【「本を読んでくれる人」 =「読者」ではない⁉】
出版マイスターの
越智秀樹です。
先日ネットで、
「1ヶ月に1冊も読まない人の
割合が47%」
というデータを見つけました。
※「国語に関する世論調査」(文化庁)
20年近く前、
某人気推理作家さんが
「そう遠くない将来、
本を読む人は
マイナー人種になりますよ」
とおっしゃっていました。
当時は
「さすがにね」
と思っていましたが、
想定以上に早く到来して
先見性に舌を巻くばかりです。
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このメルマガでは、
「そもそも本ってどうやって作るの?」
「本を出したいけど、
どうしたらいいかわからない!」
そんな方にお届けしています。
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27歳、
引きこもりグレーゾーンの息子に
「最近本を読んだ?」
と聞いてみました。
するとあっさり、
「読んでないね」
との返事が……涙
理由を聞くと、
「本を読むのって、体力いるじゃん」
と言うんですね。
「さらりと読めるネット記事と違って、
本は『読もう』と思って
読まないといけないから、
体力と精神力を使う。
だから億劫」
なんだそうです。
皆さんは、
どれくらいの頻度で
本を読んでいますか?
・・・・・・・
さて、今回は
「読者」という存在について
考えてみましょう。
ある有名編集者さんは
「読者」について、
「『本を読んでくれる人』
が読者ではありません。
『本を買ってくれる人』
が読者です」
とおっしゃっています。
確かに
どんなに図書館で読まれようとも、
どんなにブックオフで買われようとも、
どんなに古本がネットで取引されようとも、
新刊を「買って」もらわなければ、
出版社も書店も商売あがったりです。
もちろん、
著者も活動の場がなくなってしまいますし、
新しいコンテンツが
作れなくなってしまいます。
そこで、
出版文化を守るためにも大切なのが、
「読者」=「1500円払ってくれる人」
という考え方です。
・・・・・・・
書店に行って、
実際に本を手にとって、
レジまで持っていって、
1500円の本を払ってくれる人が
「読者」と考える。
私たちも、
「自分が作ろうとしている本に、
どれくらいの人が
1500円を払ってくれるだろうか?」
「1500円を払ってもらえるだけの
コンテンツになっているだろうか?」
「お金を出してまで、
『読みたい』と思ってもらえる本に
なっているだろうか?」
ということを、
自らに強く問いかけながら
コンテンツを作る必要がある。
「当たり前じゃん」
「何を今さら」
「そう思って作ってなかったの?」
という声が聞こえてきそうですね。
耳が痛いです(笑)
でも、
作っているときは
作ることに夢中になってしまって
案外忘れていたりします。
だから、
自分への戒めのために
書いてみました。
「問い」の深さが
本の質を決める。
OCHI企画では、
「自らに深く『問い』を立てるあなた」
を応援していきます!
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次回のメルマガは
2月10日(金)に配信予定です。
お楽しみに!
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OCHI企画
越智秀樹
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