NPO法人しあわせなみだのメールニュースです。 「2047年までに性暴力をゼロにする」ことを目標に、様々な事業を展開しています。 「しあわせなみだ」の活動や、性暴力に関する最新情報をお届けします。 発行団体ウェブサイト→http://shiawasenamida.org/

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★　Tear’s Letter
★　潜在化しやすい社会課題の共通点
★　2019年6月9日　No.414
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こんにちは！NPO法人しあわせなみだです。

2019年5月から2020年3月にかけて、全国10か所で開催する
障がい児者への性暴力撲滅啓発キャンペーン「ブリッジング・
プロジェクト～ Bridging the Gap～」。昨日6/8福岡市にて
開催しました。150名のご参加をいただき、大盛況となりました。
また会場では46,011円のご寄付ならびに段ボール2箱分の
ありがとうブックへの寄贈もいただきました。性暴力撲滅に
向けた啓発活動に、大切に使わせていただきます。

6月までの開催は下記です。
皆様にお会いできることを楽しみにしています！
↓6/29（土）13:00～徳島市 ときわホール
　http://shiawasenamida.org/171147
↓6/30（日）13:00～ちよだプラットフォームスクウェア
　※おかげ様で多くくの希望をいただき、申込は終了しております
　http://shiawasenamida.org/171342

それでは今週の「Tear’s Letter」をお届けします！


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┃【Tear’s Letter No.414 Topics】
┃★１．潜在化しやすい社会課題の共通点
┃★２．編集後記
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★１．潜在化しやすい社会課題の共通点
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現在しあわせなみだは、障がい児者への性暴力撲滅に向けた啓発
活動に取り組み、刑法に「性犯罪被害者としての障がい児者」の
概念が盛り込まれることを目指しています。
障がいがあることが性暴力を経験するリスクにつながる可能性に
ついては、認識はされつつも、なかなか社会課題として顕在化する
ことがありませんでした。なぜ多くの人が困難を抱える状況に
あっても、潜在化しているのでしょうか。共通点をまとめました。


☆１）声を届ける工夫が必要
障がいを有する人は、他者とのコミュケーションに、独特の
スキルを使うことがあります。目の見えにくい方が使う点字や、
耳の聞こえにくい方が使う手話は、比較的多くの人に知られて
います。他にも、目線やうなづき等で、他者との会話を楽しむ
人もいます。
こうしたスキルは、共有できる人がごく一部に限られている場合が、
少なくありません。このため、「世間の多くの人に伝える」上で、
何らかの媒介が必要となります。「non-Japanese（日本にルーツを
持たない人々）」や「アイヌの人々」なども、同様の状況に
置かれています。

☆２）状況を想像することがしんどい
性行為を経験したことがあれば、性暴力の状況を想像することは
比較的容易です。しかし性暴力の話題に耳を塞ぎ、心を閉ざす
人は、少なくありません。それは、想像しやすい分、どれだけ
しんどい出来事であるかを推し量ることができてしまうからです。
マーケティング業界では、商品やサービスが人々の共感を得て
拡がっていく状況を「AISAS」（アイサス、Attention[注意]→
Interest[関心]→ Search[検索]→ Action[購買]→ Share[情報共有]）
や「SIPS」（シップス、共感する[Sympathize]→確認する[Identify]
→参加する[Participate]→共有&拡散する[Share & Spread]）等の
用語で説明します。状況を想像することがしんどい社会課題の場合、
「検察」や「参加」の段階で滞り、「共有」や「拡散」までは
至らないのです。「貧困」や「過労死」なども、同様の状況に
置かれています。

☆３）差別や偏見につながりかねない
障がい児者に対し「子どものように純粋な人々」「けがれなき無垢
な存在」というイメージを持っている人は、少なくありません。
一方性暴力については「汚れている」「恥ずべきもの」という
印象は、なくなっていません。このため「障がい児者への性暴力」
というメッセージは、非常にセンセーショナルでスキャンダラスな
出来事として受け止められ、「なぜ障がい児者は性暴力を経験する
リスクが高いのか」「どうすればリスクをなくすことができるのか」
といった、本質的な議論に進みづらい傾向があります。
「父子家庭の貧困」「引きこもりによる無差別殺傷」なども、
同様の状況に置かれています。


この社会で暮らす人々が、等しく安全安心を享受できるために、
私たちにはまだまだ取り組めることがあるのではないでしょうか。


★２．編集後記
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理事長中野へのインタビュー記事が、イシュー（特定の社会問題）
から社会の構造を知ってもらうことを目指す、有料購読制の
ウェブメディア「リディラバジャーナル」に掲載されました。
☆性暴力経験者と出会う中で気づいたこと
☆障害児者への性暴力の現状
☆なぜ障害児者が性暴力に遭いやすいのか
☆障害児者への性暴力にまつわる問題点
☆障害児者への性暴力が認識される社会へ
などについてお話しています。ぜひご覧ください。

【性暴力から障害児者を守るためにできること】
※時期限定の無料公開です。お早めにご覧ください。
http://bit.ly/2MzRSI8

☆最後までお読みいただきありがとうございました。


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