NPO法人しあわせなみだのメールニュースです。 「2047年までに性暴力をゼロにする」ことを目標に、様々な事業を展開しています。 「しあわせなみだ」の活動や、性暴力に関する最新情報をお届けします。 発行団体ウェブサイト→http://shiawasenamida.org/

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★　Tear’s Letter
★　ひな祭り、ジェンダーに基づく性暴力を考える
★　2019年3月3日　No.402
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こんにちは！NPO法人しあわせなみだです。

2月17日配信「Tear’s Letter」400号で募集した応援メッセージ、
当選者の発表です！

お名前：たまちゃん89
メールニュース400号おめでとうございます！性暴力、という
難しいテーマに対して逆風や、非難にも負けず、初志貫徹する
ことは素晴らしいです。志が達成できるよう、微力ながら
応援します！

今回初めて、メールニュースを購読されている皆さんが
参加できる企画を行いました。今後も皆さんに「読んで
よかった」と思っていただける内容を目指します！
引き続き応援よろしくお願いします。

それでは今週の「Tear’s Letter」をお届けします！


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┃【Tear’s Letter No.402 Topics】
┃★１．ひな祭り、ジェンダーに基づく性暴力を考える
┃★２．編集後記
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★１．ひな祭り、ジェンダーに基づく性暴力を考える
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今日3/3は女児の健やかな成長と幸せを願うひな祭り。そして
3/8は女性の権利と平等、平和を謳う、国際女性デーです。

女性の健康を奪う理由の１つが性暴力です。性暴力は、上下関係に
基づき、相手を性的に支配し、コントロールすることを目的と
しています。つまり、あらゆる性が、性暴力を経験するリスクを
有しています。中でも、女性が性暴力を経験するリスクが高い背景
には、ジェンダー（社会的な性別）に基づく性差別があります。

☆女性より男性のほうが、社会的に評価されやすい傾向にある
→議員等、決定権のある立場で、男性の占める割合が高くなる
→女性は意思決定への声が反映されづらく、性暴力等の不利益を
　前提とした施策や文化、社会風土が醸成されがちになる

☆女性より男性の方が、チャンスに恵まれやすい傾向にある
→男性の方が、企業等で高い地位に着きやすい
→女性は組織内で権限のない立場に置かれ、性暴力への抵抗が
　困難（抵抗すれば異動や解雇等、仕事や活動が継続できなく
　なる）な状況が蔓延化する

☆男性より女性の方が、育児や家事の責任を求められる傾向にある
→男性の方が、正社員としての就業を継続しやすく、高収入を得る
→女性は収入が少ないため、経済的に男性に依存せざるをえず、
　たとえそれが暴力関係にあっても、逃れることが難しくなる


一方11/19は国際男性デー。「マッチョ」だけではない、男性の
ロールモデルを促進し、ジェンダー関係の改善を目指しています。

ジェンダーは男性に対し、暴力的な関係を強要することがあります。
そこに居心地の悪さを感じている男性も、少なくありません。

☆男性のアイデンティティにもなりうる「男らしさ」において、
　暴力性が評価される（女性と「ヤッた」人数が自慢になる）
☆性への暴力が、男性同士の交流を深める（性的いじめに
　加わらなければ自分が標的になる、下ネタに付き合えなければ
　「ノリが悪い」とされ、仲間に入れない）
☆家長としての役割を果たすための性暴力（パートナーを性的に
　支配することで、家族内の地位を保とうとする）


ジェンダーは、女性が性暴力に遭いやすい環境、そして
男性が性に暴力を振るいやすい状況を生み出しています。
「性に基づく在り方」が強制されない社会が、性暴力のない
社会の実現には、不可欠であるように感じます。

ひな祭り、そして国際女性デーが、改めて、自分の性と向き合う
機会となりますように。


★２．編集後記
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今年のアカデミ－賞作品賞は、「グリーンブック」が受賞しました。
「グリーンブック」とは、黒人が利用可能な施設を記した、旅行
ガイドブックのこと。映画の舞台である1960年代のアメリカでは、
黒人への差別が、今以上に残っていました。そんな中、黒人
ピアニストのシャーリーは、白人のトニーを運転手として雇い、
特に差別がひどかった南部への、演奏ツアーに出かけます。
2016年、アカデミー賞は、主演女優や主演男優など、演技部門での
候補者全員が、前年に続き白人で占められていたことが波紋を呼び、
#OscarsSoWhite(白すぎるオスカー)という言葉も生まれました。
過去の差別の歴史を忘れることなく、未来への歩みを進めていく
ことが、大事だと思いました。

↓映画「グリーンブック」公式サイトはこちらです
https://gaga.ne.jp/greenbook/

☆最後までお読みいただきありがとうございました。


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