してくれたりもしました。

最初の本の出版記念セミナーをやって、
特別ゲストに、我が師・矢野惣一先生に来ていただいたときは、
30名近くの方にご参加いただいたこともあります。

でも、次の年に、四谷のルノアールでやったときは、
参加者がひとりで、
セミナーというより、個人面談でしたけど(笑)

妻に頼んで、私のノウハウを教材にしてもらい、
実費で販売したときには、
安かったとはいえ、50名程度の方にご購入いただきました。

あの教材が、後の、出版につながっていくので、
面白いものですね。

このメルマガの「問い合わせフォーム」がキッカケで、
メール相談が始まって、
メールが30往復ぐらいするようなこともあり、
とてもやりがいがあった記憶もあります。

当時は、私のスキルも低かったので、
相談者の方といっしょに
悩みの底に沈んでしまい、
それが共感だと勘違いして、
結果として、なんのサポートにもならないこともありました。

今なら、相談者の方の悩みを
私が奪ってしまうことはしないで、
相談者の方の悩みは、相談者の方の悩みとして向き合い、
傾聴・共感することができるのに・・・。

でも、当時のほうが、相談者の方の満足度は高かったと思います。

今は、そんなに意識しなくても、
(1)相談者への傾聴・共感による癒やし
(2)相談者の現実の困り事に対する傾聴
(3)うつ病当事者の困り事関する傾聴
の3つを適切に、相談者との話の中で
「モード」を切り替えながら、対応しつつ、
結果を出すことができていると思います。

ただ、(1)~(3)を自然に提供できるので、
相談者の方は、逆に、私に感謝してくれなくなりましたけどね。

私の師である、矢野惣一先生は、一時期、

「感謝されないカウンセラーを目指す」

ということを、おっしゃっていました。

カウンセラーに治してもらったと思うと、
依存してしまうので、
「自分の力で元気になったんだ」
と思ってもらうように心がけていると話されていました。

今の私は、それができています。

だから、ほとんど感謝されない・・・。
寂しいし、物足りない気がするけど、
クライアントに感謝されて、
自分が嬉しくなるためにやっているわけではないので、
これでいいんですけどね。

「ダンナがうつ病で困ってるんです」
と、相談に来る奥様は、
まず、奥様自身がうつ病寸前で、メンタルダウンしています。

だから、傾聴して、
「ダンナのうつ病で大変だね」という心持ちで接しますが、
第1段階としては、奥さんのメンタル対策を考えています。

20~30分ぐらい、
「奥さん自身の辛さ」に焦点を当てながら傾聴していると
奥さんの気持ちがリラックスし始める瞬間が
わかるときがあります。

その瞬間を迎えたら、
次は、第2段階として、
「奥さんが困っていること」の対策を考えます。
変わらずに傾聴を続けていますが、
少しずつ、私からの質問が増えてきます。

奥さんが、「ダンナが~」と言うところを、
「ダンナはさておき、奥さんはいま、何に困ってるの?」
という心持ちで接していくようにします。
(実際の発言で、上記のことは言いませんよ)

奥さんが、旦那のことでなく、
「奥さん自身のこと」を話し始めたら、
少しすると、奥さんはだいたい、涙を流し始めます。
こちらの経験が浅いうちは、
眼の前にいる女性が涙を流し始めると
ものすごく動揺していましたが、
今は、「やっと、溶けてきたな」という感じで、
「しめしめ」とか、「よしよし」という感じです。

奥さんの困りごとは、
現実問題として、ダンナのうつ病が治らないと
改善しないケースがほとんどなので、
問題を無くすのではなく、
感じ方、受け取り方、解釈を工夫をしたらいいよという
こちら側の心持ちで接するようにします。
(直接的に、そうしろとは言いませんよ)

このときに強みを発揮するのが、
私自身の「うつ病患者の家族」だった経験です。

偉そうに上からアドバイスするのではなく、
「我が家ではこうだったよ」という話はさせてもらいます。

ただ、ご存知のように、自己開示は両刃の剣なので、
キャリアが10年を超えた今も、
慎重に気をつけるようにしています。

「うつ病患者の家族」からの相談は、
患者に関する相談の形をとった、「自分の辛さの相談」
であることがほとんどなので、
ここまでのプロセスで大丈夫なのですが、
「患者にどうさせたらよいか」にこだわる人も多いので、
(3)の話も聞くこともあります。
もし、こだわっていなければ、相談終了にします。

(3)の話は、
・休めているか
・治療環境
・職場復帰
・経済問題
・離婚
というステップで話を聞いていきます。

うつ病が治らないのは、休めていないからです。
だから、「患者さんは、ちゃんと休めているの?」という
心持ちで接します。
休めていないなら、休むことを妨げているものがあるはず。

休めていないのは、ほとんどの場合で、
良好な治療環境が確立できていないことが原因です。

治療環境を確立できない理由としては、
・精神科なんかに行きたくない
・医師がキライ
・薬がイヤだ
というのが、トップスリーです。

治療環境が構築できていないと、
休職に追い込まれがちですし、
いったん休職になると職場復帰できない。
そんな話も丁寧に聞いていきます。

聞いたからといって、
現実世界の問題が無くなるという訳ではないのですが、
奥さんにとっては、
「ひとしきり話す」というプロセスそのものが
大切で、必要なことなのです。

職場復帰できないと、
いずれ経済的な問題が出てきます。
・自立支援医療
・加入していた医療保険の入院給付金
・傷病手当金
・(退職したら)雇用保険
・障害年金
・生活保護
など、いろんな制度があるのですが、
生活保護以外は、いずれも時間稼ぎでしかありません。

また、経済的な問題は、
今日、今週、今月といった長さでの
心配もありますが、
それよりも、漠然とした将来的な不安というのも
心理的には大きな心配となります。

将来が不安になると、離婚の話が出てきます。
部外者からすると、話が飛躍しているように聞こえます。
しかし、当事者からすると、ごく自然な話です。
もちろん、奥さんは、
「離婚」という言葉を口に出したことはありません。
しかし、ほぼ100%、みんな思ってます。

そこでカウンセラー側がそのことを代弁してあげて、
「みんな、一時期はそういうこと考えるらしいよ」
「そんなの普通だよ」
ということを伝えてあげると、
奥さんは、再び、自分の心配な気持ちや
この大変な状況にひとりで対処してきたことなどを
話してくれます。

うつ病で苦しむダンナとひとつ屋根の下で暮らしながら
離婚が頭をよぎっている自分の罪深さを抱えきれないでいたときに、
「そんなの普通だよ」と、
ズバリ言い切ってあげる。

まるで懺悔するかのように、
これまで自分がどう考えてきたか、何を思ってきたかを
言葉があふれるように、話し出す。

そんな姿を見ることができれば、
相談は、終わりに近づいています。

あとは、「今日は、どうでしたか?」と
「明日からは、どんな感じでやっていきましょうか?」と
投げかけてあげれば、
あとは、ご自分で、立ち直り、立ち上がり、歩き始めるでしょう。

すると、奥さんは、
自分で元気を取り戻したという手応えがあるので、

「別に、カウンセラーとは話したけど、
 元気が取り戻せたのは、
 私が自分の力で立ち直ったからなんです」

という感じで、依存しないで生きていくことができます。

■■■【以上、前出のメルマガから転載】■■■

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今回は、別のメルマガからの丸パクリでした(笑)
また、メールしますね~
(おしまい)

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