【Tear’s Letter】困難を抱える人を1人にしないために｜【しあわせなみだ】Tear's Letter バックナンバー

【Tear’s Letter】困難を抱える人を1人にしないために

2019年06月02日

☆このメールは「しあわせなみだ」のメールニュース配信を
希望された方、SHE（Sexual Health Education）検定で
メールニュースにご登録いただいた方に配信しています。
不要の方はお手数ですが下記URLから
配信停止のお手続きをお願いいたします。
https://mail.os7.biz/del/8nJq

★☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
★
★　Tear’s Letter
★　困難を抱える人を1人にしないために
★　2019年6月2日　No.413
★
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★☆★

こんにちは！NPO法人しあわせなみだです。

昨日6/1、庭野平和財団ならびにソーシャル・ジャスティス基金
主催による、映画「くちづけ」上映会＆トークセッションが開催
されました。昨年しあわせなみだは、この２団体の協力による
助成をいただき、「障がい児者への性暴力に関するアドボカシー
事業」を実施しました。本事業に深く共感していただいた
ことから、イベントが実現しました。130名の方にお越し
いただき、また助成の資金を拠出していただいた皆様に、直接
感謝の気持ちをお届けする機会をいただけたことを、本当に
嬉しく思いました。今後もこうした場を増やせるよう、努力して
まいります。

↓「障がい児者への性暴力に関するアドボカシー事業」
詳細はこちらです
http://socialjustice.jp/p/2018lastreport1/

それでは今週の「Tear’s Letter」をお届けします！

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃
┃【Tear’s Letter No.413 Topics】
┃★１．困難を抱える人を1人にしないために
┃★２．編集後記
┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

★１．困難を抱える人を1人にしないために
───────────────────────

神奈川県で、私立小学校の児童ら19人が殺傷される事件が
起こりました。容疑者はその場で自ら死を選びました。
容疑者は長年に渡り、自室のみを自らの居場所とし、同居していた
親族以外との関係を断っていたことが、明らかになりつつあります。
専門家らは、容疑者の行為は、「人生への強い不満や不遇は他人や
社会の責任である」と考え、自らが死に向かうにあたり、他者を
巻き込む「拡大自殺」であったと分析しています。
これに対し、著名人や市民から「1人で死ねばいい」という声が
あがり、議論を呼んでいます（※1）。
「1人で死ねばいい」という思想は、「被害に遭った責任は被害者
にある」「被害後いつまでも回復しないのは被害者自身に問題が
ある」等といった、性暴力を経験した人に投げかけられる「自己
責任論」とも共通しています。
そこで今回のメールニュースでは、「困難を抱える人を1人に
しない」ためにできることを提案し、こうした事件が二度と
起きないためにできることを考えたいと思います。

☆１）困難に気付ける人、相談できる場を増やす
人が抱える困難には、自分だけで解決できるものもあります。
一方で、自分だけでは解決できないこと、誰かに相談したほうが
よいことも、たくさんあります。
「相談すればいい」というのは簡単ですが、実は「相談」する
ことは、力がいることです。なぜなら「いつ、どこで、誰に、
どうやって相談するか」を知らなければ、そして「相談する
ことで現状を変えたい」「自分は現状を変えることができる」
という発想がなければ、相談には至らないからです。
これまで、特に公的機関は、相談してくるのを「待つ」スタンスを
取ってきました。しかしそれでは、本当に困難を抱えた人には
アプローチできないことが、明らかになりつつあります。
目の前にいる人の困難に気づき、耳を傾けられる人、平日日中の
対面だけでなく、夜間や休日でも、メールや電話、SNS等で
相談できる場が増えていくことが、求められているのでは
ないでしょうか。

☆２）被害に遭った側に寄り添う
事件が起きた時、加害者側には、罪を認め、謝罪し、更生すること
が求められます。それらはすべて、被害者の回復を目的に行われる
ものです。今回の事件のように、加害者がこの世に存在しない時
には、被害者やその家族が、この社会を生き抜くためにできる
ことを最優先にすることが、望ましいのではないでしょうか。
海外では、「Victim Central」（ビクティム・セントラル、被害者を
中心に考える）思想が根付きつつあります。
被害者支援、加害者更生、そして同様の事件が二度と起きない
ための施策は、「被害に遭った側」に寄り添い、被害者が
取り残されることがないよう、進められることが必要です。

☆３）人の持つ力を信じる
「しあわせなみだ」という団体名には、「性暴力を経験した後辛い
思いで流した涙は、いつか必ず幸せを感じて流れる涙に代わる」
という願いを込めています。そしてしあわせなみだが取り組む
「性暴力ゼロ」には、「すべての人は、性に対して暴力を
振るわない選択ができる力を持っている」という、「人を信じる」
思想が根底にあります。
今回の事件も同様です。
自分を信じ、他人を信じ、社会を信じる。それは「単なる理想主義」
と笑われてしまうかもしれません。でも、「人を信じる」という
行為は、実は私たち1人ひとりが、今すぐ実行できることです。
しあわせなみだはいつも、あなたの持つ力を信じています。

※1　5/29付産経新聞『孤立・絶望…「拡大自殺」か
「死ぬなら一人で」という非難は控えて』
http://bit.ly/2Wj9j4b

★２．編集後記
───────────────────────

2019年5月から2020年3月にかけて、全国10か所で開催する
障がい児者への性暴力撲滅啓発キャンペーン「ブリッジング・
プロジェクト～ Bridging the Gap～」。第1弾の鹿児島の様子が
5/26付「南日本新聞」に掲載されました。ぜひご覧ください。
↓「障害者への性暴力知って」はこちらです（PDFファイルです）
http://bit.ly/31b1kVI

6月までの開催は下記です。
皆様にお会いできることを楽しみにしています！
↓6/8（土）13:00～福岡市アミカス４Fホール
　http://shiawasenamida.org/171132
↓6/29（土）13:00～徳島市ときわホール
　http://shiawasenamida.org/171147
↓6/30（日）13:00～ちよだプラットフォームスクウェア
　http://shiawasenamida.org/171342

☆最後までお読みいただきありがとうございました。

☆☆☆ー☆☆ー★ーーーーーーーーーーーーーーー

特定非営利活動法人しあわせなみだ
mailto:info@shiawasenamida.org

【ウェブサイト】http://shiawasenamida.org/
【facebook】https://www.facebook.com/nposhiawasenaida/
【メールニュース登録】https://mail.os7.biz/b/8nJq
【ブログ】http://blog.canpan.info/shiawasenamida/

【クレジットならびにブランド品販売によるご寄付はこちら】
https://syncable.biz/associate/shiawasenamida
【ご不要になった本・DVD・CD・ゲームによるご寄付はこちら】
https://www.39book.jp/supporter/welfare/shiawasenamida/
【購入費が寄付に！ちかんにあった友だちを励ますLINEスタンプ】
https://line.me/S/sticker/6059533

☆☆☆ー☆☆ー★ーーーーーーーーーーーーーーー