パフォーマンス=何を×どんな気持ちで
2020年9月7日
今日のテーマは、
「パフォーマンス=何を×どんな気持ちで」
です。
最初に言葉の定義を合わせておきますね。
パフォーマンスという言葉は、
もともと英語のperformanceからきたカタカナ語ですから、
この言葉を使う分野や使う状況によって捉え方や意味が少し変わります。
私は主にビジネスとスポーツの分野でものを考えるので、
「結果・成果・能力」といった意味で使っています。
言い換えると、
「結果・成果=何を×どんな気持ちで」
ということになります。
ここで言いたいのは、
物事の結果・成果は、「何をやるか」だけで決まるわけではない。
ということです。
例えば、
仕事で何か新しいことに取り組む。
というときに、同じことを何人かでやって同じ結果・成果になるでしょうか。
既存の顧客100人に対してイベントの案内の電話をかけるとしましょう。
社内の10人がそれぞれ10人に対して同じ内容の電話をかけたとして、
得られる結果は全員同じでしょうか?
スポーツを例にしてみましょう。
同じような能力の10人が同じ練習メニューを与えられたとして、
3か月後に得られる結果は全員同じでしょうか?
どちらの場合も「結果が違う」ということはおわかりですね。
「よ~し、やるぞ!」
と、意欲をもって工夫しながら取り組んだか、
「面倒だなぁ。テキトーにやっておこう」
と、渋々取り組んだか。
「何をやるか」ということは、もちろん大事です。
やる内容はどうでもいいなどと言うつもりはありません。
やる内容が大事だから内容にはしっかりこだわりつつ、
その上で、
「どんな気持ちで取り組むか」
が非常に重要なのです。
だから、「掛け算」なのです。
人の上に立つリーダー的な立場の方や、
人を育てた経験のある方ならよくおわかりですね。
「〇〇さんにもっとやる気があれば」
「△△くんには欲がない」
そんな風に思ったことはありませんか?
また、過去の自分自身を振り返ってみられても、
「どんな気持ちで」やっていたかが物事の結果に影響していませんか?
ここで、異議を唱える方もおられるでしょう。
「結果が違うのは、そもそも持っている能力が影響しているのでは?」
一理ありますね。
では、
その能力はどのようにして作られてきたのでしょうか?
生まれた瞬間からすでに高い能力があったのですか?
生まれた時から走るのが早かった。
生まれた時から英語が喋れた。
生まれた時から営業能力が高かった。
生まれた時から文章表現力が高かった。
そんなはずはありませんね。
生まれたときはほぼ同じ条件です。
生まれた時から現在までの長い期間、育ってきた過程において、
周りからの働きかけや本人の生き方の中で、
「何を」やってきたか。
それを「どんな気持ちで」やってきたか。
によって「能力」つまりパフォーマンスが違ってきたのではないでしょうか。
期間が長期にわたるだけに、
また、その過程を目で見ていないだけに、
「持って生まれた能力」と捉えられてしまいがちなことも、
よく考えて意識して見てみると、育てられてきたものだとわかります。
ぜひ、ご自身や周りの方たちを見るときに、
「パフォーマンス=何を×どんな気持ちで」
ということを意識して見てみてください。
そして、
これから起こる未来に対しても、
「パフォーマンス=何を×どんな気持ちで」
を意識してくださいね。
まじめ・前向き・一生懸命なあなたが、もっと輝きますように。
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