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★　Tear’s Letter
★　若年層を巡る性暴力の現状
★　2023年4月16日　No.572
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4/13齋藤健法務大臣に、「障がい特性を踏まえた刑法性犯罪
改正を！」オンライン署名12553筆を提出いたしました。
齋藤法相からは「声を届けていただき、改正を後押しできる」
「被害者が泣き寝入りしないよう、法整備を進めていく」
というメッセージを、いただくことができました。

署名提出の様子を、TBSテレビが紹介してくれました。
「被害を訴えるのが難しく埋もれやすい」障害者の
“性被害実態"に配慮を　法務大臣に署名提出
↓記事はこちらです
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/432868
↓YouTube動画はこちらです
https://youtu.be/DobhP7Mx7Bo

刑法性犯罪改正案は、今国会での審議入りが見込まれています。
障がいのある人が取り残されないよう、ともに声を届けて
いきましょう。

↓署名賛同はこちら
https://tinyurl.com/ypf4fyy6

それでは今週の「Tear’s Letter」をお届けします！


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┃【Tear’s Letter No.572 Topics】
┃★１．若年層を巡る性暴力の現状
┃★２．編集後記
┃
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★１．若年層を巡る性暴力の現状
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4月は政府が定める「若年層の性暴力被害予防月間」です。

↓詳細は内閣府檀居共同参画局ウェブサイトをご覧ください
https://tinyurl.com/t6wn95tr

そこで今回のメールニュースでは、若年層を巡る
性暴力の現状を共有します。


☆１）若年層への性暴力の実態

2021年に認知された刑法犯のうち、強制性交等罪では、被害者が
13歳未満の事件は171人、13歳から19歳は452件でした。
強制わいせつでは、13歳未満は748件、13歳から19歳は1,210件と
なっています（※1）。
2021年度に児童相談所が対応した、親等による性的虐待は、
2,247件でした（※2）。
また、2022年の児童買春被害は1,461人、児童ポルノ被害が
1,281人でした（※3）。


☆２）なぜ若年層が性暴力を経験するのか

すべての人が性暴力を経験するリスクを有していますが、
特に若年層が被害を経験する、いくつかの理由を紹介します。
まず、加害者が年長者である場合、若年層に比べて、圧倒的な
知識と経験を持っています。このため加害者は、簡単に誘導し、
騙して、丸め込むことが可能です。
次に、加害者が、生活を共にして身の回りの世話をする
立場にある場合、若年層が行為を断わることは、生命や生活の
危機に直結します。このため、加害者は、従わざるをえない状況に
追い込みます。
加えて、若年層は大人に比べ、相談できる知人が少なく、
相談機関を知る機会も限られます。このため、不安なことが
あっても一人で抱え込み、加害に巻き込まれます。


☆３）刑法性犯罪改正案における若年層の性暴力

刑法性犯罪改正案（※4）には、若年層に関する内容も
盛り込まれています。
まず、不同意の意志を問われず、罪に問える年齢が、13歳未満から
16歳未満に引き上げられます。
次に、16歳未満に対し、わいせつを目的に、騙したり、誘惑したり、
金銭等を渡す行為、ならびに性的な写真や動画を送らせる行為に
ついても、罪に問えるようになります。
いずれも、13歳から16歳未満は、加害者と5歳以上の年齢差が
あることが、条件となります。
更に、子どもの特性を踏まえた事情聴取を、証拠として採用できる
ようになります。


若年層への性暴力については、脆弱性につけ込まれる構造が
理解されず、「好きでやっている」等、責める風潮が根強く
残っています。本来若年層を見守る立場である大人たちが、
加害者となっている状況に目を向け、適切に対応していくことが
望まれます。


※1法務省『令和４年版犯罪白書』
https://www.moj.go.jp/housouken/housouken03_00118.html
※2厚生労働省『令和３年度 児童相談所での児童虐待相談対応件数』
https://www.mhlw.go.jp/content/001040752.pdf
※3警察庁『令和４年における少年非行及び子供の性被害の状況』
https://tinyurl.com/yx5h22ca
※4法務省「刑法及び刑事訴訟法の一部を改正する法律案」
https://www.moj.go.jp/keiji1/keiji12_00198.html


★２．編集後記
───────────────────────

首相の遊説中に、爆発物が投げられる事件が起こりました。
私たちは、暴力に対し、暴力以外の方法で対峙できる力を
持っています。一人ひとりが、どのような社会を実現
したいのかが、問われているように思います。

↓詳細は2022/7/10付『Teaar’s Letter』「“暴力以外の
方法"で暴力と対峙するには」をご覧ください
https://mail.os7.biz/b/8nJq/1522686

☆最後までお読みいただきありがとうございました。


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