【Tear’s Letter】同意のない性行為｜【しあわせなみだ】Tear's Letter バックナンバー

【Tear’s Letter】同意のない性行為

2020年11月15日

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★　Tear’s Letter
★　同意のない性行為
★　2020年11月15日　No.471
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こんにちは！NPO法人しあわせなみだです。

11/12しあわせなみだ総会を開催しました。
「2018年度決算訂正」「2019年度決算ならびに事業報告」
「2020年度予算ならびに活動計画」「定款変更」について、
無事承認されました。

2020年度も、性暴力のない世界の実現に向け、事業を展開して
まいります。引き続き応援よろしくお願いいたします。

それでは今週の「Tear’s Letter」をお届けします！

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┃【Tear’s Letter No.471 Topics】
┃★１．同意のない性行為
┃★２．ウェブサイト更新情報　　　
┃★３．編集後記
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★１．同意のない性行為
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11/12~11/25は「女性に対する暴力をなくす運動」期間です。
今年のテーマは「性暴力を、なくそう」。相手の同意のない
性的な行為が性暴力であることを伝える内容です。

↓詳細は内閣府男女共同参画局『令和2年度　女性に対する
暴力をなくす運動』サイトをご覧ください
https://bit.ly/3kFHvyp

そこで今回のメールニュースでは、このテーマで示された
「同意のない性行為」を紹介します。

☆１）「家に来てくれても」「二人きりで食事しても」
2019年にNHKが全国の15～59歳1,046名に実施したLINE
アンケートで、「”性的行為への同意があった”と一般的に
みなされても仕方がないと思うものは？」という問いに対し、
「二人きりで食事」は4％、「相手の家や部屋に行く」は46％が
「みなされても仕方がない」と回答しています（※1）。
「本人の意思」と「世間の見方」に、大きな差異があることが
わかります。

☆２）「はっきり嫌だと言われなくても」
法務総合研究所の調査で、性暴力に遭っている時には「解離」
「擬死状態」等の心身的反応により、必ずしも強い抵抗を示す
わけではないこと、全く抵抗していない方が相当数いることが、
明らかになっています（※2）。

☆３）「どんな服装でも」
ちかん被害の経験のない男性ほど、「女性の服装がちかんに遭う
原因になる」と認知しています（※3）。しかし、性犯罪加害者に
実施した調査では、加害者が被害者を選んだ理由として「挑発的な
服装をしていた」を挙げたのは5％以下、「警察に届けることは
ないと思った」が35.7％、「おとなしそうに見えた」が36.1％
でした（※4）。

☆４）「ボディータッチされても」
ボディータッチによる対人的アプローチは、性別により大きな差異
があります。男性が女性にボディータッチする場合、相手が「恋人」
でも「友人」でも、「性的身体接触」への関心が高く、「親密さ」
を確立しようとする傾向があります。一方女性が男性にボディー
タッチをする場合、「親密的身体接触」への関心が高く、相手が
「恋人」か「友人」かで、目的をはっきりと区別しています（※5）。
女性が男性に「友人」として「仲良くなりたい」とボディータッチ
しても、男性はそれを「性的アプローチ」と勘違いする可能性が
あることがわかります。

☆５）結婚していても、恋人同士でも
内閣府の調査では、配偶者から性的強要を経験した方は6.1％、
交際相手からの性的強要を1度でも経験した方は5.9%です
（※6）。

先のNHK調査では、世代が高いほど、また女性ほど、「“性的行為
への同意があった”と一般的にみなされても仕方ない」と思う人が
増える傾向がありました。
しあわせなみだでは、「本人が望まなかった性的なできごとは、
すべて性暴力である」と定義しています（※7）。性暴力に
「遭った側」の意向が尊重される、当たり前のことが当たり前に
なる社会の実現に向け、一人ひとりが「自分事」として考える
機会が増えてほしいですね。

※1 NHK『性暴力を考えるVol.10 【全データ公開】10～50代
男女1,046人に「性暴力」への意識について聞きました』
https://www.nhk.or.jp/gendai/kiji/152/index.html

※2法務総合研究所『平成30年度法務研究「性犯罪被害者の心理に
関する心理学的・精神医学的知見と捜査・公判におけるその活用に
ついて（概要）』
http://www.moj.go.jp/content/001288463.pdf

※3曹陽、高木修「女性の服装は痴漢被害の原因になるか
―「痴漢神話」に関する被服社会心理学的研究―」一般社団法人
日本繊維製品消費科学会『繊維製品消費科学』Vol.46 No.11(2005)
https://bit.ly/35vi6ml

※4内山絢子「性犯罪被害者の被害実態と加害者の社会的背景」
『警察時報』No11(2000)

※5川名好裕「対人関係における身体接触の位置づけ」
『明治大学心理社会学研究』第3号（2008）
https://bit.ly/38JFvTm

※6内閣府『男女間における暴力に関する調査
（平成29年度調査）』
https://bit.ly/3pytTbU

※7伊藤良子・関めぐみ『本人が望まなかった性的な
できごとは、すべて性暴力である』
https://synodos.jp/society/18183

★２．ウェブサイト更新情報
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☆【イベント情報】に［2/13：東京］「ＤＶ被害者支援
スキルアップ研修会⇒被害者ファーストの支援を探求する.」
を掲載しました
http://shiawasenamida.org/172083

★３．編集後記
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来週は連休、ということで、「Tear’s Letter」はお休み、
次回は11/29です。2020年もあと1か月半。心身を大切に、
日々をお過ごしください。

☆最後までお読みいただきありがとうございました。

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