稀代の天才が編み出した「ヒットの法則」を分析してみた
「たった一行で世界は変わる!」
OCHI企画 出版寄り添いコーチ・田谷裕章です。
=====================
「出版寄り添いコーチ」田谷裕章の出版実現コンサルティング受付はコチラ↓
https://ssl.form-mailer.jp/fms/6a6984f9837148
※45分7,700円で受講できます
=====================
今回は作詞家の仕事と本づくりの関係について
書きます。
じつは先日、本づくりの過程で
「ひまわり」に関するサイトを調べていました。
そんななか辿り着いたのが
伊藤咲子さんの『ひまわり娘』。
この歌は子どもの頃大好きで
登下校時など、口ずさんでいました。
誰のために咲いたの
それはあなたのためよ
白い夏のひざしをあびて
こんなに開いたの~♪
『ひまわり娘』(伊藤咲子)より
さらに
動画を見てビックリしたのが
曲のクレジット。
作詞がなんと
あの阿久悠さんだったのです!
「阿久悠」=「ピンクレディ」のイメージが強すぎた僕にとって
童謡にも近いこの曲の作詞が
「阿久悠」とクレジットされているのは
衝撃でした。
改めて
「阿久悠という人はすごい人だなぁ」と。
ネットで調べてみたところ、
提供した詩は5000曲以上、
シングルセールスは6800万枚以上!
まさに音楽業界のベストセラー作家です。
そんななか、とても面白い記事をみつけました。
『阿久悠 作詞家憲法15条』。
阿久悠が「作詞家になるにあたって作ったもの」
と書かれています。
少し長いですが紹介します。
=====================
1.美空ひばりによって完成したと思える流行歌の本道と、違う道はないものであろうか。
2.日本人の情念、あるいは精神性は「怨」と「自虐」だけなのだろうか。
3.そろそろ都市型の生活の中での人間関係に目を向けてもいいのではないか。
4.それは同時に歌的世界と歌的人間像との決別を意味することにならないか。
5.個人と個人の実にささやかな出来事を描きながら、同時に社会へのメッセージとすることは不可能か。
6.「女」として描かれている流行歌を「女性」に書きかえられないか。
7.電信の整備、交通の発達、自動車社会、住宅の洋風化、食生活の変化、生活様式の近代化と、情緒はどういう関わりを持つだろうか。
8.人間の表情、しぐさ、習癖は不変であろうか。時代によって全くしなくなったものもあるのではないか。
9.歌手をかたりべの役からドラマの主人公に役変えすることも必要ではないか。
10.それは歌手のアップですべてが表現されるのではなく、歌手もまた大きな空間の中に入れ込む手法で、そこまでのイメージを要求していいのではないか
11.「どうせ」と「しょせん」を排しても、歌は成立するのではないか。
12.七・五調の他にも、音的快感を感じさせる言葉数があるのではなかろうか。
13.歌にならないものは何もない。たとえば一篇の小説、一本の映画、一回の演説、一周の遊園地、これと同じボリュームを四分間に盛ることも可能ではないか。
14.時代というものは、見えるようで見えない。
しかし時代に正対していると、その時代特有のものが何であるか見えるのではなかろうか。
15.歌は時代とのキャッチボール。時代の飢餓感に命中することがヒットではなかろうか。
=====================
この15ヵ条の憲法のもと、5000曲を超える
歌詞が生み出されたのだと思うと
字を追う目に力が入りますね。
読めば読むほど
これらの条文は本作りにも応用できると感じます。
たとえば第一条
文中の「美空ひばり」を『思考は現実化する』に変えたらどうでしょうか。
=====================
『思考は現実化する』によって
完成したと思える「願望実現」の本道と、
違う道はないものであろうか。
=====================
こんな感じで出版に置き換えると
企画の「セルフ壁打ち」に
使えてしまうのです。
ちなみに、15条の
「時代の飢餓感に命中することがヒット」
という一文も、
「時代の憂鬱感」に変えて企画作りに応用できます。
ぜひ皆さんも
この15条をご自身の企画づくりに
活用してみてくださいね。
ピンクレディのベストアルバムを聴いて
ルンルン気分になっている田谷でした。
OCHI企画では、
「企画づくりを楽しむあなた」
を応援していきます!
