20年目の告白
そんなことも確認せずに来たの?」
「……」
「その文字数ではとうてい本1冊分にはならないよ。
本当にその文字数で合ってる?」
「……」
著者の呆れ顔から、
自分の浅はかさを悟った僕は、
とにかく何も言わないことで
その場をやり過ごすことに決めました。
・・・・・
さて今回は、
駆け出し編集者時代に僕がやらかした
赤っ恥エピソードからスタートしました。
はじめて書き下ろしの依頼をした際に、著者から、
「文字数はどれくらい?」
と聞かれた僕は、とっさに
「1万字くらいです」
と答えてしまいました。
そして、冒頭のセリフ
「編集者のくせに、
そんなことも確認せずに来たの?」
につながっていきます。
今考えれば素直に、
「勉強不足です。確認してご連絡します」
と言えばよかった。
しかし、当時の僕は
ちっぽけなプライドを守るのに必死で、
そのひと言が言えませんでした。
結局、その著者には執筆を断られ、
以来、お会いできておりません。
あれから20年……。
・・・・・
A.N先生、その節は大変失礼しました。
いくら駆け出しとはいえ、
本一冊分の文字数さえ確認せずにお邪魔した編集者の
とんちんかんな回答に、
さぞ困惑されたことでしょう。
その節は大変申し訳ありませんでした。
・・・・・
さて、ここでみなさんに問題です。
本一冊分に必要な文字数って
どれくらいかご存じでしょうか?
私自身こんな経験があるので
「本を書きたい!」という人に時折、
この質問を投げかけることがあります。
すると、当時の僕のように
「1万字」と答える人もいれば、
もっと少なくて「5千字くらいですか?」
と恐る恐る聞いてくる人もいます。
結論から言うと
「5万字~10万字程度必要」
(一般的な単行本のサイズで200頁の場合)
なのですが、答えを伝えると、
結構な割合の人が
「えっ、そんなに必要なんですか?」
とビックリされます。
・・・・・
もちろん
5万字~10万字を多いと思うか
少ないと思うかは
人それぞれです。
ただ大切なことは、
文字数の多い少ないではなく
読者の読みたい情報が過不足なく
入っているかどうか。
いくら読みたい本を買っているとはいえ、
テーマと関係ない情報が
延々書かれていては読者は困惑しますし、
逆に「ここはもっと深く知りたい」
という読みどころをあっさり流されてしまっては、
フラストレーションがたまるばかりです。
そうならないために、
編集者さんがいて
あれこれアドバイスしてくれるわけです。
つまり、いい本をつくるには
腕のいい編集者さんが必要。
だから、いい企画を磨き上げながら、
あなたにとっての
「運命の編集者」を
みつける努力も忘れない。
「求めよ、されば与えられん」
です。
「運命の編集者」との出会いが
ベストセラーへの扉を開きます。
がんばってくださいね。
OCHI企画では、
「運命の編集者を見つけるあなた」
を応援していきます!
――――――――
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越智秀樹
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