奇跡の主役!?｜【目標達成メンタル塾】バックナンバー

奇跡の主役!?

2021年08月02日

2021年8月2日

今日のテーマは、
「奇跡の主役!?」
です。

昨日、オリンピックの花形陸上男子100m決勝が行われました。
金メダルに輝いたのは、ラモントマルチェル・ヤコブス選手(イタリア)。
まったく注目されていないダークホースでした。

彼のこれまでの自己ベスト記録は９秒９５。
６月に山縣亮太選手が出した日本新記録と同タイムです。
この時点では「決勝に残れるかな」ぐらいの記録です。

ヤコブス選手がすごいのはここから。
オリンピックの大舞台で、
予選・準決勝・決勝と次々に自己ベストを更新しました。

予選で９秒９４(欧州新記録)。
準決勝で９秒８４(欧州新記録)。
そして、決勝でもさらに記録を更新して９秒８０での優勝です！

正に「奇跡の主役」という言葉がぴったりの勝ち方でした。

とはいうものの、
「奇跡」ってそんなに起こるのでしょうか。

３回続けて「奇跡」なんてあり得ないと思いませんか？
もともと力があって、それが今回一気に発揮されたのだと思います。

そもそも始まる前から男子100mは波乱含みでした。
2019年の世界選手権優勝・準優勝のアメリカ人選手が共に代表落ち。
日本に来ていないのです。

代わって優勝候補に挙げられたトレイボン・ブロメル選手（アメリカ）や、
ヨハン・ブレーク選手（ジャマイカ）が準決勝で敗退。

準決勝をトップの記録で通過したのは、
アジア新記録の９秒８３をたたき出した中国の蘇炳添選手。
これも史上初の快挙です！

思わず、
「アジア人選手が初の金メダルを取るのか!?」
と、ドキドキしました。

アジア人初の100m金メダルは叶いませんでしたが、
準決勝・決勝ともに予想外の展開で、
陸上競技界の常識が変わりつつあるのを感じました。

さて、ここで自分事に置き換えてみましょう。

これまで「常識」と思われてきたことは、
今も常識なのでしょうか？

「これぐらいやっておけば大丈夫」と考えていたことは、
今も大丈夫なのでしょうか？

知らないところで誰かが準備を重ね、
新しいものを生み出そうとしているかもしれません。

見えないところで誰かが力をつけ、
未だ表面には現れずに隠れているかもしれません。

ある日突然現れるものは、
実は突然生まれたものではなく、
水面下で着実に成長しているのです。

世の中は今後どうなっていくか、意識して注視していないと、
ある日突然「奇跡」に驚かされる羽目になります。

今日は、
「奇跡の主役!?」
というお話でした。

いかがでしたか？

まじめ・前向き・一生懸命が、もっと輝くように。