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★　Tear’s Letter
★　震災と女性たち ～吉田薫のSmile Tear～
★　2019年2月24日　No.401
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こんにちは！NPO法人しあわせなみだです。

Tear’s Letterは発行開始から9年、おかげ様で前号が400号！
ということで、しあわせなみだ初となる読者プレゼント、
本日2/24（日）0時が締切です。しあわせなみだへの
応援メッセージ、お待ちしています！

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それでは今週の「Tear’s Letter」をお届けします！


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┃【Tear’s Letter No.401 Topics】
┃★１．震災と女性たち ～吉田薫のSmile Tear～
┃★２．編集後記
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★１．震災と女性たち ～吉田薫のSmile Tear～
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しあわせなみだ社員の吉田です。今年も花粉に悩まされていますが、
春はもうすぐですね。今月のテーマは「震災と女性たち」です。

先月の1月17日は阪神淡路大震災の日、来月3月11日は東日本
大震災の日。平成の30年の中でも最も大きな出来事でした。

阪神の時は何も出来なかったのですが、8年前の時は、
ささやかでも何か続けたいと思いました。以来、被災地の
女性の応援として宮城県の沿岸部を毎年訪れています。

震災後初めての派遣前に、地元の支援者に言われました。
被災地の地域は昔から男女格差が大きいのが当たり前の
感覚である。こうした背景を充分配慮した上で、
支援をする必要があると。

実際に女性の相談を受けてみると、
本音が表面に現れないと感じました。
『離婚したいけど義父母が許さないから諦めるしかない』
『夫が震災以来仕事を失い、アルコール漬けの毎日になった。
私が仕事、育児、介護を担っているが仕方ない』
被災直後、今あるものをなんとか守ることで皆必死でした。

数年してくると、DV、ストーカー、性暴力など壮絶な被害を
具体的に語ってもらえるようになりました。暴力被害は
どこにでも、いつでも起こるのだとまざまざと感じたのを
覚えています。なにより、日々の生活の出来事だけでも
過酷な状況の中、我慢してきた辛い話を語ってくださる
相談者にただ頭が下がる思いでした。

そして、昨年訪れた時感じたのは、女性達が自分の生き方を
自分で選択するようになったということです。
『諦めていた離婚を決意した』
『被害を訴えて裁判中』
『一人で起業した』
などなど。なぜなのか、でも確実に女性達が変化してきている。
地元の人に変化の理由を推察してもらいました。

この地域では、女性は夫、親、周囲の意見に従って行動するという
考え方が多かった。しかし、震災の大混乱のなかで、周囲との
コミュニケーション、情報交換、それに伴う細やかな配慮etcが
求められ、これらを女性達が誰から指示されるのではなく
自発的にこなしていった。震災という今までにない非常事態の中、
男女の役割、これまでのしきたり、などとは言ってはおられず、
誰もが協同していかないと日々を生きて行かれなくなり、
お互いが無くてはならない大切な存在と再認識するようになった。
これは災害大国ニッポンとしては重要な視点だと思います。

そして、近年の「#MeToo」などの世界的なムーブメントが
後押しして、我慢をしない、自分の意見を伝える、という
ムーブメントが生まれたのではないか。という話でした。

もちろん、まだまだ復興は進んでいませんし、我慢を強いられて
いる状況は続いています。しかし、女性が始めたという商売は、
こころなしかどこでもセンス良く、明るく、繁盛しているような。
現地で就活中という女性と話しました。希望する職種は、力仕事系。
なぜなら自分に似合っているから。
うーん！東北の女性カッコイイです。


★２．編集後記
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「Smile Tear」テーマは「震災と女性たち」でしたが、2/21夜、
北海道胆振中東部を震源とした、震度6弱の地震が発生しました。
昨年9月の北海道地震の余震ということで、被害の拡大も懸念
されています。心よりお見舞い申し上げます。
災害による被害に、DV、ストーカー、性暴力をはじめとした
人災が加わらないためには、平時からの取り組みが不可欠です。
暴力防止に向けた啓発や情報の周知徹底が図られ、相談機関が整備
され、防災計画に暴力防止策が盛り込まれてはじめて、災害発生時、
迅速適切な対応が実現します。
災害は、いつどこで起きてもおかしくありません。将来を見据えた
平時の取り組みを、進めていきたいですね。

☆最後までお読みいただきありがとうございました。


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