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先日、久しぶりに会った知人と飲んで
あれこれ昔話に花を咲かせたんですが、

その会話の中にやたら出てきたのが
あれって何年前やったっけ？でした、笑


その知人曰く、

「俺らの１年前は３年前やから」


そうなんですよね、

今年も気づけば半分終わってるし、
この前までうちの子を抱いてたはずが、
気がつくと孫に変わってる始末、涙


それにしても大人になるほど
時間の経過を早く感じるのはなぜなのか？


今日はこれについて
最近思うことをつらつらと書いてみます。


流れとしては「諸行無常」に立ち寄り、
最後は「一期一会」で締めたいと思います。


　・・・・・


「人間が主観的に感じる時間の長さは
　年齢に反比例する」

と言ったのは哲学者ポール・ジャネー。
（よってジャネーの法則と言われる）


そこで必ず出てくるのが、

・５歳の子どもの１年 → 人生の20％
・５０歳の大人の１年 → 人生の2％

という妙に説得力のある理由です。


でもこれだと「年寄りはあきらめろ」
って話になってしまいますよね。


個人的にはそんな単純な理由ではないと
思うのです（てか思いたい！）


　・・・・・


僕が最近思うのは、

「大人になるほど人生の大部分を
　ショートカットしてしまうから」

っていうことです。


僕らは大人になるにつれ、
あらゆる体験を「既知情報」として処理
するようになります。


つまり、パッと見聞きしただけで
既に知ってるとスルーしてしまうのです。


これは省エネ設計の脳が持っている
ショートカット機能によるもの。


ショートカットの目的は「時短」です。


そりゃ人生が早送りモードになるのも
当然だよね、という仮説です。


　・・・・・


既知情報だと判断してしまうと、
そこには何の新鮮さも発見もありません。


でもこれって本質的に考えると
かなり “おかしなこと" なんですよね。


というのも、

すべての事象は恒常的なものでなく
常に変化し続ける「諸行無常」が本来の姿、
つまり実像なのです。


だから長年連れ添った嫁さんだって、
本来は見る度に“新鮮なはず"なんですよね。


ちなみに脳が新鮮さを検知しなくなると
いったいどうなるのか？


実は日常の刺激が少なくなり、
あっという間に月日が流れた、という
感覚につながっていくわけです。


　・・・・・


で、結局何が言いたいのかというと、

『僕らは人生を “体験" してるのではなく
　実は頭の中で “再構成" しているだけ」

っていうことです。


言ってみれば、

僕らは「知ってるつもり劇場」に対して
リアリティを感じているということ。


でもそれは「思考」の中だけで起こってる
バーチャル体験に過ぎないのです。


人生から時間を取り戻すには、
そこから抜け出すしかありません。


　・・・・・


じゃあどうすれば、って話ですけど、
今のところ僕の答えは、

『今この瞬間の体験を思考でとらえず、
　五感を使って感じ取ること』

っていう感じに落ち着いています。


五感とは言い換えると「体」のことです。


つまり必要なのは「新しい体験」ではなく
今この瞬間を全身全霊で体験すること。


それが本当の「一期一会」なんじゃない？
というのが今日のオチでした。


みなさんはどう思いますか？


　・・・・・


といういことで、
今日のお話はここでおしまい。


今日も最後までお読みいただき
ありがとうございました！