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【「うまい文章」が「刺さる文章」とは限らない】

2023年03月24日

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1970年代
うちの田舎では小学生はみんな
ジャイアンツの黄色い野球帽を
かぶって通学していました。

そして、休み時間と放課後といえば
校庭でハンド野球

シーズンになるとTVは
高校野球とプロ野球中継。

ゲームは
友達とファミスタ対戦。

五輪やWBCは、野球が大好きだった
あの頃のワクワクとドキドキ感を
思い出させてくれますね。

改めて
侍JAPAN、優勝おめでとう!!!

――――――――――――

このメルマガは、

「そもそも本ってどうやって作るの?」

「本を出したいけど、
 どうしたらいいかわからない!」

そんな方にお届けしています。

==============

最近読んだ記事で、
強烈に刺さった言葉があります。

それは人気作詞家・秋元康さんの

「いい歌詞を書くコツは、
 言葉選びより、何を見るかだ」

です。

・・・・・

出版社時代に秋元さんの
『企画脳』という本を
制作したことがあります。
https://amzn.asia/d/4KfZa1J


本書に、
こんなエピソードが出てくるんですね。

秋元さんが伊豆半島の海沿いを
車で走っていたときのこと。

なぜか空き缶がたくさん
捨てられている場所を
発見しました。

秋元さんはふと、

「なぜこんな場所に
 空き缶がたくさん
 捨てられているんだろう?」

と思ったそうです。

そして、
そこを通るたびに
観察しました。

すると、
渋滞でイライラした人が
自販機でジュースを買って飲み干すのが
ちょうどそのあたりだということが
わかったのです。

あまりにも多くの人が同じところで、
同じ行動をとるから
このような現象が起きたのではないか?


「そこがちょっとした
 気分転換の場所なのだろうから、
 ドライブインやコーヒーショップを
 開店させたら儲かるかもしれない」

「発想の卵は
 このようにして生まれるのです」

と締めくくっていました。


これと同じような話が
スタジオジブリの
宮崎駿さんにもあります。

宮崎さんは、
旅先では風景写真を撮らずに、
「本当に真剣に『見る』」
のだそうです。

(『仕事道楽』鈴木敏夫、岩波新書より)
www.amazon.co.jp/dp/4004314860

なぜそんなことをするのか?

「(映画の絵を描く時に)
 写真だと単に絵を引き写すだけに
 なってしまう。
 記憶だけに頼るからオリジナルになる」

・・・・・

決してうまいわけではないのに、
なぜか「心揺さぶる文章」を書く
著者さんがいます。

その著者さんたちに共通しているのは、
その人にしか体験・表現し得ないことを
書いているということ。


もちろん文章力はないよりあった方がいい。

しかし、
大事なのは、
その人ならではの
企画になっているかということ。

その人独自の視点が入った
文章に
なっているかということ。

そのためには、
日頃、経験・体験したことを
記憶の倉庫に刻み込んでいく。

「なぜ?」
と思ったらそのままにしないで
調べて考えてみる。

「自分はなぜこれを
 好きになったんだろう?」

「自分はなぜ感動したんだろう?」

「自分はなぜ気になったんだろう?」

「自分はなぜ
 おもしろいと思ったんだろう?」


その積み重ねが本のネタになり、
オリジナリティのある文章に
変換されていくんだと思います。


言葉選びに時間を費やす前に
自分だからこそ
感じること、
考えること、
思うことを
記憶に留めておいてみてくださいね。



OCHI企画では、
「読者の心を揺さぶる文章を
書こうとするあなた」
を応援していきます!

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次回のメルマガは
3月31日(金)に配信予定です。
お楽しみに!

――――――――

OCHI企画
越智秀樹
https://ochikikaku.com/

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