【Tear’s Letter】体罰としての性暴力｜【しあわせなみだ】Tear's Letter バックナンバー

【Tear’s Letter】体罰としての性暴力

2019年06月23日

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★　Tear’s Letter
★　体罰としての性暴力
★　2019年6月23日　No.416
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こんにちは！NPO法人しあわせなみだです。

2019年5月から2020年3月にかけて、全国10か所で開催する
障がい児者への性暴力撲滅啓発キャンペーン
「ブリッジング・プロジェクト〜 Bridging the Gap〜」。
6/29徳島で開催するイベントが、「徳島新聞」に掲載されました。
多くの方と「障がい児者への性暴力」という社会課題を共有し、
刑法性犯罪改正が実現できるよう、努力してまいります。

↓記事はこちらです
https://www.topics.or.jp/articles/-/212609
↓イベント詳細ならびにお申し込みはこちら
http://shiawasenamida.org/171147

それでは今週の「Tear’s Letter」をお届けします！

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┃【Tear’s Letter No.416 Topics】
┃★１．体罰としての性暴力
┃★２．編集後記
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★１．体罰としての性暴力
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親による体罰禁止等を盛り込んだ、改正児童虐待防止法、ならびに
改正児童福祉法が、今国会で可決成立しました。

↓詳細は6/19付「日本経済新聞」をご覧ください
https://s.nikkei.com/2WWI9Al
↓法案はこちらをご覧ください
http://bit.ly/2FqA4ZP

法律では、親や児童福祉施設職員等は、子どものしつけにあたり
「体罰を加えてはならない」ことが明文化されました。

体罰の範囲については、今後厚生労働省が指針で定めることに
なっています。「体罰」というと、多くの人は、「殴る」「蹴る」
等の「身体への暴力」を思い浮かべるのではないでしょうか。
しかし性に対する暴力についても、体罰同様の状況が生まれて
います。3つの視点を挙げます。

☆１）身体への暴力行為である
体罰は、「身体への暴力行為」です。従って「キスマーク」という
名目で内出血を起こさせたり、わいせつ行為による擦り傷や筋違え、
性器に傷をつける、性感染症をり患させる、妊娠させるなど、身体
への暴力行為としての性暴力は、体罰の範囲に含めることが、適切
ではないでしょうか。

☆２）罰を与える目的で行われる
体罰は、「子どもに罰を与える」ことを目的に行われます。
従って、「パンツ一丁で表に出ていなさい」「キスしたら許して
あげる」「裸の写真を撮らせなければ、友だちに会わせてあげない」
など、「子どもに罰を与える」目的で、性的行為を強要させる
ことは、体罰の範囲に含めるのが、適切ではないでしょうか。

☆３）絶対的な服従関係のもとで行われる
体罰は、しつけや教育を「する側」である親等から、「される側」
である子どもに対して起こります。そこには「相手は逆らわない
（多少逆らったとしても、最終的には従わざるを得ない）」と
いう、暗黙の了解があります。それは、子どもは体力、知識、
能力など、あらゆる面で親より弱い立場にあるからです。
経済面においても、子どもは親に頼らねば、生きていくことが
できません。親等から子どもへの性暴力も、同様の状況にあります。
逃げられないことがわかった上で行われる性暴力は、体罰の範囲に
含めることが、適切ではないでしょうか。

親等から子どもへの性暴力は、「可愛いから」「大好きだから」
「子どもが望んだ」といった、「子どもへの愛情表現」という名の、
「大人側の言い訳」が、暴力関係を見えづらくしてきました。
しかしそれは、「子どものため」という理由で、「しつけ」と
いう名の「暴力」を正当化してきた「体罰」と同じ構造です。

親等から子どもへの性暴力が、体罰として認識され、防止に
向けた取り組みが加速するよう、現場の声を届けていく必要が
ありますね。

★２．編集後記
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理事長中野のインタビュー記事が、イシュー（特定の社会問題）
から社会の構造を知ってもらうことを目指す有料購読制の
ウェブメディア「リディラバジャーナル」に掲載されました。

[意図しない妊娠の背景に潜む孤独]
☆「必要とされている」ことを実感するための性行為
☆「それは性暴力である」と認識するのは困難
☆意図しない妊娠に怯えることのしんどさ
☆知識があっても「嫌だ」と言えない
等をお話しています。
ぜひご覧ください。

↓記事はこちらです（期間限定無料公開です）↓
http://bit.ly/2LagNiX

☆最後までお読みいただきありがとうございました。

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