1000000000を聞いて1を知るバカ
無能ではありません。その意味とは?
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エンジニアライターの
「書いて人生を変える」メルマガ
Vol.0114 2020.07.13
発行者:蔵本貴文(くらもとたかふみ)
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こんにちは。
エンジニアライターの蔵本です。
AIが自我を持って、ロボットが反乱を起こし、
人間に襲い掛かってくる。
よくこんなお話がありますよね。
しかし、実際コンピュータの頭脳である、
半導体を開発するエンジニアの私から見れば、
こんなことは起こりえません。
というのも、コンピュータは
ある意味、相当なバカなのです。
そのバカさ加減を表す、
良い言葉を思いついたので、
今日、このメルマガを書いています。
人間で頭の良い人を、
「1を聞いて10を知る」
と言いますよね。
逆にダメな人は
「10を聞いて1を知る」
とけなされます。
この基準でいくと、
コンピュータはものすごくバカなのです。
「1000000000を聞いて1を知る」
というくらいが適当でしょうか?
ちなみにこれはゼロが9個で10億です。
人間ではありえないレベルのバカです。
しかし、ここでいうバカは
ダメなことを意味するわけではありません。
コンピュータはバカですが、
とにかく速いのです。
しかも、電気さえあれば、
睡眠や休憩なしで24時間働いてくれます。
つまり、
「1000000000を聞いて1を知る」
といっても、
1000000000000(一兆)
を聞くことができるので、
1000を知ることができるのです。
結果、分野によっては、
人間よりも能力が高くなるわけです。
このように考えるとコンピュータが
得意なものと苦手なものが
わかってきます。
例えば、将棋や囲碁などは、
ある局面はただ1つに定まります。
だから、その局面から何万回、何億回と
試行を繰り返して、(たくさん聞いて)
人間が考えるより、良い手を導けます。
これはコンピュータが得意なものです。
しかし、ある子どもを連れてきて、
「この子の未来はどうなりますか」
という問題では、ダメになってしまいます。
コンピュータとしては、
全く同じ子供を一億人連れてきて、
その未来を見て判断したいところですが、
そんなことは不可能だからです。
厳密に同じ人間なんて存在しませんし、
それだけの実験をする時間もありません。
この手の問題は、
1からでも10を知ることができる
人間の方が得意です。
この話は比喩っぽいですが、
本質をかなり表していると思います。
AIが世の中にどんどん広がっていきますので、
コンピュータの得意、不得意を
しっかり理解するようにしたいものです。
●●今日のポイント●●-----------------
コンピュータは実はバカである。
しかし試行数がすごいので、能力は高い。
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