【Tear’s Letter】社会福祉における「性的虐待」｜【しあわせなみだ】Tear's Letter バックナンバー

【Tear’s Letter】社会福祉における「性的虐待」

2019年05月19日

☆このメールは「しあわせなみだ」のメールニュース配信を
希望された方、SHE（Sexual Health Education）検定で
メールニュースにご登録いただいた方に配信しています。
不要の方はお手数ですが下記URLから
配信停止のお手続きをお願いいたします。
https://mail.os7.biz/del/8nJq

★☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
★
★　Tear’s Letter
★　社会福祉における「性的虐待」
★　2019年5月19日　No.411
★
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★☆★

こんにちは！NPO法人しあわせなみだです。

昨日は山口、本日は大阪にて、障がい児者への性暴力撲滅啓発キャンペーン
「ブリッジング・プロジェクト～ Bridging the Gap～」を開催しています。
知的障がい者への性暴力を取り上げた映画「くちづけ」上映ならびに
有識者によるトークセッションを、全国10か所で開催してまいります。

6月までの開催は下記です。
↓6/8（土）13:00～福岡市アミカス４Fホール
　http://shiawasenamida.org/171132
↓6/29（土）13:00～徳島市ときわプラザ
　http://shiawasenamida.org/171147
↓6/30（日）13:00～ちよだプラットフォームスクウェア
　http://shiawasenamida.org/171342

また5/12鹿児島開催の様子が、「共同通信」「毎日新聞九州版」で
紹介されました！
↓5/12付「共同通信」はこちら（全国12紙に掲載されました）
https://this.kiji.is/500257962708157537?c=39546741839462401
↓5/13付「毎日新聞九州版」はこちら
（有料会員登録で全文ご覧いただけます）
https://mainichi.jp/articles/20190513/ddl/k46/040/336000c

各地で皆様とお会いできることを楽しみにしています！

それでは今週の「Tear’s Letter」をお届けします！

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃
┃【Tear’s Letter No.411 Topics】
┃★１．社会福祉における「性的虐待」
┃★２．ウェブサイト更新情報
┃★３．編集後記
┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

★１．社会福祉における「性的虐待」　
───────────────────────

しあわせなみだは「2047年までに性暴力をゼロにする」ことを
目指して活動していますが、「性暴力」という用語は、法律では
定義されていません。しあわせなみだでは「性暴力」を「本人が
望まなかった性的なできごと」と定義しています。
↓詳細はこちらをご覧ください
https://synodos.jp/society/18183

『性暴力」と言われて思い浮かぶものは、個別の法制度でそれぞれ
定義されています（例：レイプは「刑法」の「強制性交等罪」）。
その1つが「性的虐待」です。今週、虐待で死亡した子どもに
ついて、性的虐待の疑いがあったことが、明らかになりました。
「性的虐待」は社会福祉関連法の中で位置付けられています。
そこで今回のメールニュースでは、社会福祉における「性的虐待」
について、3つの視点で整理します。

☆１）「性的虐待」を定義する法制度
「性的虐待」は
＊児童虐待防止法（児童虐待の防止等に関する法律）
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/dv22/01.html
＊高齢者虐待防止法
（高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律）
http://bit.ly/2WQxbbt
＊障害者虐待防止法
（障害者虐待の防止、障害者の養護者に対する支援等に関する法律）
http://bit.ly/2LQtOjO
それぞれで定義されています。

☆２）「性的虐待」の範囲
＊児童虐待防止法では「保護者」が「監護する児童」について
「わいせつな行為をすること又はさせること」と定義しています。
＊高齢者虐待防止法では「高齢者」に対し「養護者（家族など）や
養介護施設従事者等」が、「わいせつな行為をすること又はさせる
こと」と定義しています。
＊障害者虐待防止法では「障害者（障害及び社会的障壁により
継続的に日常生活又は社会生活に相当な制限を受ける状態にある
もの）」に対し「養護者（家族など）や障害者福祉施設従事者等
及び使用者」が、「わいせつな行為をすること又はさせること」と
定義しています。

☆３）法制度上の「性的虐待」の制限
（１）被害者の制限
＊児童虐待防止法は「児童＝18歳未満」が対象のため、
とりわけ10代後半～20代前半の若年層への支援が不足する状況を
生み出しています。
＊高齢者虐待防止法は「高齢者＝65歳以上」が対象のため、若年性
認知症や、障がいに伴い加齢のスピードが速まる50代～60代前半の
方は、対象になりません。
＊障害者虐待防止法は「障害者（＝18歳以上）」が対象のため、
18歳未満は児童虐待防止法の対象となります。
（２）加害者の制限
＊児童虐待防止法では、加害者は保護者等に限定されています。
このため、同居していない親戚や、教師・部活のコーチ等による
行為は対象外です。
＊高齢者虐待防止法ならびに障害者虐待防止法では、加害者は
養護者ならびに施設職員等に限定されています。このため、
入居者同士によるものや、近隣住民等による行為は対象外です。
（３）加害者への処遇の制限
これらの法律は、被害者の保護が主な目的となっています。
加えて加害をした保護者や養護者は「育児介護に対する知識の
不足や、サービスの量が足りないことが、加害を生んだ」という
考えの元、「支援」の対象として位置付けられています。
罪を認め、謝罪し、更生を促す処遇については強制ではなく、
各機関に任されています。

法制度では、対象を明確にするための「定義」が存在するため、
必ずそこからこぼれ落ちる人がいます。法制度の狭間で困難を
抱えている人がいます。
しあわせなみだでは、この中でも特に「障がい児者への性暴力」
に注目し、「ブリッジング・プロジェクト～ Bridging the
Gap～」を展開しています。ぜひ応援してください。

★２．ウェブサイト更新情報
───────────────────────
☆【イベント情報】に［6/1:東京］『映画「くちづけ」上映会
＆トークセッションのご案内ー障がい児者への性暴力の実態が
認識される社会へー』を掲載しました
http://shiawasenamida.org/171378
↑理事長中野、スタッフ菊池が登壇します

★３．編集後記
───────────────────────
5/16、国民民主党政調第一部会・男女共同参画推進本部合同会議に
お招きいただき、障がい児者への性暴力と刑法性犯罪規定の見直し
についてお話しました。党代表である玉木雄一郎衆議院議員にも
ご同席いただき、大変充実した場となりました。今後もこうした
機会を増やし、「障がいに乗じた性犯罪」の創設実現に向け、
努力してまいります。
↓会議の様子は国民民主党ウェブサイトをご覧ください
https://www.dpfp.or.jp/article/201472

☆最後までお読みいただきありがとうございました。

☆☆☆ー☆☆ー★ーーーーーーーーーーーーーーー

特定非営利活動法人しあわせなみだ
mailto:info@shiawasenamida.org

【ウェブサイト】http://shiawasenamida.org/
【facebook】https://www.facebook.com/nposhiawasenaida/
【メールニュース登録】https://mail.os7.biz/b/8nJq
【ブログ】http://blog.canpan.info/shiawasenamida/

【クレジットならびにブランド品販売によるご寄付はこちら】
https://syncable.biz/associate/shiawasenamida
【ご不要になった本・DVD・CD・ゲームによるご寄付はこちら】
https://www.39book.jp/supporter/welfare/shiawasenamida/
【購入費が寄付に！ちかんにあった友だちを励ますLINEスタンプ】
https://line.me/S/sticker/6059533

☆☆☆ー☆☆ー★ーーーーーーーーーーーーーーー