NPO法人しあわせなみだのメールニュースです。 「2047年までに性暴力をゼロにする」ことを目標に、様々な事業を展開しています。 「しあわせなみだ」の活動や、性暴力に関する最新情報をお届けします。 発行団体ウェブサイト→http://shiawasenamida.org/

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★　Tear’s Letter
★　児童間の障害者間の性暴力を根絶〜吉田薫のSmile Tear〜
★　2019年10月27日　No.429
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こんにちは！NPO法人しあわせなみだです。

10/25東京ウィメンズプラザフォーラムで、障がい児への性教育を
テーマにした「Sexual Health Education ～ 障がい児の性が尊重
される社会を実現するために～」を開催しました。特別支援学校
教諭門下祐子さんと、助産師大貫詩織さんをお招きし、
現場で実践しているからこその話を伺うことができました。
今後もこうした機会を作れるよう、努力してまいります。
↓イベントの様子はこちらです
https://www.facebook.com/events/699755923831938/

それでは今週の「Tear’s Letter」をお届けします！


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┃【Tear’s Letter No.429 Topics】
┃★１．児童間の障害者間の性暴力を根絶〜吉田薫のSmile Tear〜
┃★２．ウェブサイト更新情報
┃★３．編集後記
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★１．児童間の障害者間の性暴力を根絶〜吉田薫のSmile Tear〜
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しあわせなみだ社員の吉田です。台風被害の影響が心配です。
涼しくなると風邪も流行りますので、温活してお過ごしください。
今月のテーマは「児童間の障害者間の性暴力を根絶」です。

9月末の朝日新聞記事「児童施設内の性暴力　同性の子同士が大半」
に衝撃を受けました。調査したのは、大阪府や兵庫県内の児童福祉
施設や児童相談所の職員、研究者らによる「神戸児童間性暴力研究会」。
https://www.asahi.com/articles/ASM9X2F1TM9XUTIL001.html

一部を抜粋すると『加害児の８９％、被害児の６４％は男子。男子
から男子への性暴力が全体の６２％を占める。加害児の年齢は、
８５％が９歳以上。被害児は各年齢層にいるものの小学生が６０％
を占めた。また、加害児の４３％に知的障害、３３％に発達障害
などがあった。被害児もそれぞれ３７％、２４％だった。児童養護
施設と児童自立支援施設全体では知的障害の児童が１２％、発達
障害などの児童が２０％であることと比較するといずれも高く、
こうした子どもへの配慮が必要であることが示唆された。』と
あります。

私が衝撃受けた理由はいくつかありました。一つは、性暴力の関係
は、異性間で、特に女性の被害者が絶対的に多いという思い込みが
あり、男性の被害は過小に考えていました。なぜ児童施設の性暴力
に男性の被害が多いのでしょうか。調査では性暴力の背景は、性的
衝動によるものだけではなく、支配欲や知的障害、発達障害など
別の理由があると推察しています。

もう一つのショックの理由は、このような現状がずっと変わって
いないという思いです。以前、勤務していた社会福祉法人には児童
養護施設、知的障害者施設がありました。残念ながら施設内にも
性暴力は起こりました。発覚後は加害の利用者をどう処遇するかで
終始し、関わる人全ての心理ケアをどうするか、背景に何が
あったのか、再発を防ぐにはどうしたらいいかという観点は
おろそかだったと悔やまれます。その後スタッフで話し合い、加害
被害を根絶するには、障害者の性教育が必要という結論に至り、
公開勉強会を企画し、アーニ出版代表の北沢杏子さんをお呼び
しました。予想を超えた参加者があり関心の高さ、それまでの知識・
情報の不足を感じました。今から20年近く前のことです。
その間も、福祉施設で性暴力は起こり、具体的対策がないまま月日
は流れています。

どうしたら性暴力を根絶できるのか、明確な答えはまだありません。
しかし、性を興味だけで捉えず、関心無いことにせず、性と真剣に
向き合うことから始まるのだとやはり思います。

上記の研究会では、今後さらに結果を分析し、支援の仕方や予防・
早期発見・対応策について探り、ハンドブックを来年度以降に
作成する予定だそうです。　


★２．ウェブサイト更新情報
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☆【イベント情報】に［11/29:東京］令和時代の恋愛事情を考える
～もし、デートDVに気づいたら～　を掲載しました
http://shiawasenamida.org/171537
↑会員松浦が登壇します


★３．編集後記
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第200臨時国会が10月4日召集されました。衆議院法務委員会
では、刑法性犯罪に関する質疑が行われました。国会での議論が
深まることで、見直しの必要性が広く認識されるよう、働きかけを
続けてまいります。

↓衆議院法務委員会動画はこちらでご覧いただけます
http://bit.ly/2BMX7vK
＊日本維新の会串田誠一衆議院議員による、名古屋地裁の性犯罪
無罪判決に関する質問は「串田誠一」をクリック、6:05:00からです
＊立憲民主党山尾志桜里衆議院議員による、司法面接と時効に
関する質問は「山尾志桜里」をクリック、1:21:33からです

なお来週は連休のため、「Tear’s Letter」はお休みです。
次回配信は11/10です。荒天に見舞われることなく、
秋の行楽を満喫できますように。


☆最後までお読みいただきありがとうございました。


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