言葉に強いメッセージ性をこめる方法
OCHI企画スタッフ・田谷裕章です。
出版社時代に越智さんと一緒に編集仕事をした縁で、今回から越智さんと交互でメルマガを担当させていただくことになりました!
本を読まれる方が、本をもっともっと好きになる!
そんなトピックを
配信していきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
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記念すべき田谷執筆メルマガ第1号は、
「言葉(ことば)」について。
言葉――
それは本を構成するとても大切な要素です。
作者の伝えたい出来事、
伝えたい想いを言葉にして、
活字という手段で届けるのが、
出版という行為です。
振り返れば僕自身25年以上もの間、
本づくりに関わってきました。
僕がこの仕事を続けることができたのは、
改めて考えると、
言葉に救われた経験があったからだと思います。
そんなことを再認識する出来事が最近ありました。
ある出版社のイベントで
「『青空文庫』から好きな作品を選んで、
本を作ってみよう」という
ワークショップに参加してきた時の話です。
悩んだ末、僕が選んだのは
『銀河鉄道の夜』(宮沢賢治)。
賢治の童話は子供の頃から大好きで、
そのなかでも読み応えのある本作を
選んだのでした。
ワークショップが終わって
皆で出来上がった本を
皆で回し読みしたときのこと。
僕と同じ賢治の作品を選んだ人がいて、
それがなんと!!
『よだかの星』だったのです。
じつはこの作品は、僕にとって最重要作品で、
ずっと心の支えになっている一冊でもあります。
僕は『よだかの星』の、
その切なく気高いストーリーはもちろん、
賢治によって紡がれる
作中の「言葉」にたくさん助けてもらっています。
その言葉を紹介する前に、
『よだかの星』の一節を
少しだけ引用させてください。
*********
それだのに、ほしの大きさは、
さっきと少しも変りません。
つくいきはふいごのようです。
寒さや霜がまるで剣のように
よだかを刺さしました。
よだかははねが
すっかりしびれてしまいました。
そしてなみだぐんだ目をあげて
もう一ぺんそらを見ました。
そうです。これがよだかの最後でした。
(宮沢賢治『よだかの星』青空文庫)
*********
冒頭の「それだのに」という言葉!
そう、この言葉です!!
しんどいとき、
人生の先が見えないと途方にくれるとき、
そっと僕を励ましてくれた言葉。
「それなのに」でなく、「それだのに」。
皆に醜い醜いと蔑まれつづける
主人公・よだかはこう願うようになります。
「そんな僕でも羽虫や甲虫(かぶと虫)を
食べないと生きていけない。
それならば遠くの空の向こうに行ってしまおう。
そして星になろう」
そして東西南北のお星さまに、
「どうか私をあなたの所へつれてって下さい。
やけて死んでもかまいません」
と必死の思いで頼みこみます。
しかし残酷にも、
すべてのお星さまに
冷たくあしらわれてしまいます。
それでも、よだかはあきらめない。
どんどん、どんどん、空高くのぼっていきます。
それはそれは強い信念で。
「それだのに」――
繰り返しになりますが、
「それなのに」でなく「それだのに」――
僕はこの言葉に、
よだかの意志の強さ、
気高く美しい心、
そして「願い続ける」ことの尊さを
感じてしまいました。
疲れた心をあたたかく包み、
沈んだこころもちを励まし、
背中をそっと押してくれる。
「あきらめちゃだめだよ」
そんなメッセージがこの言葉に
詰まっているように感じてしまうのです。
これを読んだ当時、僕はその言葉に救われました。
それが今の自分につながっています。
――――――――
僕が何を言いたいかというと、
「言葉には、それほど強いメッセージがこもる」
ということです。
みなさんも本を書かれる際、
これだけは伝えたい、という大切な想いや
メッセージがかならずあると思います。
そんなときは、
今の自分の感情を表現するのにピッタリな言葉を意識して探すことをおすすめします。
たとえば「願う気持ち」を表現するとき。
「願う」「望む」「希望する」「希求する」
「切望する」「願い求める」
などがあります。
もちろん、これら以外にもたくさんの
表現がありますが、今の自分の気持ちに最もフィットする言葉はどれか?
「言葉+感情」で考えると
書き手の気持ちに寄り添った言葉選びができます。
結果、伝えたい想いを、よりダイレクトに
読む人に届けることができるのです。
もちろん、
書くだけではなく、読むときにも
「言葉+感情」を意識して読み進めると、
大きな気づきを得られるかもしれません。
ぜひ試してみてくださいね。
大好きな秋の到来に顔もほころぶ田谷でした。
OCHI企画では、
「使う言葉を厳選するあなた」
を応援していきます!
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OCHI企画
越智秀樹
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