――――――――
OCHI企画
発行人:越智秀樹
https://ochikikaku.com/
――――――――
メールアドレスの変更はこちら
変更専用ページURL
配信停止はこちら
解除専用ページURL
記事一覧
【OCHI企画】編集者が「それ、本にしましょう!」と言う瞬間
こんにちは! 「たった1行で世界は変わる」 出版マイスターの越智秀樹です。 「本を出したい!」と思ったとき、 こんなふうに考えていませんか。 「まずは企画書を書かないといけない」 「編集者と一緒に
2025年08月08日
こんにちは! 「たった一行で世界は変わる!」 OCHI企画 出版寄り添いコーチ・田谷裕章です。 ================== 2019年からスタートしたこのメルマガ。 実は、過去のバックナ
2025年08月01日
【OCHI企画】なぜ、本のタイトル・表紙・目次・まえがき・プロフィールは大事なのか?
こんにちは。 「たった一行で世界は変わる!」 OCHI企画・人気女性著者養成コーチの 小関珠緒(こせき たまお)です。 2019年からスタートしたこのメルマガ。 実は、過去のバックナンバーもご覧いた
2025年07月25日
こんにちは! 「たった1行で世界は変わる」 出版マイスターの越智秀樹です。 出版って、大変そうですよね。 「いやいや、そんなことないですよ!」 と言いたいところですが…… やっぱり、出版は大変です
2025年07月18日
こんにちは。 「たった一行で世界は変わる!」 OCHI企画 出版寄り添いコーチ・田谷裕章です。 暑い日が続きますね。 今年は梅雨をまったく感じないまま 夏本番となってしまいました。 さて、そん
2025年07月11日
【OCHI企画】影響を受けた「あの本」に、自分の出版のヒントがある
こんにちは。 「たった一行で世界は変わる!」 OCHI企画 人気女性著者養成コーチの 小関珠緒(こせきたまお)です。 出版したいと願う人の多くには、 「人生に影響を与えた一冊」があるものです。 「
2025年07月04日
【OCHI企画】あなたは「出版を目標にする人」? それとも「出版を楽しむ人」?
こんにちは! 「たった1行で世界は変わる」 出版マイスターの越智秀樹です。 いま、結婚30周年の記念に、 妻とふたりでイギリスを旅しています。 このメルマガは、バース・スパ市という歴史ある温泉の町
2025年06月27日
「たった一行で世界は変わる!」 OCHI企画 出版寄り添いコーチ・田谷裕章です。 先日、あるプロジェクトをきっかけに ご縁のできた著者さんのランチ会イベントに 参加してきました。 著者さんのファ
2025年06月20日
【OCHI企画】出版とは、「自分のコンテンツを届ける」ということ
こんにちは。 「たった一行で世界は変わる!」 OCHI企画 人気女性著者養成コーチの 小関珠緒(こせきたまお)です。 「出版って、すごい人がやるもの」 「まだ実績もないのに、本なんて…」 そんな声
2025年06月13日
こんにちは! 「たった1行で世界は変わる」 出版マイスターの越智秀樹です。 「名刺代わりに本を出したいんです!」 ——こう言ってくる人のことを、以前の私は正直、少し苦手に感じていました。 な
2025年06月06日
こんにちは! 「たった一行で世界は変わる!」 OCHI企画 出版寄り添いコーチ・田谷裕章です。 前回につづき、 映画『舟を編む』をもとに書いていきます。 テーマは「言葉の採集」。 皆さんはベ
2025年05月30日
こんにちは。 「たった一行で世界は変わる!」 OCHI企画 人気女性著者養成コーチの 小関珠緒(こせきたまお)です。 「出版、ずっと気になっているんです」 「いずれ本を出せたらいいなって思ってはいる
2025年05月23日
【OCHI企画】「本に書いちゃったら講座が売れなくなる」は大きな誤解です。
こんにちは! 「たった一行で世界は変わる!」 OCHI企画 出版マイスター・越智秀樹です。 出版のご相談を受けていると、ときどきこんな声を聞きます。 「講座で教えていることを本に書いたら、本を読
2025年05月16日
「たった一行で世界は変わる!」 OCHI企画 出版寄り添いコーチ・田谷裕章です。 今回のテーマは「言語化」です。 編集の仕事をしていると、 見出しはもちろん、 オビコピーに書籍タイトルと、 「言
2025年05月09日
【OCHI企画】 AIでは書けない。“あなたの物語”こそが読者を動かす
こんにちは! 「たった一行で世界は変わる!」 OCHI企画 人気女性著者養成コーチ・小関珠緒(こせきたまお)です。 人の役に立つ本って、どんな本でしょう? 知識や最新のハウツーが豊富な本?
2025年05月02日