【Tear’s Letter】刑法性犯罪見直し実現に向けたプロセスを共有！｜【しあわせなみだ】Tear's Letter バックナンバー

【Tear’s Letter】刑法性犯罪見直し実現に向けたプロセスを共有！

2019年10月06日

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★　Tear’s Letter
★　刑法性犯罪見直し実現に向けたプロセスを共有！
★　2019年10月6日　No.428
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こんにちは！NPO法人しあわせなみだです。

「性暴力」というと「被害者は女性」というイメージが強いですが、
女性以外の性も、性暴力を経験するリスクを有しています。内閣府
の調査（※1）では、男性の約68人に1人（1.5％）が、「性行為等を
強要された経験がある」と回答しています。
10/1から、神奈川県の性暴力被害者ワンストップ支援センター
「かならいん」が、男性やLGBTs専門の、相談ダイヤルを開設
しました（※2）。すべての性が安全安心に暮らせるために、まず
こうした窓口が全国に広がることが、大事ではないでしょうか。

※1 内閣府『男女間における暴力に関する調査
（平成29年度調査）』「無理やりに性交等された被害経験」
http://bit.ly/30cDDuP
※2 神奈川県「性犯罪・性暴力による男性やLGBTsの
被害者のための専門相談ダイヤルを開設します」
http://www.pref.kanagawa.jp/docs/f5g/prs/r7170450.html

それでは今週の「Tear’s Letter」をお届けします！

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┃【Tear’s Letter No.428 Topics】
┃★１．刑法性犯罪見直し実現に向けたプロセスを共有！
┃★２．ウェブサイト更新情報
┃★３．編集後記
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★１．刑法性犯罪見直し実現に向けたプロセスを共有！
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第4次安倍第2次改造内閣がスタート、刑法を所管する法務省の
大臣も、交代しました。しあわせなみだでは、刑法性犯罪見直しの
実現、ならびに「障がいに乗じた性犯罪」の創設を目指して、
法務大臣らにその意向を問う「質問案」を、国会議員の皆さんと
共有しています。
そこで今回のメールニュースでは、改めて、刑法性犯罪見直し
実現に向けたプロセスを共有します。

☆１．法務大臣への働きかけ

刑法性犯罪見直しのきっかけは、2014年9月に法相に就任した
松島みどり衆議院議員が、会見で強姦罪（当時）の量刑に触れた
ことです（※3）。その後上川陽子法相（2014年10月～）、
岩城光英法相（2015年10月～）を経て、金田勝年衆議院議員が
法相であった2017年7月に、改正案が可決成立しました。

法務省は刑法以外にも、民法等、多くの法律の所管となっており
（※4）、すべての法務大臣が、刑法、そして性犯罪に関心を
持っているわけではありません。議論を前向きに進めてもらう
ために、働きかけを継続することが必要になります。

2017年の見直し後は、上川陽子法相（2017年8月～）、
山下貴司法相（2018年10月～）と交代し、2019年9月から、
河井克行衆議院議員が就任しています。

☆２．法務省への働きかけ

2017年の改正にあたっては、松島法相の発言をきっかけに、
2014年に法務省に検討会（※5）が立ち上がりました。検討会の
取りまとめを踏まえ、2015年11月に法制審議会（※6）を設置。
ここで報告された要綱が、刑法性犯罪改正案の元となり、
2017年の通常国会に、閣法（※7）として提出されました。
衆議院、参議院それぞれで、議案として審議入りし、質疑を経て、
採択されました。
法務省の検討会設置から改正までに、3年かかっています。その間、
議論が滞ることがないよう、様々な人々や団体が、様々なかたちで、
法務省に声を届ける機会を作ってきました。

そして2017年の改正時、「法律の施行後3年後を目途」に「必要が
あると認めるときは、その結果に基づいて所要の措置を講ずる」
という附則が設けられました。そこで2018年から、調査研究を
目的としたワーキンググループ（※8）での検討が始まっています。

しあわせなみだは、先の改正においては、検討会第3回で、更生の
視点を持った法定刑を提案する機会に恵まれました（※9）。また、
更なる見直し実現に向けては、現在開催されている、実態調査
ワーキンググループで、「障がい児者に対する性犯罪の実態」に
関するヒアリングの場を、設けていただきました（※10）。

☆３．国会議員への働きかけ

法務大臣、そして法務省に、刑法性犯罪見直しの必要性を伝え、
改正に向け動いていくためには、国会議員が趣旨に賛同し、
ともに議論を重ねていくことが欠かせません。そこで、国会議員、
特に刑法の所管である法務省に関する議案を取り上げる、
法務委員会（※11）に所属する皆さんと面会し、現状を伝えています。

2017年の改正では、しあわせなみだが参加したプロジェクト
（※12）で、50名の国会議員と面会し、金田法相（当時）に、
刑法性犯罪見直しを求める署名を提出しました。そして、障がいに
乗じた性犯罪実現に向けては、これまでに49名の国会議員と面会
しています。

障がい児者への性暴力に関する法制度を実現するために、
共に声を届けていきましょう！

※3 第２次安倍改造内閣閣僚記者会見「松島みどり大臣」
（性犯罪に関する発言は1:30からです）
https://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg10386.html
※4 法務省所管の法律
http://www.moj.go.jp/hisho/shomu/syokan-horei_horitsu.html
※5 性犯罪の罰則に関する検討会
http://www.moj.go.jp/keiji1/keiji12_00090.html
※6 法制審議会－刑事法（性犯罪関係）部会
http://www.moj.go.jp/shingi1/shingikai_seihan.html
※7 「刑法の一部を改正する法律案」議案情報
http://bit.ly/2LNPtao
※8 性犯罪に関する施策検討に向けた実態調査ワーキンググループ
http://www.moj.go.jp/shingi1/shingi00400006.html
※9 性犯罪の罰則に関する検討会第３回会議
（平成26年11月28日）
http://www.moj.go.jp/keiji1/keiji12_00095.html
※10 法務省で「障がい児者に対する性犯罪の実態」に関する
ヒアリングが実施されました
http://blog.canpan.info/shiawasenamida/archive/1264
11 法務委員会委員名簿
衆議院　http://bit.ly/2pPj8aD
参議院　http://bit.ly/2ANEbMS
※12 刑法性犯罪を変えよう！プロジェクト
https://www.believe-watashi.com/

★２．ウェブサイト更新情報
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☆【イベント情報】に［11/30:東京］パープルリボン・コンサート
を掲載しました
http://shiawasenamida.org/171533

★３．編集後記
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来週10/14は体育の日、再来週10/22は「即位礼正殿の儀」
ということで、「Tear’s Letter」はお休みです。次回は10/27です。
今夏は各地で災害が相次ぎましたが、秋は自然の恵みを満喫できる、
おだやかな晴天が続いてほしいですね。

☆最後までお読みいただきありがとうございました。

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