【Tear’s Letter】はじめまして〜菊池悦子のSmile Tear〜｜【しあわせなみだ】Tear's Letter バックナンバー

【Tear’s Letter】はじめまして〜菊池悦子のSmile Tear〜

2019年05月27日

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★　Tear’s Letter
★　はじめまして〜菊池悦子のSmile Tear〜
★　2019年5月26日　No.412
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こんにちは！NPO法人しあわせなみだです。

2019年5月から2020年3月にかけて、全国10か所で開催する
障がい児者への性暴力撲滅啓発キャンペーン「ブリッジング・
プロジェクト～ Bridging the Gap～」。おかげさまで多くの
メディアに取り上げられています！

☆5/11付山口宇部経済新聞『宇部で映画「くちづけ」上映会　
地元出身男性が企画、「障がい者への性暴力知って」』
https://yamaguchi.keizai.biz/headline/3322/
☆5/15付宇部日報「障害者への性暴力がテーマ　18日に映画
上映とトークセッション」（会員登録で全文ご覧いただけます）
https://ubenippo.co.jp/2019/05/15/28833/
☆5/17付大阪日日新聞「障害児者への性暴力見過ごさないで　
啓発イベント」
http://bit.ly/2HEposo
☆5/21付西日本新聞『泣き寝入りも・・・障害者への性暴力の
実態「人間として扱われていない」30歳未満の被害の半数超』
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/511765/
↑ヤフーニューストップに掲載されました！

これまで潜在化していた社会課題を多くの人と共有し、
法制度見直しを実現できるよう、盛り上げていきましょう！

6月までの開催は下記です。
↓6/8（土）13:00～福岡市アミカス４Fホール
　http://shiawasenamida.org/171132
↓6/29（土）13:00～徳島市ときわホール
　http://shiawasenamida.org/171147
↓6/30（日）13:00～ちよだプラットフォームスクウェア
　http://shiawasenamida.org/171342

各地で皆様とお会いできることを楽しみにしています！
それでは今週の「Tear’s Letter」をお届けします！

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┃【Tear’s Letter No.412 Topics】
┃★１．はじめまして〜菊池悦子のSmile Tear〜
┃★２．編集後記
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★１．はじめまして〜菊池悦子のSmile Tear〜
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はじめまして。しあわせなみだの菊池悦子と申します。今月から
吉田薫と隔月交代でSmile Tearを担当させていただくことに
なりました。これから何を書いていけば良いのか不安も
ありますが、それ以上にみなさまへ思いを伝えられる場を
いただけたことにうれしさを感じております。

さて今回が私にとって連載第1回目ということで、
まずは自己紹介をさせていただきます。

私は今年の春に大学を卒業し、いまは大学院で教育学を
学んでいます。それを聞いて多くの方は「では20代の人だな」と
考えると思います。しかし私は、就職氷河期世代やロスジェネとも
呼ばれる40代です。高校卒業後すぐに働き始めて、大学へは
30代の後半に入学しました。

「どうして大学に入ったの？」と何度も聞かれました。その理由を
ひと言で答えるならば、「将来に希望が持てなかったから」です。

私は働いてきた時間のほとんどを非正規雇用の販売員として
過ごしました。その当時の年収はフルタイムで働いていても、
貧困線を少し上回るかどうかといった程度でした。
（平成27年の貧困線は122万円）（※1）いつかは状況が
良くなるかも、といった漠然とした希望は年齢とともに消えて
いきました。働き続けても昇給は望めず、気がつけばこれから
自分はどうなっていくのだろうという不安で頭がいっぱいに
なっていました。

これは私だけの悩みなのかなと考えると、社会状況と切り離す
ことはできないことに思い当たります。非正規雇用率は労働者
全体で上昇していても、男女差はまだまだ存在しています。
男性労働者の非正規率が2割程度であるのに対して、女性労働者の
半数以上は非正規雇用で働いています。（※2）そして、その背景
には性別役割分業の意識が存在します。

女性にとって家族のケアが「主」の仕事であり、家の外で働くのは
「副」業に過ぎないということを前提とした社会の中で、シングル
で職業的なキャリアもない私は居場所の無さを感じていました。
将来への不安が強くなるのとともに、私と同じような人たちも
希望を持って生きられる社会に変わって欲しいと考え始めました。
そのために勉強しようと思い立ち、大学に入学し、現在は大学院で
ジェンダーと教育・雇用の問題について学んでいます。

いまは大学院での生活をバタバタとこなす日々ですが、そうした
日常の学びの中で得た気づきや喜びをみなさまにお話しできたらと
考えています。どうぞよろしくお願いいたします。

※1.厚生労働省国民生活基礎調査概況平成28年度
http://bit.ly/2Mo8jY7
※2.総務省統計局労働力調査（基本集計）
平成31年（2019年）2月分
http://www.stat.go.jp/data/roudou/rireki/tsuki/pdf/201902.pdf

★２．編集後記
───────────────────────

今年に入り、性犯罪裁判で無罪判決が相次ぎました。その理由の
１つが、刑法が定める「暴行脅迫」です。現在の規定では、性暴力
の現場で、加害者から明確な暴行や脅迫行為があり、それに対して
被害者の抵抗が裁判上立証されることが、有罪の１つの条件と
なっています。
研究者らが性被害当事者団体と行った調査で、実際に起きている
性暴力においては、加害者が日常生活における上下関係を利用して、
被害者が逆らえない状況に追い込み、明確な暴行・脅迫がなくても
性交を実現させている事例が、約半数を占めていたことを、明らかに
しました。
刑法が定める性犯罪と、現実の性暴力とのかい離を埋めていく
取り組みが必要ではないでしょうか。

↓調査の詳細は5/24付東京新聞「同意なき性交　上下関係悪用　
被害調査・分析で中間報告」をご覧ください
http://bit.ly/30GMbeB

☆最後までお読みいただきありがとうございました。

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