【Tear’s Letter】障害者の恋愛と性暴力を考える～千谷直史のSmile Tear～｜【しあわせなみだ】Tear's Letter バックナンバー

【Tear’s Letter】障害者の恋愛と性暴力を考える～千谷直史のSmile Tear～

2024年09月15日

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★　Tear’s Letter
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★　2024年9月15日　No.612
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それでは今週の「Tear’s Letter」をお届けします！

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┃【Tear’s Letter No.612 Topics】
┃★1.障害者の恋愛と性暴力を考える～千谷直史のSmile Tear～
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┃★2.東京ウィメンズプラザフォーラム「パートナー支援を考える」
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┃★3.編集後記
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★１．障害者の恋愛と性暴力を考える～千谷直史のSmile Tear～
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先日、Be Brave Japan主催講座に登壇させていただきました。
障がいのある人が性暴力の被害に遭いやすい実態等を
お話しさせていただき、
話をしながらも障害の特性に漬け込み、
性加害を働く加害者に対してふつふつと怒りが湧き上がってきました。
いくらか事例も挙げてお話させていただきましたが、
Netflixオリジナルドラマの『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』という
ドラマの1つのエピソードにて
障害者に対する性暴力を扱ったものがあるので
そちらを紹介させていただきました。

主人公の韓国初の自閉スペクトラム症の弁護士が
知的障害者に性加害をはたらいた男性を弁護する
心理的に複雑なエピソードです。
被告人は「恋愛関係にあったため、暴力ではない」と主張します。
被害者の陳述書から「性行為が始まると気分が悪くなった」
「お母さんに怒られると思った」が、
断らなかった理由として「嫌と言ったら彼がすねて泣き出した」
「『愛じゃない』と言った」と記されています。

「知的障害のある方は望んでいるほどの愛情を受ける機会が少ない。
そのため、親密な関係や愛情を装った悪意には気づかない」
「断り方を知らなかったのかも」と精神科医が述べます。
そのため、被告人の「恋愛関係にあった」は認められない流れになります。
しかし、事実被害者の子は被告人のことを愛しており、好きであることを述べます。
ただ、自傷行為があったことなどを鑑みて、有罪となります。
このエピソードは特に韓国の障害者団体では、
批判的に見られているそうで
「障害者と健常者の恋愛を扱うのであれば、
良い悪いを明確にしないといけない。
事実、悪意をもって障害者に近づく人はいるので、
あいまいな結論ならばむしろ扱わない方がまし。」という内容です。
また、『障がい者にも悪い男と恋に落ちる自由はあるのでは？』という
ウ・ヨンウ弁護士のセリフもまた嫌悪感を抱いた人には、
さらに拍車をかけたものになりました。

危険から保護する責任を放棄し、権利を主張するような論は
「障害があるから拒否できないというのは思い込みでは？」
「それこそ差別ではないか」と
日本でも障害者に対する性暴力の裁判ではよく主張されることです。

私は、ドラマや映画などの作品が
必ずしも白黒ハッキリした結論をださないといけないとは思いません。
よりリアルに描きたいのであれば、あいまいな方がよりリアルです。
しかし、スカッとしたものにしたいなら
結論はハッキリしていた方が分かりやすいです。

「作り手が投げかけてくるものがなにか」
これを堪能するべきだと思うので、
今回のエピソードは視聴者に「障害者の恋愛」という
テーマと課題が投げかけられたのだと思います。
答えまで教えてくれれば、楽なのですが、
このテーマ自体がそこまで簡単なものではないので、
より良い社会のための
「単なる一石」となるような作品だと思います。
議論と試行錯誤を重ねることが求められているのだと思います。
これからも障害者の性被害について正しい理解を広めていきたいと思います。

★２．東京ウィメンズプラザフォーラム「パートナー支援を考える」
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11月10日（日）10時～11時30分
＊東京ウィメンズプラザ　2階　第一会議室

東京ウィメンズプラザフォーラムで
「パートナー支援を考える」を開催いたします。
こちらは先日リリースが終了した
性被害に遭ったパートナーをもつ
男性を支えるチャットボット「TwoDrops」を踏まえて、
パートナー支援の必要性を知っていただくためのイベントです。

NPO法人ファザーリングジャパン　平松勇一様
公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会　小川麗様
をお招きし、パートナーがいることで与える影響について
性暴力以外の面からも深掘りをしていきたいと思います。

また、トークセッションではファシリテーターとして
公認心理士の今井さえこ様が務めます。

今までになく豪華なメンバーでお送りします！
皆様のご参加お待ちしております！！

★３．編集後記
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最近怪談にはまっています。
幼少期はホラーやおばけなどはまったくダメだったので、成長を感じます。
今できないなくてダメだなって感じることがたくさんありますが、
数年後には当たり前のようにできるようになっていると思うとワクワクします。
落ち込むことがあっても気楽に頑張っていこうと思います。

☆最後までお読みいただきありがとうございました。
「Tear’s Letter」は毎月第一・第三日曜配信です。
　次号もお楽しみに!

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