【No.634】どっちが正しい？
この先の予定を確認していたら、
突然、女性の泣き叫ぶ声が
聞こえてきました。
どうやら、つらくしんどいことが
あったようです。
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こんにちは。
言葉と心を繋げる専門家
高橋琴です。
サイゼリアで近くの席になった
女性２人が、
何やら真面目な話をしていました。
聞こえてくる会話の内容から
学校の部活関係の話でしたが、
冒頭で泣き叫んでいた女性は
周囲の人からの心無い言葉で
つらい体験があったようです。
聞き役の女性からも
「そんなことがあったの？」
と驚いている声がする。
でも、耳に入ってくる話から、
ただの愚痴大会でも
傷の舐め合いでもないことが
わかりました。
２人の会話からは１度も
「誰が悪い！」
「あいつのせいだ！」
そんな言葉が
聞こえてこなかったのです。
むしろ
「今度〇〇さんと３人で
話をしなくちゃね」と
聞き役の方から提案があったりと
周りに聞こえるくらい
取り乱しながら、
話している内容は
けっこう建設的なのです。
実はこういう会話は、
感情だけで話をする人には
とても難しいのです。
以前の私がそうでしたが、
言葉よりも先に感情が
一気に溢れてしまうので、
自分の気持ちを
言語化できません。
結果的に、相手に
自分の思っていることが
思うように伝わらず、
さらに感情が爆発する
という悪循環。
周りで聞いている人は、
何が悲しいのか
何に怒っているのか
わからないため、
動揺してしまうのです。
…行きすぎると、
めんどくさいって
思われちゃうタイプ。
だからこそ、
後からでもいいので
自分の気持ちを言語化することが
大事なのです。
その時、心がけたいのは、
「私が正しい！」
「あの人が間違ってる！」と
ジャッジしないこと。
これは、
「相手がやったことを
全て受け入れる」
ということではありません。
「相手にも、それをやる
何か理由があったんだ」と
と考えることです。
相手の理由や都合を
考えてみても
「許せない！」
「ムカつく！」
「なんなのー！」
って思ってもいいし、
その感情を否定するわけでは
ありません。
起こった感情は受け止めながら、
客観的な視点を育てる練習です。
「正しい」「正しくない」は
どこまでいっても
その人の主観でしかなく、
時代や状況が変われば
簡単に覆ってしまうものです。
そういう不確定なことを
基準に考えるのはではなく、
物事の全体を見るようにした方が
自分にとって有益な何かを
見つけることができます。
サイゼリアでの女性２人も
今後の部活をどうするか
子どもたちにどんな接し方をするか
など、最後は穏やかに
熱く語っていました。
賑やかだったけど、
イヤな気持ちにはならない会話。
この先生たちから指導してもらう
子どもたちは、
きっと真っ直ぐに
伸びていくだろうなぁと
思いました。
ではでは。
言葉は調べで、言葉は世界。
言葉を変えれば、世界が変わる。
今日もいい１日です。
高橋琴
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