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出版の「真の目的」は、出版することではない

2024年09月27日

こんにちは!

「たった一行で世界は変わる」
出版マイスター・越智秀樹です。
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六本木 蔦屋書店 で満席大好評だった
口コミ起業家・﨑本正俊さんとのコラボLIVEがパワーアップしてかえってきます。

10月15日(火)19時 蔦屋書店 代官山 !
ぜひご参加ください。詳しくはコチラ↓
https://store.tsite.jp/daikanyama/event/humanities/42730-1059080915.html

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人気歌手の米津玄師さんが、あるTV番組でこんなことを言っていました。

「夢や目的は達成することではなく、達成するための努力をする過程で生まれる運動や感性の方に価値がある」

「なるほどなぁ」と思いました。

というのも、僕自身、時に「結果」に目が行き過ぎて、作った本やプロデュースした本が売れなければ、「もうこの世の終わり」と思うくらい落ち込んでしまうからです。

20代前半
売れない営業マンだった僕は、新しくついた上司にこう叱られました。

「仕事は結果がすべてだ。しかし、君は一所懸命やって結果が出なければそれはそれで仕方がないと考えていないか。それではプロとはいえない」

確かに、当時僕はそう考えていました。
「目標金額が高いのだから、達成できたらラッキー。達成できなくても仕方がない」
くらいの感覚しかなかったのです。

ところが、その上司のお陰で「仕事は結果がすべて」という考え方を叩き込まれた僕は、少しずつ変わり始め、数年後に、目標を達成できる営業マンに生まれ変わりました。

出版部に異動後も「結果がすべて」だと思って仕事に取り組んだお陰で、3つのミリオンセラーに関わることができました。

※関わった3つのミリオンセラーはコチラ↓
https://ameblo.jp/little-fortune/entry-12855119522.html

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ところが……
あるパーティで知り合った著者Aさんからこんなことを言われたのです。

「越智さんがプロデュースされたBさんやCさん、出版後とてもいきいきしていますね。素敵でうらやましいです」

内心とても驚きました。

というのも、BさんやCさんの本より、Aさんの本の方が圧倒的に売れていていたからです。

続けてAさんはこう言いました。

「私は本を出すのが夢でした。ある出版コンペに参加し編集者から手があがり、本を書くことになったのですが、本が出来上がるまで編集者さんとのやりとりはメールが中心で、一度もお会いすることなく本が出来上がりました」

「本が出来上がってからも、特になにか連絡があるわけではなく、気づいたら増刷連絡が届いてビックリしたくらいです。なので、本が売れている実感が全くないんです」

それを聞いて僕は、米津さんの言葉を思い出しました。

「夢や目的は達成することではなく、達成するための努力をする過程で生まれる運動や感性の方に価値がある」

よく考えれば、本づくりも一緒です。

「ああでもない こうでもない」と著者と編集者が一緒になって企画を練り上げ、どうやって社内で企画を通すか必死になって知恵を絞り出す。

企画が通ったら、著者は懸命に原稿を書き、編集者は必死に編集し、これまた原稿に「あーでもない こーでもない」とツッコミを入れながら、吟味に吟味を重ね、本を仕上げていく。

本が出来上がったら、販促や告知方法も相談しながら、どのように売っていくかを考えていく。

そうした一連の過程を通して、著者も編集者も、実力以上の潜在能力が引き出され、人間的にも仕事的にも成長していく。

つまり、人は「仕事の結果で磨かれる」のでなく、「仕事をする過程で磨かれる」

「人間的成長」こそが、出版の真の目的です。

もちろん、若い頃の僕のように結果から逃げているのは論外です(笑)。

ただ、出版のように「0からものを生み出す」場合、企画のアイデアや執筆で苦しむ時もあるけれど、その過程で自身の成長を実感できる。
これに勝る報酬はありません。

出版する過程で果たした人間的・仕事的成長も、結果の一部である。

そう考えると、厳しく大変な本づくりも、楽しむゆとりが生まれるかもしれませんね。

OCHI企画では、
「本づくりを楽しむあなた」
を応援していきます!

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OCHI企画
越智秀樹
https://ochikikaku.com/
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