NPO法人しあわせなみだのメールニュースです。 「2047年までに性暴力をゼロにする」ことを目標に、様々な事業を展開しています。 「しあわせなみだ」の活動や、性暴力に関する最新情報をお届けします。 発行団体ウェブサイト→http://shiawasenamida.org/

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★　Tear’s Letter
★　たかが1票されど1票、選挙が終わりました
★　〜菊池悦子のSmile Tear〜
★　2019年7月28日　No.420
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こんにちは！NPO法人しあわせなみだです。

障がいのある方への性犯罪事件が相次いで明らかになっています。
7/22には、知的障害のある女子高校生にわいせつな行為をした
男性（※1）が、7/25には、知的障害のある20代の女性にわいせつ
行為をした男性（※2）が、それぞれ逮捕されています。容疑者が
「抵抗できないと思った」と発言していることからもわかるように、
今の社会では、障がいがあることは、性暴力を経験しやすく、
また潜在化させるリスクにつながっています。
「障がいがあるから仕方がない」ではなく「障がいに付け込む
加害者に責任がある」という考えが根付き、法制度整備を進めていく
ことが求められます。

※1「知的障害の少女狙う？「抵抗できぬ」とわいせつ疑い」
7/22付ANNニュース
https://www.youtube.com/watch?v=NGwxPf39xuM
※2 「31歳男　知的障害の20代女性にわいせつ行為の疑い」
7/26付ANNニュース
https://www.youtube.com/watch?v=3pRUVYwWvAA

それでは今週の「Tear’s Letter」をお届けします！


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┃【Tear’s Letter No.420 Topics】
┃★１．たかが1票されど1票、選挙が終わりました
┃　　　〜菊池悦子のSmile Tear〜
┃★２．編集後記
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★１．たかが1票されど1票、選挙が終わりました
　　　〜菊池悦子のSmile Tear〜
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こんにちは。しあわせなみだの菊池です。雨は嫌いではない
のですが、さすがにそろそろ太陽が恋しくなってきました。
ようやく東京の梅雨が明けそうです。このメールニュースが
みなさまの元に届く頃には、すっきりとした青空が
広がっていると良いですね。

先週の日曜日は、参議院選挙の投票に行かれた方も多かったのでは
ないでしょうか。選挙は行くべきと考えていますが、日本に
暮らしながら外国籍であり選挙権を持てない方もたくさんいます。
多様な人たちがなるべく心地良く暮らせる社会ってなんだろう？
と自問自答しつつ、私の1票を投じてきました。

今回、昨年5月に候補者男女均等法が成立してから最初の国政選挙
となり、女性候補者の割合は過去最高の28.1％となりました。
そして、女性当選者も28人と過去最高と並びました。それに対して
男性は96人（※1）。まだまだ女性が少な過ぎます。

投票日の少し前に（※2）、衆院議員の9割、参院議員の8割が男性
という現状を受け、三浦まりさんが次のような意見を
述べていました。
「政治の場に女性が少ないままでは、性暴力やセクハラ、児童虐待、
選択的夫婦別姓など男女で経験することが異なる課題について、
女性の視点が反映されず後回しにされてしまう。」

本当にそうだなと思いながらも、ほんの少し未来への希望も持って
います。性暴力やハラスメントといった、選挙時にこれまで
ほとんど話題に上らなかった事柄が存在感を増していることを
感じています。無視されてきたことが表舞台に出つつあるという
点では、選挙の話題と合わせてLGBT、障がい者という言葉も
いままでより多く目に入ってきます。

私は支持政党がなく、これまで選挙では消去法でより「まし」な人
へ投票するという考え方でした。しかし今回は入れたい候補者が
複数いて迷いました。女性の雇用環境、性暴力、選択的夫婦別姓の
ような多くの女性にとって身近な話題が、政治的なテーマとして
大きなものとなったことを実感しました。

一方で、先日の若い世代が多数犠牲となった放火事件のニュース
には、殺伐とした社会の空気を感じ心が重くなりました。こうした
事件が起きる背景には何があるのでしょう。安全で、誰もが安心
して暮らせる社会となって欲しいです。

たかが1票、されど1票です。私ひとりが社会を良くするために
出来ることは、ほんのわずかしかありません。選挙もそのひとつ
です。少しでも良い未来が来るようにという願いを込めて、次の
選挙も忘れず投票したいと思います。

今年の梅雨はとても寒く感じたので、これからの暑さに体が驚いて
しまいそうです。体調管理の難しい時期です。どうぞみなさま
ご自愛くださいませ。


※1『参院選　女性当選者28人　過去最多に並ぶ』
NHK NEWS WEB　2019年7月22日　
http://bit.ly/2Gwc1cI
※2『「議員の男性偏重」自体も争点に　女性候補最多、戦略は』
朝日新聞　2019年7月13日　夕刊
https://www.asahi.com/articles/ASM7D4PX3M7DUTFK00P.html
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★２．編集後記
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芸人が事務所を通さず営業活動を行い、客先に反社会的勢力が
含まれていたことが明らかになりました。また芸人らへの処分を
巡り、事務所が芸人に圧力をかけていたことがわかりました。
一連の騒動に登場するのは、なぜか男性ばかりでした。もし、
反社会的勢力に営業し、事務所に抗議する記者会見を行った芸人が
オネエキャラだったら、5時間半泣きながら謝罪した事務所会長が
女性だったら、社会の反応は、また違ったものになっていたように
思います。ジェンダーによる刷り込みは、様々なところにあると
実感しました。

↓闇営業発覚から会長の会見までの一連の流れは、
7/26付プレジデントオンライン「”史上最悪の会見”を開いた
吉本の時代錯誤」をご覧ください
https://president.jp/articles/-/29459

☆最後までお読みいただきありがとうございました。


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