【Tear’s Letter】「性暴力」の視点から、障がいのある子どもが置かれた状況を考える｜【しあわせなみだ】Tear's Letter バックナンバー

【Tear’s Letter】「性暴力」の視点から、障がいのある子どもが置かれた状況を考える

2020年05月24日

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★　Tear’s Letter
★　「性暴力」の視点から、障がいのある子どもが
★　置かれた状況を考える
★　2020年5月24日　No.450
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こんにちは！NPO法人しあわせなみだです。

5/23理事長中野が、有限会社キュベルが主催するオンライン
セミナー「社会を知るオンラインワークショップ vol.1#コロナを
越えて　外出自粛に伴う暴力をとめる」に登壇しました。
新型コロナウイルスの感染予防として、「人が集まる」リスクを
避けるために、今後もオンラインをはじめ、様々な企画の創出が
見込まれます。しあわせなみだも、これまでとは違う切り口から、
性暴力撲滅に向けた啓発活動を届けてまいります。

それでは今週の「Tear’s Letter」をお届けします！

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┃【Tear’s Letter No.450 Topics】
┃★１．「性暴力」の視点から、障がいのある子どもが
┃　　　置かれた状況を考える
┃★２．ウェブサイト更新情報
┃★３．編集後記
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★１．「性暴力」の視点から、障がいのある子どもが
　　　置かれた状況を考える
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毎年5/5-5/11は、子どもや家庭、子どもの健やかな成長を考える
児童福祉週間です。これに伴い、多くの自治体は、5月を児童福祉
月間と定めています。
そこで今回のメールニュースでは、子ども、特に、障がいのある
子どもが置かれた状況を、性暴力の視点から考えます。

☆１）存在が見えなくされがち

例えば、性的虐待を含めた、虐待の防止を目的とする「虐待防止法」
を考えてみます。障がい者への虐待の防止を目的とする「障害者
虐待防止法」の対象は、障がい者（18歳以上）です。17歳以下の
障がい児への虐待は、「児童虐待防止法」で扱われることになります。
しかし、「児童虐待防止法」に基づき通報された子どもに占める、
障がい児の割合は、明らかにされていません（※1）。
このように、障がい児は様々な法制度の中で、存在を見えなく
されがちです。

☆２）権利を奪われがち

性暴力は、権力の上下関係を背景に、相手を性的に支配することを
目的に、行われます。このため「部下や後輩」「少数民族」
「新興国」等、「下」の立場に置かれがちな人々は、権利を奪われ、
暴力に抵抗し、訴えることが困難な状況にあります。
障がい児は「子ども」そして「障がい」という属性により、
どうしても「下」の立場に置かれがちです。これが、権利を
脆弱にし、暴力を経験するリスクを高めることにつながっています。

☆３）誤解されがち

障害児に届けられていないカテゴリーの1つが「性に関する正しい
知識や情報」です。
日本では性について、義務教育の中で学べる範囲が非常に限られて
います。このため多くの人々は、きょうだいや先輩、雑誌や
インターネット等を通じて、理解を深めています。
一方障害児の場合、交流関係が狭くなりがちです。また、学校
以外の学びの場を持ちづらいです。このため、性暴力に遭った時の
対応、そして自らの性欲にどのように向き合えばよいのか等を、
体験し、習得できる機会を奪われています。
結果として、性被害の訴え方がわからず、事実が伝わらなかったり、
本来プライベートな場面で行うべき性的行為を公衆の面前で行い、
加害者として扱われてしまう等の、誤解につながることがあります。

障がいがある人とともに、この社会があることを、
改めて考えていきたいです。

※１　
児童虐待を含めた児童相談所への相談に関する統計は
「福祉行政報告例」で紹介されています。障がいのある子どもの
育ちに関する「障害相談」は、件数等が掲載されていますが、
虐待の相談・通報に関する「児童虐待相談」における、障がい児の
項目は見当たりません。
https://bit.ly/2AQoSq0

★２．ウェブサイト更新情報
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☆【組織概要】に「パンフレット」を掲載しました
※デザインをリニューアルしました！
↓表はこちら
http://shiawasenamida.org/data/2019pampf1.pdf
↓裏はこちら
http://shiawasenamida.org/data/2019pampf2.pdf

☆【組織概要】に「2018年度活動報告書」を掲載しました
http://shiawasenamida.org/data/2018activityreport.pdf

★３．編集後記
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メールニュース「Tear’s Letter」はおかげさまで450号！
活動を始めた2009年から足掛け10年、皆様のおかげで
ほぼ毎週発行を続けることができました。
これからも、性暴力撲滅を考える上での、ちょっとした気づきや
新鮮なエッセンスを加えられるよう、努力してまいります。
引き続き応援よろしくお願いいたします。

☆最後までお読みいただきありがとうございました。

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