売れなくても良いのです
これが電子書籍の最大のメリットです。
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エンジニアライターの
「書いて人生を変える」メルマガ
Vol.0368 2022.2.28
発行者:蔵本貴文(くらもとたかふみ)
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こんにちは。
エンジニアライターの蔵本です。
最近、Kindleの出版相談を
大量に受けるようになってきました。
その中で改めて、Kindleの長所を
感じるようになってきたのです。
Kindleの長所とは、ずばり
数が売れなくても良いということです。
これはどういうことでしょうか?
商業出版の紙の本の場合、
売れない本というものは害悪です。
著者や編集者はもちろん、
出版社や書店にも迷惑をかけます。
普通のビジネス書や実用書の場合、
初版5000部程度が一般的です。
この中で本が売れ残ってしまった時
どうなると思いますか?
これは「裁断」、つまり、
シュレッダーにかけられて
捨てられるのですね。
著者が頑張って書く、
それを編集者が編集する。
印刷所で印刷する。
それを運送会社の方が書店で運ぶ。
そして、書店員が棚に並べる。
でも売れないので、棚から取り出す。
そして、また箱に詰める。
それを運送会社が運ぶ。
そして、その結果、
断裁されてしまうわけです。
関係者に無駄な働きをさせて、
紙という貴重な資源を
無駄にしてしまう。
まさに害悪です。
ちなみに、現在の新刊の重版率は
2割とも3割ともいわれています。
つまり、7割とか8割の書籍は
こうやって裁断されているわけです。
だから、ちゃんと売れる本を
作らなければならないのです。
しかし、Kindleのような電子書籍は
こんな心配は要りません。
たとえ100部でも10部であっても、
流通に負担をかけることはないのです。
だから、思い切りニッチな本も
作ることができます。
そうやって、少数の人であっても、
本当にその本がささる人に
届けることができるのです。
紙の本は数を売らなければいけないので
そんな本は作ることができません。
だからKindle出版を考える人は、
思いっきり、少数の人に絞った企画を
立ててみてはどうかと思います。
それこそが電子書籍の
本当のメリットなのですから。
●●今日のポイント●●-----------------
電子書籍はたくさん売れなくても良い。
そのメリットを活かした本づくりを。
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大手半導体メーカーでエンジニアとして働きながら
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