・ママになって英検1級×2回合格、TOEIC940点済 ・4-5時起き朝活継続中（230日突破！）

今日は私の英語コーチング業に
対する思いについてのお話です。



突然ですが、
みなさんはお仕事をしている中で
何か理念はお持ちですか？


私の英語コーチング業の場合、
事業理念として考えておくべき
ポイントではあるのですが、


「どんな社会を
　作っていきたいか？」

「社会のどんな課題を
　解決していきたいか？」


規模が小さい事業でも
そこをおぼろげながらでも考えておくと
事業を継続するための
エネルギーになると思っています。


ちなみに、私が
今の事業（英語コーチング）を
始めたのは


「英語を学ぶことで
　新たな自分の居場所を見つけ、
　人生の可能性を広げることで
　より充実した人生を送る」


そんな人を増やしたいという
思いからです。


私が多用している

「英語を学ぶことで獲得できる
　新たな居場所」

という表現について、

「具体的にどういうことでしょうか？」

という問いを投げかけられました。


言語化して明確に伝えるのが
意外と難しいな……と思いつつ、
自身の理解もまだ
「ぼやっ」としているなと
改めて感じました。


そのときに私の

「新たな自己の獲得」

という言葉に対し、
平野啓一郎さんが提唱する
「分人」のアイデアを
シェアいただいたんですね。


それを機に、平野さんの
『私とは何か――「個人」から「分人」』
（講談社）
を読んでみました。


この本の中で
平野さんの提唱する「分人」とは、


「家庭での自分、
　学生時代の友人と接する自分、
　会社での自分が全て同じではない。
　いろんな対人関係の中で
　存在する複数の自分（分人）が
　各個人の中で存在している
　この分人の集合体が自分」


ということだそうです。


これを読むと何となく、


「うん、そうだな……」


って感じる方が
多いのではないでしょうか？


語学というのは
元々は生き抜くために必要な
ツールとして獲得するものですよね。


その地域で生きるために
必要な言語を得る
＝新たな自己の獲得


村上春樹さんも、


Learning another language
is like becoming another person.
（もう1つの言語を学ぶことは
　もう1人の人間になるようなものだ）


とおっしゃっています。


ただ日本において、
キャリアや留学など特定の目的以外に
英語を学ぶ場合、
新たな自己の獲得というよりは
もう少し精神的な満足感を
得ることが目的のように感じています。


対人的なコミュニケーションの中で
確立される自己形成といった意味合いの
新たな自己というより、
より精神的な意味合いの

「自分の聖域」

といった感覚です。


英語力を向上させることで
「自分の聖域」がさらに充実すると
次のステップに向かう原動力になる。
（特に日本社会において
　英語ができることは
　非常に高いアドバンテージになるので）


その結果、
社会とより積極的な関わりを
持てるようになり、
平野さんのいう「分人」の形成に
つながるのかな……と
いろいろ思いを巡らせて
整理していました。


特に母親になってからは、
子どもが発熱したら
お迎えコールがあったり、
思うように残業ができなかったり、
仕事の場では自己肯定感が下がる出来事が
どうしても増えてしまいます。


家庭内でも、
何かあれば5分もしないうちに
「お母さん！！！」と呼ばれ、
家事も育児もコンプリートできない……。


そんなことが頻繁に起きることで
自己肯定感にぼこぼこ穴が開いていく。


そんな中、
英語学習に励むことは、
「自己肯定感のでこぼこ穴」を
埋める役割を果たしてくれます。


英語学習によって（守られる）ことで
自己肯定感が下がらずに済むのです。


それが、身についた英語力を
社会に還元する原動力となり
結果として新たな分人の形成につながる。


そんなことを
平野さんの本を読みながら
考えていました。


何だか精神的な話に
なってしまいましたが、
私の事業に対する思いが
いくばくかでも伝われば幸いです。


私の事業理念や、
どんな価値を社会に還元していくのか？
という問いについては、


「受講者様が英検の学習を通じて
　英語力を伸ばし、
　社会にその能力を還元していく。
　その前段階として、
　新たな自己形成の精神的な部分
　（自分の聖域）をサポートする」


が答えなのかな……。
今回の平野さんの著書との出会いで
そんな理解を深めることができました。


ということで、今日は英語の話とは
全く関係なく（汗）
私の事業に対する思いについて
シェアさせて頂きました＾＾


ではまた！