【Tear’s Letter】夏の記憶〜吉田薫のSmile Tear〜｜【しあわせなみだ】Tear's Letter バックナンバー

【Tear’s Letter】夏の記憶〜吉田薫のSmile Tear〜

2022年08月28日

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★　Tear’s Letter
★　夏の記憶〜吉田薫のSmile Tear〜
★　2022年8月28日　No.547
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こんにちは！NPO法人しあわせなみだです。

しあわせなみだは3団体と連携し、「刑法Updateプロジェクト」
助成事業を実施、3回の院内集会を開催しました。皆さんの
応援をいただき、無事事業を完了することができました。

【連携団体】（登壇順）
認定NPO法人ヒューマンライツ・ナウ
NPO法人全国女性シェルターネット
性暴力禁止法をつくろうネットワーク

【主な成果】
＊市民のべ166名、国会議員14名、ならびに省庁職員
（法務省、厚生労働省、文部科学省、内閣府、警察庁）の参加
＊イベントに参加した国会議員による働きかけ
（参議院法務委員会での質問ならびに質問主意書提出）
＊ウェブメディアへの掲載

今後もこうした機会を増やせるよう、努力してまいります。
応援よろしくお願いいたします。

↓『刑法Updateプロジェクト』連携PJ助成報告はこちら
https://socialjustice.jp/p/fundcol_report4/
↓助成報告会「―共に変えよう― これからの
ソーシャル・ジャスティス連携ダイアローグ2022」はこちら
https://socialjustice.jp/p/report20220806/

それでは今週の「Tear’s Letter」をお届けします！

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┃【Tear’s Letter No.547 Topics】
┃★１．夏の記憶〜吉田薫のSmile Tear〜
┃★２．編集後記
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★１．夏の記憶〜吉田薫のSmile Tear〜
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しあわせなみだ社員の吉田です。今年の夏は本当に暑さが厳しく、
秋の訪れが待ち遠しいですね。今月のテーマは「夏の記憶」です。

皆さま、今年の夏はどう過ごされたでしょうか。３年ぶりの
行動制限のない夏。まさに３年ぶりに友人と集まる約束を
しました。人気のイタリアンに予約を入れて楽しみに。しかし。
日に日に増えるコロナ感染、連日の猛暑、加えて台風の接近。
結局中止にしました。泣く泣くイタリアンにキャンセルの電話。
心なしかお店の方の声も残念そうに聞こえました。休業要請が
無ければ協力金・支援金はありません。行動制限のない今年の夏、
飲食店、観光地はどうだったのでしょうか。

私の外出中止はさておき、子ども達にとって夏休みの予定が
３年間も凍結されたとしたら切ない限りです。最近のことは
さっぱり忘れてしまうのに、小学校から高校くらいまでの
夏休みに、どんなイベントを誰と過ごしたか、花火大会、盆踊り、
バーベキューに海水浴‥、かなり記憶をたどれる自信があります。
特に、夏しか味わえない海の思い出は鮮明です。

話は変わりますが、私の大好きな向田邦子さんのエッセイ集
「父の詫び状」。向田さんの抜群の記憶力をもとに、鮮やかで
鋭い言葉で紡ぎ出した名著です。その中に『細長い海』という
一編があります。子どもの頃に触れた海にまつわる記憶の数々。

ある夏、海水浴場で下着を盗まれた小学生の向田さん、
きまり悪さと理不尽さに涙が止まりませんが、家族それぞれの
反応を独特のユーモアで表現しています。そして、この編の中核と
いえるエピソードは小学４年の時の記憶。近くの海岸の細い道を
ひとりで歩いていたところ、すれ違った漁師に体をさぐられます。
向田さんは声も出せず立ちすくみ、建物と建物の間から見える
細長い海をしばらく見たあと、手をごしごし洗い、誰にも
話さなかったと。

なぜあの時、声を出せなかったのか、なぜ汚れてもいない手を
洗ったのか、どういう気持ちだったのかは、判らないでもないが
言葉にすると作りごとのようになってしまうのでやめておくと
あります。編の終わりに、様々な海に出会ってきたけれども、
どういうわけか、あの細長い海が一番の記憶としています。

この出来事を向田さんは「軽いいたずら』をされたとしています。
1970年代の著書ですので、当時の表現では仕方なかったのかも
しれませんが、今なら間違いなく性暴力被害のエピソードです。
その時の気持ちを、ぜひ語って欲しかったと思いますが、
言葉の名手であった彼女にしても、平たい言葉では表せなかったのか、
表したくなかったのか。「軽いいたずら」では決してすまされない
想いがあることを感じます。

子ども達にとって貴重な夏休み。楽しくて嬉しくて一生
忘れられない夏の思い出に沢山出会っていて欲しいと
願ってやみません。

★２．編集後記
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しあわせなみだでは、約4年ぶりとなる「寅さんのなみだ～
パートナーが性被害に遭った男性の語りの場～」を開催します。
性被害を経験した時、被害者本人だけでなく、被害者を大切に
思う人たちも、深い悲しみや苦しみを感じます。とりわけ被害者の
パートナーは、他者とは共有し難い気持ちを抱えます。
そんは想いを分かち合える場を開催します。

＊日時：2022年9月30日(金)19:10～21:00
＊開催方法:リアル（新宿3丁目周辺）
＊定員:5名（先着順）
＊参加費:1000円（会場代・お飲み物代）
＊詳細・申込：
https://blog.canpan.info/shiawasenamida/archive/1534

☆最後までお読みいただきありがとうございました。

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