「あいだの力学」の月刊メールマガジンです。 毎月11日に発行されます。

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　　　　　「あいだの力学」の気になる間の話
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2015/10/11
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皆さま、こんにちは！

自宅から見えるところに、中学校と小学校があるのですが、
運動会シーズンのこの季節、にぎやかな音楽と歓声が聞こえて
きます。

背がとても低くて、小柄な体であった私（和氣ひろゆき）にとって、
運動会というのは、みんなの注目を集める「一大チャンス！」。
前日から胸がドキドキして、よく眠れずに当日を迎えていたような
気がします。

何が楽しみで、そんなにドキドキしていたか？というと、もちろん
徒競争やリレーの代表とか、そういう正統な種目(!?)では全くなく、

騎馬戦(の大将)とか、棒倒し(の棒にしがみつく役)とか、もしくは
組体操(の一番上)とか、体をぶつける激しいものが大好きで、
それができることが嬉しすぎて、眠れなかったんです(笑)


…とはいえ、最近はそういう「肉弾戦」的な競技や種目が減って
いるという話をよく聞きます。

それぞれに色々な事情はあるでしょうけれど、運動会は、大柄な子も、
小柄な子も、それぞれが活躍できる場であって欲しいなあ…と思う
のです。

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【今月の気になる間の話】

●「わたし」と「父」のあいだがら
と～っても個人的なことですが、父の「誕生祝い」のため、今月末に
帰省するので、「わたし（和氣よりこ）」と「父」との関係について
書いてみようと思います。


昭和ひと桁生まれの父は、サザエさんの登場人物に例えるなら、まさに
「磯野波平」。とても頼りにはなるけれど、「頑固一徹」な面もある、
「一家の長」にほかなりません。


沖縄の私立大学の教員であった父が、母と結婚したのが1971年のこと。
二人の新婚生活は、とても大変だったようです。

アメリカの施政権下にあった沖縄には、当時私立大学が2校ありました。
1年後に本土に復帰※することから、それぞれが日本の大学の基準
(設置基準)に適合できるよう、教員組織やカリキュラムをはじめとする、
様々な見直しが必要になっていました。

結局のところ、それぞれの大学が、単独で基準を満たすことは「難しい」
ということから、2校を「統合する」ことになり、両校で何度も話し合い
が行われることになったのです。

つまり、大学の統合のためのゴタゴタの時期と、両親の新婚の時期とが、
図らずも「ぴったり」と重なってしまったことになります。

母から聞いた話ですが、父は会議会議の毎日だったとのこと。
その上、親戚の「金銭トラブル」に巻き込まれる不運も重なり、
まさに「てんやわんや」の状況に…。寝床で「じん・ぬ、さんみん†」
をする父の様子を、母はよく観ていたらしいのです。

父を支え続けていた母には、心に溜まるものがあったのでしょう。

わたしに「お父さんは、研究者として一番大事な時期に、研究に十分な
時間を割くことができず、可哀そうだった」と、よく言っていました。
そのためか、いつしかわたしも父のことを「研究者として報われなかった
人」と思うようになっていたのです。


最近、父の論文を見つけたときのこと。ふと「研究者時代のことについて、
父から直接話を聞いたことってないなあ…」ということに気づきました。

母は「可哀そうだった」と言っていたけれども、父自身はどう思っている
のだろうか？…と。どうやらわたしは、「母のフィルターをとおした父」
を観ていて、本当の父を「ありのまま」に観ていなかったようです。

たしかに父は、研究者としては不遇な人生を歩んだのかもしれません。
しかし父を含む、当時の大学統合に尽力した人たちがいたからこそ、
沖縄で私立大学が生き残り、今では5,700人を超える学生の「学び舎」に
なっているのです。

照れくさいので本人に言ったことがありませんが、わたしは大きな仕事を
した父をとても誇りに感じています。

ナカナカ自分自身のことを語ってくれない父ですが、今月末に帰省した際に、
父の生い立ちを「いっぱい聞きたいなあ～」と思っています。

※　沖縄の本土復帰は1972年
†　沖縄方言で、お金の計算のこと

（よーりー）


【今月のトピックス】

●10月末に、新プログラムの試作版を、沖縄で実施してきま～す！

　　　新プログラムのテーマは、な～んと「○○中毒」！

今回の試作版の実施結果を踏まえて改良し、来年から
「不思議な相談会」の新プログラムとして、皆さんにお届けする
予定です。今しばらくお待ちくださ～い！


●11月28日(土)に堺・パンゲアで「不思議な相談会」を開催します！

ただいま、内容を検討中です！今しばらくおまちください！


これからも私たち「あいだの力学」に対する応援、よろしくお願い申し上げます。