NPO法人しあわせなみだのメールニュースです。 「2047年までに性暴力をゼロにする」ことを目標に、様々な事業を展開しています。 「しあわせなみだ」の活動や、性暴力に関する最新情報をお届けします。 発行団体ウェブサイト→http://shiawasenamida.org/

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★　Tear’s Letter
★　あと4日!TwoDrops
★　　～パートナーが性被害を経験した男性向けチャットボット～
★　2024年7月21日　No.608
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それでは今週の「Tear’s Letter」をお届けします！


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┃【Tear’s Letter No.608 Topics】
┃★1.あと4日!TwoDrops
┃　　～パートナーが性被害を経験した男性向けチャットボット～
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┃★2.編集後記
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★1.あと4日!TwoDrops～パートナーが性被害を経験した男性向けチャットボット～
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こんにちは千谷です。
先月、パートナーが性被害を経験した男性向けチャットボットTwoDrops(https://twodrops.shiawasenamida.org/
リリースイベントを開催してもうすぐ1ヶ月が経ちます。

性被害を経験したパートナーも傷つき、支援が必要な状態になることや
一番近くで被害者を支えようとしている人の助けになるよう
これまで語り場として寅さんのなみだを企画してきましたが、
こちらの力不足もあり定期的な開催ができず、
また、知らない間柄だとしても聞きにくい事もあるため24時間、365日
いつでもだれでも利用できるチャットボットの開発を企画しました。

「そういった立場の人への支援も必要なんですね」と
盲点だったというコメントをいただくことがあります。
私自身学生時代に知り合いが性被害を経験したことをきっかけに
性暴力に関心を抱くようになったので、二次受傷へのアプローチや
パートナー支援は必要であると今や当然のように考えていますが、
やはりそれも当事者性あってのものだと思います。

最近「当事者以外への支援」というところで貴重な経験をしました。
しあわせなみだの活動以前から
個人的に仲良くしてくれている方がいらっしゃるのですが、
これまでのしあわせなみだの活動以上に
TwoDropsには特別関心を抱いてくれている様子でした。
私が代表になって初めての事業だからなのか、あまり深く考えていませんでしたが、
実は学生時代に親友を事件で亡くしていると経験を語ってくれました。
その時のことを「自分がそこまで深く傷つくと思っていなかった」
「『なぜ自分が傷つくのだろう』という気持ちがあり、
あまり周囲に相談できなかった」と仰っていました。

その話を聞いて周囲の人は親しい人が傷ついている姿を見たり、
この方のように亡くすことで「あの人がこんなに傷ついているのだから」と
自分の気持ちを矮小化し、蓋をし、
最終的になかったことにしてしまうことを再認識しました。
そういう経験があって、昔の自分のような人に助けの手が届くようにと
TwoDropsを応援してくれているんだなと嬉しいよりも切なくなってしまいました。

ドラマやアニメでテストで良い点数をとった主人公が
親に褒めてもらおうとおうちに帰ると優秀な兄弟姉妹がそれ以上に
良い成績を褒めてもらっている最中で言い出せない。
なんてシーンをみたことがあると思います。
それに近いのではないかと思います。

キリスト教の聖書のマタイによる福音にこんな言葉があります。
「隣人を自分のように愛しなさい」
キリスト教の信者でなくても聞いたことがある方も多いかもしれません。
分かりやすく隣人愛を謳っている一見なんでもない
教えに感じますが、『自分のように』という
まずは自分のことを愛している前提があります。
これは自分よりも他人のことを優先する傾向がありがちな
日本人には実は難しいことなのではないかと思います。

自分を大切にする余裕があってこそ、真に相手のことを思いやれると
私は考えています。
私自身、犠牲的な施しにはどこか見返りを求めたり、
自分のコントロール下にないことを憂いているだけで
こちらが用意したレールに沿って動いてくれないことに苛立っていたと
振り返って思うことがあります。
(本業が障害福祉なので利用者様との関わりの中でなど)

パートナー支援は二次受傷で蓋をしている自分の傷を認め、
癒していくことで余裕がうまれ、当事者とのトラブルを
回避することができるようになるという効果が見込まれます。

パートナー支援の必要性やAIを活用した支援の形の有用性を訴えるための
調査として活用させていただきますので、TwoDropsを利用いただき、
アンケートへのご協力をどうぞよろしくお願いいたします!

https://twodrops.shiawasenamida.org/







★2．編集後記
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TwoDropsリリースイベントの際、
感想でAIチャットボットでの相談について
「当事者としては『専門機関へ相談しましょう』という旨の内容に
うんざりしたことがあるので、壁打ち形式がパートナー支援には向いているのでは」
というコメントを頂きました。
当日はイベントの進行で頭がいっぱいになっていたこともあり
あまりにも的確すぎるコメントに言葉を返すことができませんでした。
すみません。余裕がなかったです。

その向き不向きを理解して、パートナー支援をうったわけではないので、
不幸中の幸いというか、コメントをいただき安心しました。
とはいえ課題はありますので、今後もパートナー支援含め
性暴力の撲滅、被害の傷を癒すために尽力していきたいと思います。
いつもしあわせなみだの活動を応援よろしくお願いいたします!

次回の配信は8/18です。お楽しみに!

☆最後までお読みいただきありがとうございました。


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