朝起きただけで勝っている｜【目標達成メンタル塾】バックナンバー

朝起きただけで勝っている

2021年08月19日

2021年8月19日

今日のテーマは、
「朝起きただけで勝っている」
です。

テニスの大坂なおみ選手。
東京オリンピックでは開会式の最終ランナーとして注目を浴びました。

その大坂なおみ選手が、
ウエスタン・アンド・サザン・オープン初戦勝利後に、
この言葉を言ったそうです。

「朝起きただけで勝っている」

一瞬、何のことかわからず、
「頭の中で勝つイメージができているということかな？」
と考えました。

が、
実際は、そういう意味ではなく、
「今日、試合ができることに感謝する」
という広い大きな心構えのことだったのです。

彼女が全仏オープン試合後の会見を拒否して罰金を科せられ、
その後「うつ」の告白をしたのは有名な話です。

今回の大会にあたっても、
前日の会見で記者の質問に対して沈黙し、
涙を流し、会見が中断しました。

その経過を知った上で、発言を読み解かなければなりません。

マスコミはスポーツ選手に対して意地悪な質問をし、
必要以上に厳しい言葉を突きつけます。
まるでスポーツ選手の心はどれだけ傷つけても構わないかのように。

彼女はそれがストレスでした。
「世界一」を目指して厳しい練習をし、そうなったとしても、
いつも調子が良いわけではないし、誰にでも勝てる訳ではありません。

「勝ち続ける」ことは難しいし、
心は深く傷つくのです。

それは、女子体操競技界のスーパースターである、
シモーン・バイルス選手が東京オリンピックを途中棄権したことでもわかります。
体が強靭だからといって心も強靭であるとは限らないのです。

大坂選手は、自らのメンタルヘルスに関することを告白し、
世の中に対して問題提起をし、
多くのスポーツ選手に勇気を与えました。

そして、
テニス以外のことに目を向けることで自ら乗り越えようとしています。

父の母国ハイチの情勢やアフガニスタンの情勢、
厳しい状況におかれている人々のことを考えて、
自分の心構えを変えようとしているのです。

今日生きていることは当たり前ではありません。
試合があって見に来てくれるファンがいることも、
決して当たり前ではありません。

それなのに、いつの間にか当たり前に思い、
感謝をしなくなっていた自分に気づきます。
今日、生きて試合ができることに感謝すべきだと。

それを、
「朝起きただけで勝っている」
と表現したのです。

自分の事に置き換えてみましょう。

誰にでも当てはまることですね。
あなたにも、
私自身にも。

今日、ちょっと嫌なことがあるとしても、
何だか怖いな…ということがあるとしても、
苦手な人と会うにしても、

「朝起きただけで勝っている」
と考えて、感謝し、勇気を出して向かっていきましょう。

今日は、
「朝起きただけで勝っている」
というお話でした。

いかがでしたか？

まじめ・前向き・一生懸命が、もっと輝くように。